39ギター

35年ぶりに弾き始めたクラシックギター
神経痛と戦いながら
どこまでバッハに迫れるか
蝶も花もアーチェリーもあるよ

いえいえ、ただの素人ですよ

2010-11-28 10:14:49 | ギター

お早うございます。

昨日は一日忙しく、病院に行って採血、その後おばあちゃんのところに様子伺い、その後、いつものヤマハに行きました。

ヤマハに行ったのは当然ギターフェアの陣中見舞いというか、冷やかしにしかなっていませんけど、枯れ葉も何とやらでまたまたあれこれ弾かせて貰いました。

行くと、既に2人の人があれこれ物色中で2台のギターが同時になるので何が何やら分からない状態でした。そこで3人目がならすと迷惑ですし、椅子もスペースもない状態なのでしばらくはその人たちの弾く音を聞いていました。

一週間前は、イタリアのパオロ・コリアーニでしたっけ?あれがお気に入りになりましたが、「これいいよ」と進めても余り乗ってくれませんでした。

どうやら予算があるようです。

一人の若い男の子は、ギターを初めて1年ということですが、米子からわざわざ来たみたいです。

ちゃんとした先生にしっかりと習っているようで1年にしては非常に上手で、すでに私は負けているそんな感じでした。

その子に、「あのーギターの先生ですか?」と言われたのにはびっくりして、「いいえ、いいえ、ただのへたくそなおじさんですよ・・・」と否定するのにドキドキしました。

人の弾いている音を聞きたいと言うことで私にいくつか弾いて貰いたいと言うことでバッハのさわりばかりを何曲か弾いて、「このギターはこの音が良く響く」とか「これは良く響く代わりに音の分離が悪い」とか「これは派手さはないが音の分離が良く嫌みがない」とかいろいろ「えらそぅな」ことを言うとそれなりにうなづいてくれました。

ウルフトーンというのがあるという話をすると興味があったみたいで、そうこうしているうちに「今から米子に帰ります」と言うことで帰って行きました。

もうひとりのお客さんは本気でギター探しに来ているようで、別の部屋で吟味しているようでした。

この「河野」いいよ、と言うことで50万円クラスだったと思いますが、私の評価を偉そうに述べるとどうやらその人も気に入っているらしい様子でした。

その「河野」は重量感があり少しネックが厚めですが、音的には非常に落ち着いた古典の似合う楽器でした。

他にもいくつも100万円以上の楽器がありましたがどれもその「河野」に比べると響きすぎる感じがしました。

結局その人はその「河野」を購入するらしいです。後で店長さんに聞くとローンを組むと言うことで一時帰宅していると言うことでした。

いいなぁ~、おれはローンも組めないし・・・(涙)

日が変わると楽器の評価も変わるものだなと、自分の耳が全然信用できない感じでしたが、結局楽器の評価は相対的な部分が半分あって「アレと比べたらコレは・・・」という評価になります。

河野の後でパオロを弾くと少し派手な響きが耳に付きますが、しばらくするとそれになれてきて「あ~やっぱりこれいいなぁ・・」となるし、その後で河野を弾くと落ち着いた響きに「やぱり古典はこうでなくっちゃぁ」と思います。

まあ、楽しませて貰いました。

来年のギターフェアまでにはもっと練習して模範演奏でも出来るようになりたいものだと、そしてもし万が一「ギターの先生ですか?」と聞かれたらこんどは「いえいえ、ただの素人ですよ」とドキドキしないで少し謙遜混じりに答えたいと思います。

最後に、ちえねえさんから「だいぶ音楽が横に流れるようになりましたね」と評価されて、嬉しくなりました。