分類:観 鹿島町を見て歩こう(53) いわき市常磐三沢町字日吉下66 日吉神社と三沢館跡 祭神 : 大山昨命(おおやまくいのみこと) 素戔嗚尊(すさのおのみこと)の御子で穀物の守護神といわれ、別名を大年神、あるい は山末之大主神ともいう。
昔から三沢館(みさわだて)と呼ばれてきた所がありましたが、常磐バイパスがこの付近を通るようになって磐城国道事務所の委託を受け、財団法人いわき市教育文化事業団が遺跡の調査を行った結果、幾つかの住穴や土穴、土坑などが見つかりました。 これを学術的な呼称としては日吉下遺跡といいます。 南から北に延びる丘陵先端部に位置して主峰の標高は48メートル、麓から主峰までの比高差は約37メートルで、丘陵北側の眼下に三沢川が東流しています。 《 日吉神社 》
場所的には常磐バイパス(国道6号線)と、湯本⇔江名港線(県道48号線)が交差する地点の至近距離にあり、山林と日吉神社の境内に位置していました。 検出遺物には国産及び船載陶磁器、土器、白銅製端花双鳥五花鏡、泥塔などがあります。 平安時代に三沢の地になぜ、戦争に備える館が必要であったのか、実際に合戦があったかどうかは不明ですが、恐らく平時は辺りの集落で農作業をしていた人々が、いざ合戦となるとこの館に籠って攻め来る敵と戦ったのでしょう。 遺物から三沢館の機能した主要時期は15世紀と考えられ、館主は四家氏と言われています。
《高台にある境内から常磐バイパスが見下ろせる》
△常磐バイパス(国道6号線=写真)の下に、江名港⇔湯本線(県道48号線)が走っており、左上の黒 く映っている山の付近が 「鹿島ショッピングセンターエブリア」 辺りになります。