分類:観
鹿島町を見て歩こう㉝
《御代地区》 いわき市鹿島町御代 払い下げられた平城の門 今から150年前の慶応4年(1868)に起きた戊辰の役で、磐城平城はその殆んどが焼失し、明治4年の廃藩置県の際に城跡の全てが民間に払い下げられました。 その時に、鹿島村(当時)では御代の旧家2軒が門を購入して家の前に据え付けました。
《八代家の門》
門はいずれも見るからに重厚で、歴史を思わせる貫録のある門です。
八代邸は 「御代の大仏」 の近くにありますが、公道から私道に入るので、直接見学するのは控えて予めアポ(見学時間の約束)を取っておくことが大事かと思います。
《佐原家の門》
佐原邸は旧・鹿島街道の通りに面しているので誰もが簡単に見ることができます。
佐原邸は明治初期頃までは養蚕業と質屋を閉業しており、明治9年からは酒造業を営むようになりました。昭和30年代まで続いて、銘酒「御代の鶴」や「みちのく」を販売していたので、ある程度年輩の方なら記憶にあると思います。
また、この家からは鹿島村(当時)の初代村長を務めた佐原久次郎や、明治32年9月に若干32歳で福島県議会議員に当選した佐原久道(久次郎の長男)が出ています。