分類:観
鹿島町を見て歩こう㊼
所在地 : いわき市常磐松久須根町字五安
五安(ごあん)の溜池
鹿島街道の鹿島神社前にある信号を曲がって(平方面から来た場合は右折)道なりにどこまでも進んでいくと松久須根(まつぐすね)地域になります。 人家が途切れた先に 「五安の溜池」 はあります。 ※この先を行くと山道が続き、常磐の水野谷(三沢トンネルがあるところ)へ出ます。 地元の人たちは単に堤と呼んでいて、農業用の貯水池として活用しているものです。
《貯水量3万トンを擁する五安の堤》
旧、鹿島村当時は大字松久須根でしたが、昭和28年の小名浜町と湯本町への分散合併等により現在では、常磐松久須根町になっています。 当時の資料によると、鹿島の12地区には合計32の堤(溜池)があり、五安の溜池が村内第一の大きさを誇っていました。これは現在でも変わりありません。 元は五安の溜池の貯水量は1万トンでしたが、他地区までの流水が困難だったために昭和39年、国・県・市の補助を受けて改良し、貯水量を3万トンにまで引き揚げることに成功しました。 しかも溜池の周囲は遊歩道で囲まれ、観光の隠れたスポットになりましたが近年、その人気は高まり人でも多くなってきました。駐車場があり、遊歩道は一周約1,5kmほどで途中に5か所の四阿(あずまや)があって、散策には四季を通してお薦めのコースです。
《のどかな雰囲気が漂ってくる溜池からの眺め》
溜池から見下ろす部落の眺めや、季節によって味わえる草花(ミズバショウ・アヤメ・ヤブカンゾウ・リュウキンカ・桜など)を見ながら遊歩道を歩くのは家族連れにも最適といえるでしょう。
《五安の溜池、案内図》