分類 : 歴
いわき市鹿島町を歩こう ⑮
庚申塔 ● 鹿島町には10基の庚申塔があります。
庚申塔(こうしんとう)は村境や三叉路に造立され、悪疫などの侵入を防ぐと信じられていました。
中国の道教に由来する庚申信仰は、日本では室町時代に始まり江戸時代には隆盛を極めました。
「庚申縁起」によれば、60日ごとに回ってくる庚申の夜、人の体内にいる三尸(さんし)の虫が天に昇ってその人の罪禍を天帝に告げるため生命を縮められると言われました。
人々は「講」を結んで、その夜は眠らず身を慎んで過ごし、延命招福を祈念しました。
《常磐三沢町にある石塔》
《常磐上矢田町の石塔、文政十丁亥歳二月庚申の銘刻あり》
庚申塔の標準的な形は、病魔を追い払ってくれる青面金剛像(しょうめんこんごうぞう)が刻まれていますが、鹿島には一基もなく「庚申塔」と彫られたものだけです。
六本の腕のそれぞれの手には三叉戟(さんさげき)と呼ばれる三又の矛や法輪・剣・弓等を持ち、邪気を踏みつけ、足元には三猿が刻まれています。
いわき市鹿島町を歩こう ⑮
庚申塔 ● 鹿島町には10基の庚申塔があります。
庚申塔(こうしんとう)は村境や三叉路に造立され、悪疫などの侵入を防ぐと信じられていました。
中国の道教に由来する庚申信仰は、日本では室町時代に始まり江戸時代には隆盛を極めました。
「庚申縁起」によれば、60日ごとに回ってくる庚申の夜、人の体内にいる三尸(さんし)の虫が天に昇ってその人の罪禍を天帝に告げるため生命を縮められると言われました。
人々は「講」を結んで、その夜は眠らず身を慎んで過ごし、延命招福を祈念しました。
《常磐三沢町にある石塔》
《常磐上矢田町の石塔、文政十丁亥歳二月庚申の銘刻あり》
庚申塔の標準的な形は、病魔を追い払ってくれる青面金剛像(しょうめんこんごうぞう)が刻まれていますが、鹿島には一基もなく「庚申塔」と彫られたものだけです。
六本の腕のそれぞれの手には三叉戟(さんさげき)と呼ばれる三又の矛や法輪・剣・弓等を持ち、邪気を踏みつけ、足元には三猿が刻まれています。