いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

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いわき市鹿島町を歩こう⑫

2015-07-27 07:10:03 | Weblog
                               分類:歴
 いわき市鹿島町を歩こう  

    十九夜講の石像
 ・「講」は神仏の信者の団体、又はその集会。 「講中」はその仲間たちを意味します。

 十九夜講は、毎月十九日の夜に輪番制で決まった家に女性が集まり、安産や延命などを祈願する伝統的な行事で各部落ごとに行われていました。
 祭壇に観音様が子供を抱いた姿の掛け軸を飾り、団子やお菓子、果物を供え全員で線香をあげてお題目を唱和するものです。
 如意輪観音に南無阿弥陀仏、ナンマイダンボなどの念仏や光明真言、御詠歌、和讃等を唱えます。
◎この風習が始まったのは、江戸時代に磐城の殿様が働きずくめの女性を休養させるための方法として「十九夜」講をつくり、女性たちに外出許可を出したと伝えられています。


             《走熊(はしりくま)地区・蔵福寺境内
 十九夜様(如意輪観音)。左右の像が異なるが、両方とも女性の出産の無事と赤ん坊の息災にご利益のあることには間違いありません。大切なものを守ろうとする心根が如実に伝わってきます。

               《三沢地区・墓地の入口
 墓地から移転させたと聞きましたが、左側が平成17年に建立されたもので比較的新しく、右側が歳月が経っていているもので大切に修復されているが風化していて刻印が全く見当たりませんでした。
             
       《松久須根地区
 
             
                   《久保地区・金光寺境内

                      
      《上矢田地区・円福寺境内

 鹿島地区では12基の十九夜塔が確認されています。

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