いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

戊辰の役 碑

2014-12-13 07:28:52 | Weblog
                              分類 : 歴

  鹿島の石碑を探る(16)  場所 : いわき市常磐上矢田町獺沢(おそざわ)

 鹿島街道の「オソ沢」バス停から坂を上らないで左へ下りて、道なりに約1キロほど行き、常磐バイパスを潜って直ぐ右側にある家の裏山にあります。
 但し訪ねる場合は個人宅の裏山に存在する為、その家の方から許可を頂く必要があります。

        〈 碑文 〉 戊辰戦役無縁者霊供養塔

           
 慶応4(1868)年、鳥羽・伏見の戦いから端を発した戊辰戦争で西軍(新政府)は、平城を攻めるために7月10日の早朝、鹿島を経由して進攻を目論み小名浜・御代村から直進する隊と、大原・下船尾を経て迫る隊、そして神白村から久保に抜けて進む隊の三方攻めで圧倒的な優勢攻撃を加えた。
 平・仙台藩兵は鹿島と平の境である標高85,5メートルの山頂(註・この山は後に村人から軍事山〈くうじやま〉と呼ばれるようになる)に要塞を設けて壕中へ身を隠してその動きを見張り、他の兵は獺沢の民家に立て籠もって防備体制をしき、鹿島神社境内の山腹にも大砲を据えたが結局、西軍は民家にも押し寄せ発砲し藩兵に戦死者が出た。
 同地区に住む2人が昭和45年、明治100年を機会に無縁仏となった兵士の霊を慰めるために同地、裏山に供養塔を建てた。
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