いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
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戊辰の役碑(走熊)

2014-12-16 07:45:57 | Weblog
                               分類 : 歴

  鹿島の石碑を探る(19)       場所 : 蔵福寺 墓地内
                               いわき市鹿島町走熊

 蔵福寺の墓地内にあるが分かり難いので説明すると、墓が並んでいる端は人が通れるくらいの道?(スペース)があるので、そこを道なりに奥まで進んでいくと右側の高台にあります。
 別のルートで行くには元、鹿島村役場があった跡地の手前を左に入って、細い道を上り切った所の高台左手側にあります。

  

        碑文     
  慶応四辰年七月十日於字
     七本松仙台藩

    爲戦死供養

   明治十五年七月建立 走熊村中 内発起人六名 石有志一名
                               
 慶応4年(1868)鳥羽・伏見の戦いから端を発した戊辰戦争は、西軍(新政府)の勢い止まるところを知らず、同年7月10日(金)には走熊の七本松まで進攻してきた。
 平・仙台藩は七本松地点にも砲台を設けて熾烈な戦いが行われたが、西軍は矢田川の中を密かに進んで台場の直前に出るという奇襲作戦を取り、有利な戦績を残すことになる。
 不意打ちを食らった平・仙台藩の兵は戦況不利の憂き目に遭い、仙台兵は江名港へ敗走、船で逃亡した。
 しかし、この戦いにより絶命した兵士が5名おり、粗末な墓碑には名を刻まれることもなく、蔵福寺の一角に身を潜めるようにして存在しています。

                             

 
コメント
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