いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

一圓融合

2014-12-17 07:47:02 | Weblog
                               分類 : 歴

 鹿島の石碑を探る(20) 場所 : ① いわき市鹿島町下蔵持(熊野神社入口)
                     ② いわき市常磐上矢田(鹿島神社本堂内)

 一圓融合の4文字を端的に説明するのは難しいが、「受くるところを上としてその徳に報い、授くるところを子としてその徳を慈育する。それは徳をもって徳に報ゆるとする孔子の語に合致する。人徳をもって万象の徳を開闢(かいびゃく)するが故に報徳生活は人道の原則であり一圓融合によって万象が生々発展し開闢し来たった天道自然の真理に立脚すると解したのである」(報徳生活の専門研究実践家、佐々井信太郎)」と記してあり、ここから概要を知ることができる。昭和初期の不況風は全国津々浦々を襲い、特に農村漁村の被害がひどかった。

           《 ① 熊野神社の入口左側が一圓融合の碑

 鹿島村も例外ではなく、不況と共に村内の世相も激しく揺れ動いた。
 こうした時期に村長に就任(昭和9年2月)したのが志賀直哉だった。荒廃した村政を立て直し、豊かで平和な郷土を建設するには、報徳仕法によることが最善と決意し、自ら大日本報徳社に出向いて報徳精神の真髄を体得して帰村したのでした。


            《 ① 幟(のぼり)旗の支柱に刻まれている 》 

      
         《 ② 石碑ではないが松を輪切りにして彫られた文字

 写真(上)は、名木七本松(参照:鹿島の石碑を探る№7)を輪切りにして、鹿島神社に奉納された銘板。
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