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いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

消えゆく言葉と行事②

2009-03-13 08:03:57 | Weblog
水口まつり 3月の下旬から4月の上旬にかけて苗代に種籾が蒔かれる。
        田の水口(みなくち)榊と幣束を刺し、あるいは神札を青竹に挟んで立て、山吹・つつじ
        ・さくらなどの花を飾って祈る。
        山吹は実を付けないといって嫌うところもあった。(御代地区)
        幣束は正月様にあげた供え物を敷いた紙で作った。
        これをベロノ神というところもある。

お釈迦様(卯月8日) 鹿島では、一軒から一人の女の人が出て団子と煮菓子を持参して、の
              近くの寺院に集まって「ナンマイダンボ」を33回唱えながら数珠を回し供養
              をした。

五月節句(5日) 菖蒲湯をたてて入ると風邪を引かないといわれた。旗(紙)のぼり、鯉のぼりを立
           てる。
           この日は田の仕事をしてはならない。(船戸地区)もし田に入れば夏雷雨を見ず、
           旱天不作になると云われた。
           重箱に赤飯(おこわ)を入れて、柏餅を持って嫁は里へ行く。(下蔵持)

ウツギの花が咲いてくると カッチキドキとなって区長からノノクチアキが触れられる。
                 共同で草を刈る期間のことを「野の口が明けた」といい、刈った草を、ま
                 た草を刈ることを、刈り敷き刈り(カッチキカリ、カッチキグサ)というので
                 ある。

天王様(6月15日) 平の近くでは一之矢天王、鹿島あたりでは津島の天王が有名であった。
             この日までは胡瓜を食べてはならなかった。

土用の丑の日 土用餅を搗いた。世俗的には「うなぎ」を食べるとされているが「ウ」の付くものであ
          れば何でも良いとされ「うどん」でも良かった。

八朔節供(8月1日) 「はっさくのついたち」と云って農家の大荒日とされる。
             5年に一度の間隔で青年を中心に獅子舞踊りを実施した。(下矢田地区)

カキモチと団子 秋祭りには「おのり」を必ず作らなければならない。
          水に冷やした米を臼で搗いたり、新米の粉を水で練ったりして作る。
          「おのり」を作るのは女の人の役目で、搗きこねたものは丸く平たく形を整えた。(
          下蔵持)  



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