いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

兄妹旅日記 ⑤  

2009-03-21 07:44:12 | Weblog
 宿に戻ると畳敷きの広間には、今夜の宿泊者分の食事が用意されていた。
 間仕切りされた隣の厨房ではカウンター越しから、おかみさん夫婦と娘夫婦(または息子夫婦)の4名が気忙しそうに動いているのが見える。
 私たち男3名が横に並び、対面にYとMの妹が座った。
 民宿特有の家庭的な雰囲気の中で、食事の前に女性は地ビール、男性は薩摩焼酎を頼んで、何はともあれ皆が元気で暮らしている事と旅の初日が無事に終えたことへの感謝を祝して乾杯をした。
 母親のこと、日常生活のこと、世間話などで時間を忘れて盛り上がった。

   
   3月13日
 指宿での早朝、部屋が別々なので判らないが、どうやら目を覚ましたのは私が一番早いらしく静まり返った部屋から抜け出し、ビデオカメラを片手に民宿の周辺を散策した。
 観光客で賑わった昨夜がまるで嘘のようで、表の通りは地元の人が時折、通り過ぎるのと道沿いのフェニックスの葉が潮風で揺らぐ程度の閑散とした街中に変身していた。
 昨夜入った砂風呂が砂浜の一角にブルーシートで覆われて、その隙間から湯気が
上がっていた。
 
 30分ほどして宿の前まで来ると、二階の窓から私を見つけた妹たちが手を振った。
「いつまで寝ているんだ」と渇を入れると「年よりは朝が早いからなー」と、年齢的に差の無い妹夫婦たちが笑った。
 
 10時過ぎに宿を出て、私の運転で錦江湾に浮かんだ桜島を右にしながら、国道226号線を突っ走る。湾沿いを走る車と共に桜島がどこまでも付いてくる。
 今日、最初に向かう先は熊本県の人吉になっている。 
 帰り掛けにM夫婦の家に寄り、皆で九州のお義母さんにも逢って挨拶していこうと思うからだ。
 また、Mの夫は仕事の都合上、残念ながらそこまでの旅となり降りることになる。
 一般道路の姶良辺りに峠の茶屋風の食事処を見つけたので、休憩がてら昼食をとることにした。
 店の片隅で大きな水車が滑車の音を鳴り響かせて客を呼んでいる。

 鹿児島北から九州自動車道に入り、ダイナミックな山々の雄大さに感嘆した。
  《続く》


  本日の催し 3月21日(土)
 「おはなし会」   鹿島ブックセンター 午後2:00~  参加無料
          同店スタッフが絵本の読み聞かせをし、シールや絵はがきなどのお土産もあります。

 
 
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする