いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

兄妹旅日記 ④

2009-03-20 07:54:44 | Weblog
 指宿の砂風呂へは、砂むし会館「砂楽」で浴衣一枚に着替えて外の砂浜まで行くのだが、雨が降っていたので小走りで向かった。
 砂に横たわる場所は、男女別に仕切られてはいるが、テント屋根一枚でオープンになっている。
 女性砂風呂脇の通路で、いきなり砂をかけられたので、私はムカッとなって相手をよく見たら妹二人で次に投げかける砂を握って笑っていた。
 「なんだ、お前たちだったのか」と思うと私は引きつった表情を慌てて笑顔に作り直した。
 
 テント張りの砂場にスコップを持った従業員が、客を見つけると手馴れた動作で砂に寝そべられるだけの穴を掘り招き寄せる。
 そこからは、外気の低温に触れた地熱が白い湯気となって舞い上がった。

 仰向けになって砂から頭だけを出しているのだが、私には熱くて我慢が出来ず身動きの出来ない状態の中で、腰を浮かしたり寝返りを打つように左右に反転しようとするのだが思うようにいかず隣にいるYの夫に砂加減?を聞いたら、とても気持ちが良いと言って額から汗を滲ませながら目を瞑ったままで答えた。
 腰痛持ちの義弟には効くのかも知れないが、私のような至って健康な者には熱いと感じるだけなのかと思い、5分といられず先に上がって会館の温泉に行く。
 やはり、自分には広い湯船に一人ゆっくりと入っていたほうが性に合っている。
 
 民宿へは皆と一緒に帰ろうと思い、時間調整に館内の展示物を見て回る。
 砂むし湯治については「約300年昔の元禄16年(1703)頃から行われていたらしく、明治から昭和にかけて砂むし療法は絶大な信頼を得て、農閑期には近郷近在ばかりでなく全国各地からの湯治客で賑わい、指宿観光の目玉となり全国に根強い常連客が数多く増えた」というような説明や、市内の観光案内とかパネル写真などを見て時間を費やした。

 やがて砂風呂組がやってきた。
 5人が揃ったところで、土産店を数店覗きながら民宿へ戻った。  《続く》


   春分の日
      「おはぎ」と「ぼたもち」⇒ 春に作るものを牡丹餅と言い、秋に作るものを御萩または萩の餅
                      と言います。
                      それぞれ春の花「牡丹」と、秋の花「萩」に見立てた名であって、同
                      じもののことです。
                      また、粒あんのものをおはぎ、こしあんのものをぼたもちと言い分
                      ける地域もあります。
 
   
 
 
 
コメント
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