アジアと小松

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小松基地問題研究会

照り返しの少ない芝生にしよう

2013年06月17日 | 公園論
照り返しの少ない芝生にしよう

 投書などに、照り返しのことがよく出ています。インターネットで調べると、いくつかヒットしました。その中から、「国土技術政策総合研究所資料(2007.6)」を紹介します。(「国総研資料 第406号」で検索すれば見ることができます)

 「5-1-2 校庭芝生化の効果」の中に、「校庭の芝生化と、土・アスファルトの地表面の温度比較」に関する調査結果が記されています。「(校庭を)芝生化した場合と土・アスファルトの場合とで、地表面の温度を比べてみると、土・アスファルトの地表面温度が日中50℃前後を示しているのに対し、芝生のグラウンドでは、…地表面温度は40℃以下となっている」と、結果を報告しています。
 詳しくは、国総研資料に直接あたっていただくことにして(一覧表、グラフ、写真)、その一部を簡単な表にします。

 地表面 \ 時間   12:00 13:00  14:00  15:00
 アスファルト      52.7  52.6  51.5  50.1
 芝生のグラウンド   37.4  37.2  36.3  36.3
 土のグラウンド    48.2  48.4  47.2  44.2
 外気温度        34.3  34.7  35.8  34.0
(神戸製鋼所、コベルコ化研、NPO法人芝生スピリットによる温度測定結果より)

金沢中央公園でも調査
 6月17日、①中央公園の木陰、②迎賓館横の駐車場、③迎賓館脇の芝生地の3ヵ所で、地表面の温度を調査しました。調査をおこなった時間帯は薄い雲が広がっていて、直射日光は射していませんでした。
 ①中央公園の木陰(12:43~12:53)で、気温29℃、湿度47%
 ②迎賓館横の駐車場(12:55~13:08)で、気温36℃、湿度30%
 ③迎賓館脇の芝生地(13:11~13:29)で、気温34℃、湿度44%

  

 家庭用の寒暖計なので、輻射熱を測定するのには不適当な機器ですが、それでも、舗装面は芝生地より照り返しがつよく、広場には舗装が適していないことが分かります。この日の金沢の外気温の予想は28℃であり、35℃を超える猛暑日の調査が必要だと思います。(写真は左から、迎賓館横の芝地、迎賓館横の駐車場、中央公園の木陰)
 金沢中央公園の再整備工事がずいぶん進んでいますが、県は芝生広場の舗装方針を撤回すべきです。

公園は労働者市民のもの
 トルコ・イスタンブールのたたかいはタクシム広場に隣接するゲジ公園の樹木を伐採し、ショッピングモールを建設する計画に対して、地元住民が抗議の声をあげることから始まりました。
 デザイナーの男性(33歳)は「ここは子どものころからの思い出が詰まる安らぎの場。首相はなぜ人々の声に耳を傾けず、再開発を強引に進めるのか」、エンジニアのトルカーさん(33歳)は「地元の公園をどうするか、…自分たちで決めたい。それを政権は勝手に決め、命令する」と批判しています。
 ゲジ公園は緑に囲まれ、都市空間から憩いの空間を守り、中央には十分な芝生広場を擁しています。
 谷本知事はトルコのエルドアン首相と同じことをやっているのです。

★KKサン・スパイスの 「比較温度測定レポート」(「舗装温度上昇比較」で検索)や鹿児島県HPの「照り返しの防止」も参考になります。
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