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小松基地問題研究会

20230809 続 第4回小松空港中期ビジョン策定検討委員会(2023/4/27)の検討

2023年08月09日 | 小松基地(第2滑走路問題)
続 第4回小松空港中期ビジョン策定検討委員会(2023/4/27)の検討

 委員名簿を見ると、第2滑走路推進論者と利害関係者ばかりであり、第2滑走路建設に群がるハイエナたちの議論に、周辺住民の利害(騒音被害)が反映されるはずがない。
 1時間45分の会議中、司会者(山内)を含めて43回の発言があり、名前は黒塗りされている。司会(17回)と空港企画課職員(4回)は特定できるが、残り22回が委員とオブザーバーの発言である。

 司会者が発言を求めるや、長々と話す委員①がおり、ほとんどが黒塗りされているが、「小松空港の場合は共用空港でありますので、…私は国家施策として、日本の防衛ということも相当頭の中心において考えるべきだ」(1頁)と、のっけから民航のための第2滑走路論を吹っ飛ばして、小松基地強化論にスライドしている。

 委員②は「10万回いるというところで2万回で、なぜいるんだという…財務省の議論をどうやって突破していくのか」(3頁)、「2番目は…防衛省との調整ですよね」(3頁)と、民間機使用専用論を投げ捨てて、相手は防衛省だと言わんばかりである。

 委員③も、「C案、B案というのは無いと思っております。…A案の中で、防衛上の必要性ということ、ここをしっかりと検討した上で、第2滑走路について検討していただきたい」(4頁)。委員④は「A案にほぼ絞られつつある…非常に現実的なものが目に見えてきた」(5頁)、委員⑤は「A案でわずか1.2倍。これは投資効果ということを考えたときに、…実現しないだろうな。…防衛の視点というところ。…損得勘定では判断できない」(5頁)。この発言を受けて、委員④は「効率性の基準で見ると、この結論は結構厳しい。A案がこのなかでは1番ベターだ」(6頁)と発言したところで、司会者は「防衛を含めてより広い視点で第2滑走路について検討する必要がある」(7頁)と中間集約した。

 これを受けて、委員①が登場して、「A案しかないと思います。…基地との併用が分からない者が1本と言っている」(7頁)と言えば、県職員は「民航の観点からはなかなか厳しい結果にはなっておりますが、これとは別の観点、防衛上の観点から…整理をしていきたい」(8頁)、さらに追加して、「中期ビジョンを今年度中に、なるべく年度の早いうちに取りまとめていきたい」(8頁)と、空港企画課が防衛上の必要性を提案すると決意を表明した。

 委員①が三度発言にたって、「県が決まらないのに国はどうするんですか…、県としては強く要望するのか、しないのか。…知事の公約にもあったんだから」(8頁)と、県職員にハッパをかけている。

 その後しばらくは、第2滑走路関係の議論はなく、閉会の直前になって、委員①は「今のベースで、従来型で議論をされていますが、もう本当に目先で、大きく社会が変わるという状況にある」(14頁)と、戦争が差し迫っており、一刻の猶予もなく、第2滑走路建設方針を作れとぶち上げている。この委員①は一体誰か、推測の域を出ないが福村以外に考えられない。

(注)小松空港中期ビジョン策定検討委員会・委員名簿
委員長・山内弘隆(武蔵野大学経営学部特任教授/運輸総合研究所所長/一橋大学名誉教授)
委員・長田太 ((一財)日本気象協会理事長)
   加藤一誠(慶應義塾大学商学部教授)
   斉藤新緑(福井県議会小松空港国際化推進議員連盟会長)
   中村徹 ((一財)地域伝統芸能活用センター会長)
   西正次(南加賀商工観光推進協議会会長/小松空港国際化推進協議会理事長/小松商工会議所会頭)
   早川和良(石川県観光総合プロデューサー)
   福村章(小松空港国際化推進石川県議会議員連盟会長、石川県議会議員)
   光永祐子(石川県企画振興部長)
   南井浩昌(北陸エアターミナルビル株式会社代表取締役社長)
   宮橋勝栄(小松市長)
※オブザーバー
   糸数寛(日本航空株式会社北陸支店長)
   竹内政則(石川県観光戦略推進部長)
   永井幸樹(全日本空輸株式会社金沢支店長)
   藤丸伸和(福井県地域戦略部新幹線・まちづくり対策監)
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