OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

彼女と指切り

2021-05-04 19:59:16 | Singer Song Writer

指切り / 伊藤美奈子  (CBSソニー)

掲載したのは伊藤美奈子の2ndシングルで、発売されたのは昭和59(1984)年3月だったんですが、この時は同じく公式デビュー2作目のアルバム「誘魚灯」も発売され、このシングル盤A面収録の「指切り」も入れられてはいるものの、こっちは堂々のシングルバージョンというのが嬉しいところでしょうか (^^♪

と言うのも、基本的には、ほとんど同じバージョンではありますが、具体的にはアルバムに収録されたトラックは間奏が少し長く、前曲とクロスフェードして始まるので、この「指切り」だけをカセットにダビングする作業が難しいという実情がありましたからねぇ~~、スッキリと曲頭からスタートするシングルバージョンは有難かったのであります (^^;

で、肝心の楽曲「指切り」は作詞:田口俊&作曲:伊藤美奈子、そしてアレンジとプロデュースを松任谷正隆が担当したラテンフュージョン系のAOR歌謡で、伊藤美奈子が、そこはかとない刹那の節回しで歌ってくれるキャッチーな仕上がりは上々だと思うんですが、結果的にヒットしたとは言い難いのは、この頃のシンガーソングライターやニューミュージック系のボーカリストはシングル盤よりはアルバムで勝負していた傾向があり、あくまでもアルバムを売るための手段のひとつがシングルヒットでしたからねぇ、その良し悪しが一概には決められるものではありません。

ただ、個人的には好きな歌であり、伊藤美奈子への偏愛が強くなった1曲でもあります。

また、ここで要注意(?)なのが作詞家として参加している田口俊の存在でしょうか。

皆様ご存知のとおり、田口俊はアイドル歌謡ポップスからニューミュージック、そして演歌や日本のロック系バンドにまで幅広く作品を提供し、制作現場ではプロデュースも担当する才人ではありますが、この伊藤美奈子のアルバム制作当時はローレライと名乗るバンドのメンバーとしてボーカルとギターの座にあったんですが、グループ内では作詞&作曲に加え、既にアレンジも手掛けていたと記憶しています。

ということで、機会があれば伊藤美奈子の諸作品は皆様にもお楽しみいただきたいと思うんですが、一時的にCD化されてた復刻盤は今、ど~なっているのでしょう?

以前も書きましたが、こ~ゆ~埋もれ気味のレコードこそ、何時でも手軽に聴ける様になっていて欲しいものです。

コメント
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