OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

追悼:リトル・リチャード

2020-05-10 17:25:08 | 追悼

Lucille c/w Slippin' And Slidin' / Little Richard (artone / Specialty)

偉大なるロッカー、リトル・リチャードが天国へ召されました。

故人の業績については、とても語りつくせぬ大きさですが、サイケおやじとしては、現在の大衆音楽界において、その全てに影響が及んでいるはずと思うばかりです。

例えばエルヴィス・プレスリー、ビートルズ、ジェームス・ブラウン、オーティス・レディングは言うに及ばず、ジミ・ヘンドリックスにしても駆け出し時代はリトル・リチャードのバックバンドに雇われていましたし、マイケル・ジャクソンだって強い影響を受けている事等々は、あらためて述べるまでもないはずです。

とは言え、サイケおやじが故人を知ったのは、やはり鈴木ヤスシの「Jenny, Jenny / ジェニ・ジェニ」やビートルズの「Long Tall Sally / のっぽのサリー」あたりからでして、とにかく威勢の良いロケンロールの源流だったのがリトル・リチャードであったという事実、そしてほとんどの演目が本人の自作であったという真相に辿り着いてみれば、長く音楽を聴いていく中においては感服する他はありませんでした。

今となっては、そのド迫力のライブギグに接する事が出来なかったのが大いに残念……。

なにしろ残されている映像からだけでも、激しいシャウトにブッ叩くが如きピアノ演奏、さらに1960年代末頃からのギンギラメイクやキッチュなファッションを見るにつけ、全盛期のエルトン・ジョンやグラムロックの連中までもが影響されていたと確信させられましたですねぇ~~。

冒頭に述べた、「大衆音楽全てに影響」云々は、そこにあると思うんですが、いかがなものでしょう。

さて、そこで本日掲載したのはオランダで発売されたシングル盤で、収録両面2曲共が良く知られたリトル・リチャードの代表作ですから、稚拙な筆を弄するまでもありませんが、サイケおやじが、それでもこのブツをゲットしたのは、裏ジャケに掲載されているリトル・リチャードとビートルズの記念撮影ショットに尽きます。

故人は生前のある時期、自分が作り出した楽曲が人気バンドや歌手によって取り上げられながら、なかなか自分にスポットが当たらない事を嘆いていたと云われていますが、ど~です、この写真でのリトル・リチャードのご満悦とビートルズの面々の嬉々とした表情はっ!

これこそ、20世紀の素晴らしい瞬間ですよねぇ~~~♪

ということで、リトル・リチャードの残したオリジナルヒット曲は、そのほとんどが普通に聴ける反面、1960年代にゴスペルロック系の歌をやっていた音源やオールディズリバイバル期のレコーディングが聊か軽んじられているのは勿体ないところです。

確か、そんなこんなの権利関係はマイケル・ジャクソンが買い集めたという噂(?)も耳にした事がありますので、ど~か……、故人の供養の為にも、集大成を願っております。

合掌。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする