OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ピンキーとキラーズとムード歌謡

2017-11-03 20:09:57 | 歌謡曲
星空のロマンス / ピンキーとキラーズ (キングレコード)

本日は快晴、まさに日本晴れっていうものでしょうか、こ~ゆ~夜はきっと星も綺麗に見えるに違いないという思いから選曲したのが、ピンキーとキラーズが昭和44(1969)年のヒットシングル「星空のロマンス」であります。
 
しかし、それにしても今聴くと、これがなんともムード歌謡なんですねぇ~~!?

なにしろ、これまでは溌溂と歌っていたピンキーが、この「星空のロマンス」では抑え気味にミディアムテンポのメロディを節回し、キラーズのバックコーラスにしても、それがムードコーラスの保守本流と思うばかり……。

このあたりのプロデュースは、いずみたくの作編曲によるところが大きいのでしょうか、岩谷時子が綴った歌詞の歌謡曲的ロマンがあればこそ、もしかしたら歌謡フォークっぽい作りもイケたような気がするんですが、ところがここでの演奏パートのオシャレな雰囲気、殊更ジャズっぽい彩の鮮やかさは、その頃の洋楽流行最先端だったソフトロックの味わいがニクイところです。

同時に我が国の歌謡界はGSブームが一段落しており、その最中に活動していたグループが露骨にムード歌謡へ路線変更したレコードを出すのも、またひとつの流行でしたからねぇ~~、もしかしたらピンキーとキラーズも!?!

なぁ~んていう独断と偏見を抱いてしまうサイケおやじではありますが、楽曲そのものは、なかなか素晴らしく、当然ながらピンキーの歌の上手さも、そのジワジワと伝わって来る魅力は捨て難いものです。

ということで、「星」に纏わる楽曲が夥しいのは言うまでもありませんが、特に秋には需要が高まるのような気がするサイケおやじとしては、鑑賞姿勢も前向きになるのでした。
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