■Na Na Hey Hey Kiss Him Goodbye / Steam (Fontana / 日本ビクター)
あんまり煮詰まってきたんで、昨夜は久々にサウナに行って、汗を絞り出してきました。
好きな場所なんで、それでも昔は月イチ位は行けたんですが、最近はすっかりご無沙汰で、しかし現代のサウナって、それだけじゃ~なくて、岩盤浴とかもあるんですねぇ~~♪
いゃ~、すっかりイイ気分になっちまいましたよ♪♪~♪
夜も溶けるほど深く眠ってしまいましたし♪♪~♪
で、そこで思い出したのが本日掲載のシングル盤A面曲「Na Na Hey Hey Kiss Him Goodbye」で、これはアメリカでは1969年末の大ヒットであり、我が国でも翌年にかけてラジオを中心に流行った人気洋楽だったんですが、演じているスティームは所謂「実態の無いバンド」だったというのが、今日知られている実相です。
しかしリアルタイムでは我が国でも洋楽雑誌に掲載されたグループショットで、なんとっ! メンバー全員がサウナで寛ぐ(?)というカットがありまして、実はそれも、この「Na Na Hey Hey Kiss Him Goodbye」の大ヒットによって作られたとされるLPジャケ写からの転用だったようです。
もちろん、そこに登場しているのは件の大ヒットから集められた巡業用のメンバーで、一応知られているところではビル・ステア(vo)、トム・ズーク(g)、ジェイ・ベイビンズ(g)、ハンク・スコーツ(key)、マイク・ダニエルズ(b)、レイ・コリーズ(ds,per) という顔ぶれなんですが、既に述べたように、そんなのカンケ~ねぇ~~!
実際にレコードのヒットバージョンに関わっていたのはポール・レカ、ゲイリー・デカルロ、そしてディル・フレイシャーという当時の業界の裏方達で、例えばレモン・パイパーズとか、そんなこんなの所謂バブルガムロックの制作に携わっていたソングライター兼スタジオセッションミュージシャンだったんですねぇ~~♪
そして様々な貢献が認められたことから、彼等にも何かレコーディングさせてみようという、ある意味ではご褒美的なセッションから作り出された中のひとつが「Na Na Hey Hey Kiss Him Goodbye」で、リードを歌っているのはゲイリー・デカルロと云われていますし、もちろん楽曲は前述の3人の合作というクレジットがあります。
ちなみに、そうした事をサイケおやじが知り得たのは1980年代の初め頃だったんですが、洋楽界の裏事情って、調べるほどに密接なサークルが重なり合っていて、ここでの3人にしても、最初は売れないシングル盤を数枚出していた某バンドで一緒だったとか、共に下積みの苦労は身に滲みていたんでしょうねぇ~~。
ということで、既に皆様ご推察のとおり、スティームは直ぐに消えてしまったグループであり、前述のLPにしても、ソングライターの3人が夫々に関わった音源の寄せ集めらしいという事もあります。
しかし、こ~ゆ~ヒット曲があったからこそ、往年の洋楽ポップスは親しみ易く、奥深いと思っています。
さて、今日もサウナに行きたいなぁ~~、という本音の願いは空しいばかり……。
せめても、スティームを思い出して、気持ちを入れ替えているのでした。