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OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

これが気持ちの良い理由

2014-07-20 15:46:42 | Rock

吹けよ風、呼べよ嵐 / Pink Floyd (Harvest / 東芝)

どうにも異常気象が続く昨今、本日掲載したピンク・フロイドのシングル盤A面曲は些か不謹慎かもしれませんが、しかしサイケおやじ的に視点を変えれば、これはなかなか気持の良い演奏なんですよ。

皆様ご存じのとおり、この曲のオリジナルタイトルは「One Of These Days」、しかも基本はインストなんですが、世界各国できっちりシングルカットされたほどのキャッチーさがあり、それはピンク・フロイドが初めて自力でヒットさせた1971年晩秋発売のアルバム「おせっかい」のA面ド頭に収録されている事でも証明済み(?)かもしれませんが、そのキモは初っ端から強い印象を決定づける風のSE、そしておそらくは複数のメンバーが演じているか、あるいはオーバーダビングであろう、単調で強いビートを打ち出すベースワークにあるような気がします。

それによって「吹けよ風、呼べよ嵐」と命名された邦題もベリ~ナイス♪♪~♪

また、インストでありながら、当時のピンク・フロイドとしては覚え易い基本のメロディが如何にもロック保守本流という、属していたプログレからはちょっぴり離れるイメージが滲んでいた事も幸いしていたのでしょうか、それがイヤミになっていなかったのも特筆しておく必要があろうかと思います。

ただし、このシングル盤が出たリアルタイムの1972年においては、明らかにLP優先でロックを聴くのが常態化していたわけで、殊更のヒット曲では無かったわけですが……。

なんとっ!

我国では昭和52(1977)年、全日本プロレスのトップ悪役レスラーとして大活躍していたアブドーラ・ザ・ブッチャーの入場テーマ曲に使われた事から、突発的に大ヒット!?

わざわざジャケットにその旨が記載された再発盤までもが売られるという騒ぎは、プロレスもロックも、その頃が一番に熱かった証左かもしれませんし、実は曲の中間部には「One of these days, I'm going to cut you into pieces(何時か、お前を切り刻むぜ)」なぁ~んていう、如何にも不気味な叫び声(?)が入っているんですから、イントロの暴風のSE共々、これをチョイスした関係者の目論見には脱帽ですよ。

尤もプロレス会場でも、そこからのテレビ中継でも、実際に問題の叫び声までは流れていなかったと記憶しているんですが、それでも不穏なムードを盛り上げる効果は満点でありました。

さて、しかしながらサイケおやじがこの曲を愛でるのは、またまた不謹慎ながら、聴いているうちに気持良く居眠りモードに入れるからでして、さらに告白すれば、前述したアルバム「おせっかい」全篇においても、まちがいなく安眠に入ってしまうという、これは私的なパブロフの犬!?

あぁ、こんな事を書いてしまっては、本日も各方面から顰蹙やお叱りは必至でしょうねぇ……。

そこまでの覚悟も出来ていないが現在のサイケおやじの心境と立場ではありますが、高校生の時に友人から聞かせてもらって以来、そうした行動実態は今も変わっていません。

ですから「おせっかい」は未だにLPは持っていなくて、大昔に中古屋でゲットしたカセットテープを愛聴(?)しているんですが、ど~いうわけか昨夜、借りているトランクルームを整理していたら、掲載のシングル盤が出て来たので、急遽のご紹介とさせていただきました。

ということで、やっぱりサイケおやじはピンク・フロイドが苦手のようです。

恥ずかしながら、大ヒットして傑作名盤と認定される「ザ・ウォール」にしても、何が素晴らしいのか、ちっとも……。

いやはや、情けないかぎりです。

コメント (6)
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