OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

マンダリン・パレスの三紀

2013-12-02 15:34:47 | 歌謡曲

マンダリン・パレス / 平山三紀 (リプリーズ / ワーナーパイオニア)

平山三紀の代表曲と言えば、誰もが「真夏の出来事」を挙げるでしょう。

しかし例によって天の邪鬼なサイケおやじは、もちろん件の名曲は大好きですが、あえて選ぶ「平山三紀ベスト3」には入れません。

あぁ、こんな不遜な事を書いてしまうと、皆様からのお叱りは覚悟しなければなりませんが、そこで告白する私的「平山三紀ベスト3」は、まず昭和45(1970)年の公式デビュー曲「ビューティフル・ヨコハマ」、次にCBSソニーへの移籍第一弾として昭和49(1974)年に出した、これぞっ! フィーリーソウル歌謡の決定版「熟れた果実」、そして最後が再びレーベル移籍して昭和54(1979)年に出した本日掲載のシングル盤A面曲「マンダリン・パレス」であります。

ところで、サイケおやじは基本的にユーロピートやエレクトロポップ、そのルーツじゃ~ないかと思えるテクノポップには生来のアレルギーが……。

ですから、ハナからケツまでブリブリにイケイケのシンセベースが使われている「マンダリン・パレス」に対しても、これは拒絶反応を示すのが然るべき態度なんですが、自分でも驚いてしまうほど、ここにはそれがありません。

むしろ、シンセベースや各種キーボード類で作り出されたサウンドがあってこそ、ビシバシのドラムスの録り方も含めて、サイケおやじは中毒症状を呈するほどなんですねぇ~~♪

なにか毎度お馴染みの自己矛盾を激しく吐露しいるだけかもしれませんが、それもこれも、偏に作詞:橋本淳&作編曲:筒美京平、そして絶対的な信頼を寄せているにちがいない平山三紀のエグ味の利いた歌いっぷりがありますからっ!

以下は全くサイケおやじの独断と偏見とお断りしておきますが、当時の筒美京平はジョルジオ・モルダーに対抗意識を燃やしていたのかなぁ~~?

ついつい、そんなアホらしい邪推も沸いてしまう中にあって、しかし極言すれば、この「マンダリン・パレス」における湿っぽいメロディ展開は、筒美京平でなければ作れない、唯一無二の輝きに満ちているのです。

また、当然ながら橋本淳の綴った歌詞は、平山三紀が昭和48(1973)年秋にスマッシュヒットさせた「恋のダウン・タウン」のリメイクっぽい感じであるとはいえ、やはり彼女が歌ってこその相応しさがあると思います。

ということで、実は思い返してみても、ここまで当時の筒美京平が尖がったサウンドを作っていたのは、ちょっぴり不思議な感じさえするんですが、少なくともサイケおやじは、平山三紀の「マンダリン・パレス」によって、シンセ系サウンドに対するアレルギーが薄らいだのは事実です。

そして最後になりましたが、このイントロのフレーズ!?

絶対に同時期に流行っていた洋楽からのパクリだと確信しているんですが、悔しいかな、今に至るも思い出せません。

どうか皆様におかれましては、その真相をフォーローしていただけますよう、お願い申し上げます。

コメント (4)
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