OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

雨の歌は、まず、これっ!

2009-06-06 12:00:34 | Pops

悲しき雨音 / The Cascades (Valiant / 東芝)

梅雨時の定番洋楽として、今も欠かせないのが本日ご紹介のシングル曲でしょう。

原題「Rhythm Of The Rain」を我が国洋楽業界が十八番の「悲しき」という言葉で括った曲名は如何にもですが、実際、胸キュンのメロディとセンスの良いボーカル&コーラス、そして失恋をほどよい感傷で綴った歌詞の内容がジャストミート♪♪~♪ しかも演奏パートの緻密な素晴らしさも特筆物で、まさにアメリカンポップスの職人技的な上手さまでもが堪能出来るという、実に奥深い名曲だと思います。

主役のカスケーズは西海岸はサン・ディエゴ出身のコーラスグループで、メンバーはジョン・ガモウ、エディ・スナイダー、デイヴ・スティーヴンス、デイヴ・ウィルソン、デイヴ・セイボーが全盛期の構成とされていますが、スタジオ系ボーカリストも含めて、メンバーの入れ替わりが度々あったと言われていますし、1970年前後には4人組としてテレビに出ていたと記憶しています。

もちろんマイナーレーベルを転々として様々なレコーディングを残しているのは言わずもがなでしょう。しかも小ヒットながら、決して侮れない隠れ名曲・名唱が相当にあるのですから、ポップスやオールディズのマニアからも人気が高いのです。

しかし、きちんとしたアルバムは1~2枚程度しか出していないと思われますから、必然的にシングル盤中心のグループなんですぇ。しかも良質♪♪~♪

その中でも、やはり本日ご紹介の「悲しき雨音」は特別で、アメリカでは1963年にチャートの上位にランクされていますし、我が国でも当時から毎年のようにリバイバルヒットしていますが、特に昭和43(1968)年頃には大ヒットでした。そして驚くなかれ、「悲しき雨音'69」なんてリメイクバージョンまでもが発売されたんですよっ!

そういう部分を支えていたのが、前述したようにアメリカ音楽産業の裏方達で、このシングル盤のセンターレーベルには堂々と、「Arranged by Perry Botkin Jr.」なんて記載されているほどですが、このペリー・ポトキンJr. という人は、ソフトロックの重鎮! 詳しくは別の機会に譲るとして、とにかく素晴らしいアレンジャーです。

ということで、これからの時期、また今年も何処かで耳にする名曲に違いありません。ちなみにカスケーズには、「悲しき北風」なんていう名曲もありましたですね。う~ん、原題を思いだせないのが、もどかしい……。

そして今朝は、実に自然体で音楽が聴けましたですね。さっきまで、いろんなシングル盤を出して、ターンテーブルに乗せ換えては、楽しんでいました。これが趣味に生きる私の本道かもしれません。

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