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OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

好物ばっかり♪

2006-07-20 17:19:08 | Weblog

本日は驚愕のカツ丼弁当に曹禺♪ 380円で分厚いカツと極上のご飯、トロミが絶妙なタマゴと、これで本当に良いんでしょうか?

実は肉屋が経営しているコンビニで売っている限定品、毎日35個しか作らないので、争奪戦になっているのでした。

もちろん買えたのはツキがあったというか、偶然なんですが♪ 多分、明日は無理でしょう。たまたま仕事の途中で寄った店でしたから……。

ということで、本日は私が心底酔い痴れているこれを――

Deep Pocket / Herber Mann (Kokopelli / Mercury)

なんだかんだ言っても、ジャズ物を買うときは、結局、曲とメンツの魅力が優先されるんじゃないでしょうか? 少なくとも私はそうですね。

特にこのアルバムは最たるもので、1992年の製作ですが、その参加メンバーが強烈♪ ハービー・マン(fl) を筆頭に、ロイ・エアーズ(vib)、コーネル・デュプリー(g)、リチャード・ティー(key)、レス・マッキャン(p,vo)、デビッド・ニューマン(ts)、チャック・レイニー(b)、バディ・ウィリアムス(ds) というのですから、そのあたりの愛好者はヨダレが止まらないはずです♪

しかも演目が、スバリ、私の好きな曲ばっかりで――

01 Down On The Corner
 お馴染みCCRのヒット曲を、ハービー・マンはレゲエにアレンジして楽しく聴かせてくれます。
 実は私はレゲエのリズムは好きではないのですが、ここでの爽やかさには完全降伏、夏の朝の起きぬけには、これが意外と効きます♪
 コーネル・デュプリーやロイ・エアーズも涼しい好演ですが、やはりハービー・マンが良いですね♪ ちょっと渡辺貞夫に成りかかっていますが、あくまでも本家はこっちということで、ご理解願います。

02 Knock On Wood
 原曲は南部系ソウル歌手のエディ・フロイドが1966年に放ったヒット曲♪ それをここではレス・マッキャンのピアノとボーカルを前面に出してカバーしています。そしてこれが、全くこちらの期待どおりの快演になっています。
 なにしろ重くてキレるリズム隊のグルーヴが最高ですし、ハービー・マンのお祭フルートが、こういう曲調ではジャストミートの快感です。
 リチャード・ティーの暴れるオルガンやコーネル・デュプリーの白熱のギター、奥底の深いソウルを爆発させるレス・マッキャンの熱唱も強烈で、クライマックスの入り乱れには心底ゾクゾク、感涙させられます。

03 Moanin'
 ジャズ・メッセンジャーズのヒット曲にしてファンキー・ジャズ永遠の聖典が、ここではマイルス・デイビスの「So What」をモチーフにして解釈されています。
 しかし出だしはもちろんゴスペル味のイントロがついており、リチャード・ティーの生ピアノが例の音で魅力的♪ そしてその後から、なんとルンバと4ビートを混ぜ込んだ展開になるのです。
 アドリブパートではハービー・マンとコーネル・デュプリーが、俺に任せろ!
 全体にファンキーというよりはドライな雰囲気が漂っています。 

04 Mustang Sally
 天才ソウル歌手=ウィルソン・ピケットが1966年に放ったヒット曲で、ハービー・マン一党は、その南部感覚を拡大解釈した演奏を聴かせてくれます。
 そのキモは重くてタイトなリズム隊のグルーヴ!
 もちろんハービー・マンにとっては十八番の展開ですから、そのフルートからはクールなソウルが溢れ出てきますし、レスマッキャンの生ピアノとリチャード・ティーのオルガンの絡みも素晴らしく、さらにデビッド・ニューマンのソフトに黒っぽいテナーサックス、ロイ・エアーズのツボを押さえたヴァイブラフォン、コーネル・デュプリーのパキパキ・ギターが炸裂して、完全に私の好きな世界が現出されるのです。
 恥かしながら、私はこの演奏に合わせて下手なギターを弾くのが止められません。 

05 When Something Is Wrong With My Baby
 これも1960年代南部ソウルの代表選手であるサム&デイヴがヒットさせた魂のスロー曲! もちろんハービー・マンは熱く聴かせてくれます。
 それはテーマからデビッド・ニューマンの熟成したテナーサックスと共にソウル度が高い演奏で、短いながらもグッときます。

06 Papa Was A Rolling Stone
 モータウン・レーベルの大看板だったテンプテーションズがニューソウルの扉を開けた名曲・名演に、ハービー・マンが果敢に挑戦したトラックです。
 ここではレス・マッキャンの黒いボーカル、コーネル・デュプリーの名人芸というリズムギター、ロイ・エアーズのメタル風味のヴァイブラフォン、リチャード・ティーの隠し味的オルガンが大きな魅力になっています。
 そして後半に登場するハービー・マンはいつもながらのお祭フレーズを連発していますが、バックで煽るチャック・レイニーのベースも凄まじいですねっ♪
 おまけに大団円では、突如4ビートで突っ走るバンドのグルーヴが、やはり素晴らしいと思います。バディ・ウィリアムスのドラムスもタイトです。

07 Sunny
 私が愛して止まない名曲、これが入っているアルバムはノー文句で買っている私の期待が、全く裏切られていない名演になっています。サンキュー、ハービー・マン♪
 その演奏は、まずコーネル・デュプリーの甘く切ないギター、背後で味をつけるリチャード・ティーのエレピが、また最高です♪ もちろんハービー・マンもクールに甘い吹奏ですから、私はテーマだけ聴いて歓喜悶絶です♪
 当然、その美味しい部分はアドリブパートでもたっぷりで、コーネル・デュプリーは本当に上手いですね! ハービー・マンのツボを外さない歌心♪ グルーヴィなリズム隊もウルトラ級で、永遠に聴いていたい名演です♪♪~♪

08 Mercy, Mercy, Murcy
 あぁ、またまた好きな曲です! ご存知キャノンボール・アダレイ(as) のバンドでは十八番の演目にして1967年の大ヒット♪ 作曲はジョー・ザビヌル(p) という、またもや永遠の聖典ですが、ハービー・マンはこれ以上無いというほど、クールなゴスペル解釈で酔わせてくれるのです。
 タメの効いたリズム隊のグルーヴは強烈至極ですし、数多存在する同曲のカバーの中では当たり前すぎる大名演! つまり素直な素晴らしさに満ちているわけですが、それが案外出来ないのがジャズメンの宿命でしょうか……。それゆえにハービー・マンがイノセントなジャズ愛好者から軽視される理由が、この演奏で分かろうかと思います。
 この素晴らしさを、聴け! と私は命令してしまいます。

09 Go Home
 スティービー・ワンダーが1985年に放った大ヒットなので、ハービー・マンも16ビートで烈しく演奏しています。もちろんこのメンツですから、その演奏はどこまでもグル~ヴィ~♪
 う~ん、それにしてもハービー・マンのフルートは、こういう曲でもさらに輝くというか、ビートとメロディに対するフィーリングが素晴らしいですねっ♪

10 Amazing Garce
 オーラスはレス・マッキャンの黒いボーカルの弾語りにハービー・マンのフルートが絡むという演出になっています。
 もちろんそれは静謐なゴスペル&フォーク大会で、コーネル・デュプーの静かに燃えるギター、緩やかにグルーヴするチャック・レイニーのベース、密かにキメまくるバディ・ウイリアムスのドラムスが、最後にはハービー・マンを情熱の嵐に導くのです。あぁ、何度聴いても最高です♪

というこのCDは、ハービー・マンが原盤権を持っているらしいのですが、その権利関係のゴタゴタから廃盤になり、さらに本人が死去したことから、再発の行方は不明のようです。

しかしその内容は、この手の音が好きな人にはマストアイテム♪ 聴けば必ず虜の1枚になると断言致します。見つけたら迷わず即ゲットして下さいねっ!

コメント
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