黒鉄重工

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横田でプチアメリカ旅行 その5【2017/9/16】

2020-03-15 21:00:32 | バス・航空機撮影記
アメリカ空軍の横田基地を出国して日本国の拝島市へ帰国しました。帰りは基地からの距離が拝島駅よりも近い牛浜駅へと戻ってきました。
拝島駅の混雑を避ける人々で賑わっているので、どっちも同じような混雑だ。

今日は1日中横田基地に入り浸って航空機を観察するはずが、展示機の半分以上が欠席してしまったので昼時には見終えてしまいました。静岡への帰りは20時なので、午後が丸々空いてしまいました。


というわけなので、暇つぶしに青梅線沿線にある青梅鉄道公園へ行ってみることにしましょう。我ながら良い考えだ。
牛浜駅から青梅線のE233系に乗ります。


青梅駅に着きました。なんだかレトロチックに改装された?


駅前に停車していた都営バス青梅支所のいすゞエルガLV290 (B731)。


線路を潜って山を登ります。


着きました。6年ぶり2度目の訪問です。変わってないなー。
入館料はたったの100円で、儲ける気がないというか、それだけで車両や施設や従業員を維持できるの?という疑問が・・・。恐らくここの収入だけではやっていけていないと思いますが。もっと取ってもいいと思うんだけどな。


中も変わってないなー。
青梅鉄道公園は鉄道開業90周年を記念して1962年に建てられた博物館なわけですが、やたらやる気に満ちていたのか、明治大正期の古典蒸気機関車が多く保存されている貴重な場所です。当時はまだ古典機の調達も比較的容易だったのもありましょう。
では順番に見ていきますか。


こちら110号機です。1871(明治4)年製で、新橋~横浜開業時に用意された10機の蒸気機関車のうちの1機です。なので1号機関車の同期ですね。この時は10号機でした。最後は入換機として1918(大正7)年まで使われていました。
よくぞ残っていましたね。


運転室は前方の風防と屋根があるだけで左右と後方はがらんどう。本当かいなと思いますがこれで正解らしい。
製造はイギリスのヨークシャー社で、日本に存在した同社製の機関車は後にも先にもこれ1機だけ。最初に用意された10機の機関車は複数社に発注していたんですが(今後の発注先を選定する設計競技の側面が強いと思われ)、ヨークシャーは評価が低く以降に繋がることがありませんでした。
低評価の機関車が45年以上も使われていたのにはちょっと不可解な点が残りますが・・・。


110号は反対側の外板が切開されていて、中が丸見え。青梅にやってくる前、大宮工場で教材用にこうなったそうです。よりによってこれか、という感じですが、小さくて手頃だったのかしらん。


水槽を貫通してボイラーの中まで見えまっせ。水色に塗られている部分は、この中には水が入ることを示しています。


配管だって切開しまっせ。


蒸気ドームだって。蒸気ドームから先は過熱管の無い飽和式なのだという点に注目。飽和式機関車の切開展示はたぶん他にいないのでは?知らんけど。


シリンダー部。ちょっと角度が悪かった。蒸気の噴出孔を撮れていなかったね。


みんな大好きねじ式連結器。

古典鉄道ファンには周知の事実ですが、ちなみに110号は執筆時現在は青梅には居ません。2019年9月に突如何処かへ搬出されていってしまいました。一応鉄道記念物なので解体は無いだろうということで色々憶測が生まれましたが、鉄道の最初の開業区間の終点横浜(桜木町)に今春移転展示されることになってます。
その際に切開された部分は塞いで復元されるそうなんで、この切開展示はもう見れません。そう言われると少し名残惜しい。
移転展示に際して、レプリカのマッチ箱客車も製作する気合の入れようなので、公開されたら見に行きたいものですね。古典鉄道ファンには明るい話題です。


5500形5540号機。いわゆるピーコックというやつです。ネルソンと似ているけどこっちの方が先に登場していて、ネルソンよりもやや小型。
1897(明治30)年バイヤーピーコック製で、1961(昭和36)年まで使用されていました。青梅鉄道公園が開園する前年のことであり、ここに保存されたのも廃車時と博物館建設時がうまく重なった縁からでしょう。


先台車。これの車輪配置は4-4-0アメリカンなんですが、同じ4-4-0でもアメリカの機関車とはずいぶん姿が違うのだなぁと。


反対側。ピーコックの場合、鉄道院の機体よりも東武鉄道の所属だった機体のほうが多く保存されています。あそこはピーコックの特異点で、全部で4機くらい現存しているはずです。1機くらい動態保存したっていいんだよ?


キャブ。まあ、輸入時の原型は留めていないでしょう。


うしろ。

というところで今日はここまで。



「メモラーズサミット in 信州」委託頒布のおしらせ

2020-03-13 21:48:35 | 日常記

直前になってしまいましたが、同人誌の委託頒布のお知らせです。
3月15日(日)開催の「メモラーズサミット in 信州」にて、弊サークル「黒鉄重工」の同人誌の委託頒布を行います。場所は長野県岡谷市のララオカヤ。
当日は、いなじ07・08 「Z・B・S」に委託します。六丸三本人は参加しません。すまんな。



頒布物ですが、全て既刊で新刊はありません。1月の「こみトレ35」の時と同じ内容です。
在庫している同人誌は全種類委託しましたが、各種数冊ずつしか渡していないのでその点だけ気をつけてください。
それでは、以下頒布物詳細です。




こみトレ35新刊「アメリカ飯備忘録~アメリカ旅行で食べた料理の数々」頒布価格300円
こみトレ35新刊です。昨年5月のアメリカ旅行で食べた料理をつらつらと載せていく予定です。
B5サイズ、20頁(表紙含む)、本文グレースケール印刷、コピー本です。
料理本なんて初めてだし当時もそのつもりで写真撮影していたわけでないので、多少不安がありますがどうにか形にしました。
軽い気持ちで書いた本ですが、こみトレでは思ってた以上に手に取ってもらえました。一度立ち読みでもしてみてください。


C97新刊「荒野の大陸横断鉄道~アメリカ大陸横断鉄道開通150周年~」頒布価格1,000円
一応まだ新刊扱いにさせてください(汗
C97新刊で、アメリカの大陸横断鉄道に関する内容です。
B5サイズ、グレースケール印刷、52頁(表紙含む)です。
ちょうど150年前の1869年5月10日にオマハ~サクラメント間にアメリカで最初の大陸横断鉄道が開通しました。アメリカ史の中でも大きな転換点となっているこの大陸横断鉄道開通の鉄道建設の構想や計画から開通までの流れについて概説しています。

特に、開通から現在までのプロモントリー峠の移り変わりにも突っ込んでいます。ここがこの薄い本のウリですかね。
最後は、2019年5月10日に行われた記念すべき150周年祭に我々が実際に現地に赴いて見てきた様子を書いてあります。
計画構想時から遡れば、実に180年分の歴史をこの一冊にまとめてあります。表紙にもそういう意味を込めています(上が1869年、下が2019年)。




既刊「北アメリカの路線バス車両 2014年~2016年」頒布価格2,000円
C96新刊です。北米のバス車両に焦点を当てました。大別して路線バス、高速/観光バス、スクールバスに分けることが出来ますが、今回は路線バスについてまとめました。例によって、カナダ在住時に撮りためたバスの写真を体系的にまとめたものです。
内容は、B5判、68頁(表紙含)、フルカラー印刷です。




既刊「VIA鉄道のステンレス車両」頒布価格1,300円
C95新刊です。カナダの国営旅客鉄道「VIA鉄道」で活躍している1950年代製の初期のステンレス製車両に焦点を当てました。
製造から60年以上経過しながら未だに第一線で活躍する化石のような客車の各車種の解説、列車ごとの編成例や経歴などを収録しています。
内容はB5判、40頁(表紙含)、フルカラー印刷です。こちら在庫僅少で、再発行の予定も無いです。


今回は委託なので、好評のコンボ販売はお休みします。


頒布内容は以上です。



告知は以上です。
それでは当日ララオカヤでお待ちしています。

ビクトリアの沿岸要塞跡地を見学する 最終回【2016/3/16】

2020-03-12 21:53:06 | 日常記
ロッドヒル要塞を後にしてやってきたのは、近くにあるエスクイモルト潟湖 (エスクイモルト・ラグーン Esquimalt Lagoon) です。


場所はここ。ここから北東方向すぐにあるのがロッドヒル要塞です。
地図を見れば一目瞭然ですが、砂州が発達して形成された潟湖です。そして小さな砂州の上に道路が1本通っているという特徴的な地形をしています。以前に家でグーグルマップをグリグリ動かしていたら見つけて頭から離れなくなり、そのうち行こうと思っていたところなのでした。



砂州は地図上では頼りないですが、細い割にしっかり定着しているような気がします。この辺はダムが無いはずなので、砂の供給不足による砂州の消失は起こりにくいんだと思います。地質系は素人なので何も分からないのですが。


砂州は潟湖を完全に囲んでいるわけではなくて、わずかに外海との開口部があります。川1本分くらいです。砂州の上を走る道路は、橋で繋げられています。またこの橋が木橋というのが良いですね。
なのでこの開口部は人間の管理下にあり、少なくとも開口部がこれより広がることは起きないでしょう。


砂州の外側を見てみれば、さっきまでいたロッドヒル要塞、フィスガード灯台、エスクイモルト基地が見渡せます。さっきは向こうからこっちを見ていました。


潟湖は野鳥の生息地になっていて、たくさんの野鳥が潟湖で羽を休めています。
潟湖の中は鳥類保護区になっているので、野鳥のたまり場になっています。久々に野鳥の撮影となります。


カモの番。イチャコラしている。


絵にはなりますよね。


カナダガンの番。イチャコラしている。


砂州の道路。ここが一番海抜低いですね。ちょっと海が荒れれば簡単に波を被りそう。


浜辺には打ち上げられた流木やゴミ。


なんでかスクールバスも止まっています。これはトーマスのSaf-T-Liner ERです。


白くて丸いお目々が特徴的な謎野鳥。知らない野鳥を特定したい時はWhatBirdというサイトへ行きます。ここで鳥の外見の特徴を入力すると特定できますぞ。
この鳥はテリムクドリモドキ (Brewer's Blackbird) といいます。艶のある青黒い羽毛が美しいですね。黒いのはオスだそうな(メスは灰褐色)。この鳥はよく鳴いていました。


ホシムクドリ (Common Starling) という鳥。斑点が特徴的。
ヨーロッパ原産の鳥なのでカナダでは外来種なんですが、めっちゃ嫌われてるらしい。


アメリカヒドリ (American Wigeon) の群れ。


着水するカナダガン。こいつが飛ぶところはそんなに見ない。


ここにもホシムクドリ。


潟湖の対岸に目をやってみれば石造りの建物。ありゃ、あれはロイヤルローズ大学のハトレー城じゃないですか。なるへそ、ここから見えるのか。向こうからの眺めも良さそうだな。城より手前の土地は芝生になっていて、緑の多くて文化的ですなぁ。


エスクイモルト潟湖とはこれで撤収。なかなか気の休まる場所でした。
この後は自転車でランフォードの町に行って、地図上で見つけた模型屋に行きました。プラモデルか鉄道模型を期待していましたが実際はラジコン屋だったのでここは空振りでした。


ランフォードのバスターミナルまで戻ってきました。


ここですね。


ここは廃線(正確には休止線だが)になったE&N鉄道の線路が残っていて、ちょうどここはランフォード駅があった場所です。
駅と言っても無人駅で、わずかな長さのプラットホームと屋根付きベンチがあるだけの非常に簡素な造りです。


駅の設備はこれだけ。あまりの簡素さに初めここに来た時はこれが駅だと気付きませんでした。今回改めて再訪した次第。井川線みたいな駅ですねぇ。

あとはお家に帰るだけですが、今回はランフォードからお家までE&N鉄道の線路沿いに走ってみたいと思います。ある程度は線路沿いの道路で辿ることが可能です。


跨線橋を渡ったところ。ナイス切通です。
単線非電化。末期はVIA鉄道の気動車(RDC)1台が1往復だけ走る寂しい路線でした。廃線もやむ無しです。



ここですね。


踏切を渡ります。現役時だったらいい感じの撮影地だったろうか。在住時に列車が走っていたら通い詰めて色々撮影していたろうなー。


ここですね。


踏切ですがどうせ電車こねーべと舐められているので遮断器のような気の利いたものは無いです。それっぽい跡も見つかりませんでした。

この先も走ってみたものの見どころがなかったので、そのまま走るだけで終わってしまい、さらに後半は既に走ったことのある区間でしたのでとくに撮影のないままお家に帰ってしまいました。
今日はこれでおしまいです。

ビクトリアの沿岸要塞跡地を見学する その9【2016/3/16】

2020-03-11 23:00:06 | 日常記
ロッドヒル要塞はほとんど見終えたんですが、ここにはもうひとつ史跡がありにけり。フィスガード灯台 (Fisgard Lighthouse) という灯台です。史跡になっていますが灯台自体は今も現役で稼働しています。
少し離れた小島に建てられた灯台ですが、土手で本土側と繋がっています。


フィスガード灯台は1860年竣工、同年11月16日初点灯のカナダ西海岸で最初に建てられた灯台です。
エスクイモルト基地とビクトリア港に入港する船を誘導するためのものです。フィスガードは、イギリス海軍のフリゲート帆船HMSフィスガードが由来です。


右の白い塔が灯台本体。今も書いたようにこっちは現役です。現役なので内部は非公開です。
左の赤茶色の建物は、かつて灯台守が住んでいた宿舎です。フィスガード灯台は1929年に自動化されたので、灯台守はその前年に使命を終えました。この建物は資料館に改造されて一般公開されています。

バリ順だし天気快晴だし、とても良い時間に訪れることができましたな。





どう撮っても絵になるのだ。


宿舎の中へ。1階はこんなふうに資料館になっています。
灯台守は交代制と言っても一定期間に渡って過ごすので、灯台守の家族ごと生活することもあり、そのため1世帯分の大きさを持ちます。


2階も同じようなかんじです。


バンクーバー島にある灯台の位置を示す地図です。全部で40基存在します。太平洋沿岸とカナダ/アメリカ国境沿いの海峡部に点在しています。
1860年代~1900年代に建造され、数カ所の灯台は廃止されていますが、ほとんどは現役です。
昔は全ての灯台に灯台守が住んで業務にあたっていたのです。


灯台本体は入れませぬ。灯台の塔はやはり石造りのようですね。


窓からの眺め。


この部屋は当時の状態を再現していますね。


灯台はあっさりと撤退。エスクイモルト基地の方を見る。


この後行くエスクイモルト潟の方を見る。右手にはロッドヒル要塞も見えます。


下部砲台のある高台です。裏側が砲台陣地なんですが、表から見るだけではただの高台で、うまく擬装してあるのが分かりますね。


最後に広場の横を歩きながら、そこに置いてある兵器を物色します。
これはご存知ウィリスMBジープ。1942年式だそうな。


完全に柵(屋根付き)に囲まれているので近づけず。網の目は大きいのでカメラを突っ込むくらいは造作ないですが・・・。さながらカゴの中のジープ。


庭園もありましたが、スルー。


次はカゴの中の大砲。手前のはホチキス社製6ポンド速射砲 (Hotchkiss QF 6 pounder) 。ホチキスはフランスの兵器メーカーです。ホチキスと言うと紙を束ねるあのホッチキスを連想しますが、特に関係はないようです。
ロッドヒル要塞の対岸にあるダンツェ・ヘッド要塞で1900~1904年の間に使用されていました。この要塞は軍施設内にあるので立入り不可能。


砲弾ですけど、この2つの大砲用としては大きすぎるので、謎です。


13ポンドRML野砲 (13 pounder RLM field gun) 。RMLというのはRifled Muzzle-Loadingの頭文字で、つまるところ、大砲の発射口から装薬と砲弾を詰めるやつで、さらに砲身と砲弾には施条(ライフリング)が刻まれているやつです。
こうすると発射された砲弾に安定性が付与されて、命中精度が上がるのですね。1895~1910年に要塞の守備兵が使っていました。
両方とも使われなくなって100年以上経ってるわけですが、残っているものですね。



速射砲の後ろ側。


野砲の後ろ側。


ボフォース40mm対空機関砲ですかね。この移動式の地上配備型の他にアメリカ海軍では艦載の対空砲としてもよく使われていました。
対空砲兵部隊のことを"Ack Ack"と呼んでいたそうな。
1930年代に於いてもビクトリアには対空砲が配備されていなかったんですが(クソ田舎なので)、1941年に我らが大日本帝国が真珠湾、シンガポール、香港にちょっかいを出すと事態は急変します。
エスクイモルト海軍基地はイギリスの貴重な乾ドック基地として重要視されることになりました。そこで、カナダ製の最初のボフォース40mm機関砲は第13軽戦車砲兵部隊と共にエスクイモルト基地に配備され、1942年6月には第27対空連隊が組織されました。連隊はエスクイモルト基地の他にも、ビクトリアの北にあるパットベイ空軍基地をはじめ、この辺り一帯に対空陣地を展開していました。
一応、日本は敵国なわけですが、それ以上に日本が実際に戦闘する敵として想定されていたんですなー、というお話でした。



これにてロッドヒル要塞の見学は終了です。
沿岸要塞、沿岸砲を見たのは初めてでしたが、見ごたえのある施設でした。施設の現存も当時を偲ぶに十分な内容です。じっくり見ていたら3時間くらいかかってしまいました。
ヨーロッパ的な要塞という印象も持ちました。日本の沿岸要塞とは趣が違いますね。
ビクトリアの観光地としてはあまり上位には上がってこないのですが、軍事系に関心のある人は楽しめるかと思います。

今日はここまで。



【1/48】一式戦闘機隼一型 キリエ機(荒野のコトブキ飛行隊)【ギャラリー】

2020-03-06 22:09:51 | 模型ギャラリー
キット:ハセガワSP393 1/48「荒野のコトブキ飛行隊」 一式戦闘機 隼 一型 キリエ機 仕様 
仕 様:キリエ機

アニメ「荒野のコトブキ飛行隊」の劇中で主人公キリエの駆る戦闘機です。つまり主役機。最近日陰者扱いの陸軍機が主役になるとはいい時代になったなぁ。
劇中では汚れや塗装ハゲが目立つ、非常に使い込まれた表現がされていたので、プラモデルでもそれを目指しました。新たな試みもしましたが、上手く行ったと思います。この感触を忘れないようにして他の機体にも応用していきたいですね。
他には、荒野をイメージした展示台も作りました。面倒くさがりなので台まで手が回らないのですが、やっぱりあると世界観が出てきて良いものです。


銀色にまだら模様迷彩という飛行機は初めて作りました。貧乏くさくて嫌だなぁと思っていましたが作ってみるとこれもかっこよく見えるものです(チョロい)


一型は2枚ペラと環形オイルクーラーがかわいいですよね。





汚れ具合は、まだちょっと足りないかな~?くらいで止めておくと全体を組み立てた時にだいたい丁度よいってこと多いですよね。


以前キャラクタープラモデル限定の作品展示会で、ガルパンの戦車が堂々と飾られていたのを見てちょっとびっくりしたんですが、実在兵器でもアニメ劇中に登場したならOKだとしたら、コトブキ飛行隊の戦闘機もそこに並べてもOKということですよね・・・。今度やってみようかな。


このキットは胴体側面の形状がおかしいという声が多いそうです。そこらへん私にはよく分からないので、そういうもんだという事にしておきます。





主翼はこんなかんじに仕上げました。




胴体も操縦席周辺は多めに汚しました。


尾部。


以上、一式戦闘機隼一型キリエ機でした。

【1/48】一式戦闘機隼一型キリエ機(荒野のコトブキ飛行隊) 製作【ハセガワ】

2020-03-05 22:55:17 | 航空機模型製作記
「荒野のコトブキ飛行隊」というアニメが去年放送されていました。戦車や軍艦のそういう系のアニメ・ゲームは流行っていますが、一方で軍用機はなんにも無いので寂しがっていたのもあり、新宿でやった放送前の試写会にわざわざ行く程度には注目していました。
戦車や軍艦のそういう系のアニメ・ゲームには及ばず、世間ではあんまり流行っていないんですが、西部劇風の世界観は良いし、登場人物の掛け合いは小気味よいです。もちろん戦闘機も良きです。どうやら日本機だけしか出なさそうだな、と悟った時はちょっとがっかりしましたけど。アメリカのP-39出てきたら絶対面白いのに。
今はスマホゲームが展開中ですね。ゲームはやらないんでそっちの方は何も触れていないんですけれども。

で、戦車や軍艦のそういう系のアニメ・ゲームの流れからして、劇中に登場した兵器のプラモデルが発売されるのは自明でして、そこは昔は飛行機に自信ニキだったハセガワが期待通り押さえてくれました。
キットは初め、瞬殺されるほど早く市場から消え去ってしまって、私もどうにかギリギリのところで手に入れました。ただこれはアニメが人気だというよりか、ハセガワが需要を見誤って生産数を絞りすぎたんじゃないかと思いますが・・・。
これはその後再生産されたので、今も市場に流通していると思います。

そんなわけで、今回はこれを作りますゆえ。


デカールはこう。迷彩柄がデカールで再現できるのは大変うれしい限り。あるとないとではやる気が変わってきます。当然ある方がやる気出ます。


最初はコックピット作り。ここは組立図通り進めます。


コックピットを作り終えたら胴体や主翼を組み立てて大まかに機体の形を作ります。ここも組立図通り。
機体の塗装は、まず黒を下塗りします。この上に銀を塗るとやや暗めの仕上がりになったり、下塗りのおかげで表面が平滑になって銀のツヤが出やすくなったりとか、そんな感じです。


全体に銀を吹きます。機種の黒の防眩塗装と主翼前縁の黄色の味方識別帯も塗っておきます。


防眩塗装なのでつや消し黒です。今回はこれに加えて青を黒:青=9:1の割合で加えました。やや退色した印象につながればいいですが・・・。
この後の工程でつやありトップコートを吹くので防眩部分をテープで覆います。


補助翼と方向舵は金属ではなく羽布で出来ているので、色を変えて材質の違いを再現します。銀:灰色=8:2くらいで灰色を加えています。
それ以外は銀一色で、パネルごとに色を変えるような真似はしませんでした。どうせ迷彩柄にしちゃうしね。


フラップは組立図だと青竹色の指示ですが、劇中の機体を見るとここは機内色になっています。組立図の誤りですね。ここは注意しておきましょう。


デカールを貼りました。大判デカールですが、あまり貼り付けに苦労はしませんでした。位置決めは、こっちに合わせようとするとあっちが合わなくなる、みたいな具合に少しずれてしまうようです。気になる人は予めデカールを分割して貼り付けたらいいかもしれませぬ。

デカールの迷彩柄は、くっきりとした表現になっています。まるで新品、塗りたてみたいです。
劇中の機体はとても使い込まれたようになっているのでこのままではちょっと合いません。


エナメル塗料のクロームシルバーを使って、迷彩柄の縁をドライブラシで剥がれた表現をしてやります。
まずは尾翼で試してみます。上の尾翼がドライブラシを掛けたもの。うむ、いいじゃないか。


これを胴体と主翼にも広げます。前後方向にドライブラシを掛けるとたぶんスピード感が出ていいと思います。乗り降りの時に踏まれやすい主翼の付け根の辺りは多めにドライブラシを掛けて他よりも剥がれているように見せます。


次にエアブラシで汚し塗装します。
通常よりも薄く希釈したオリーブドラブ、タンの塗料で薄く細吹します。埃っぽい印象になりました。


胴体の分割線の部分はやりすぎたと反省。
あとはエンジン排気のスス汚れはジャーマングレーで塗りましたが、大げさになってしまいこれも反省。


裏側も同じ様に汚します。


それでも全体的にはなかなか味が出たじゃないかとご満悦。
最後に半ツヤクリアをトップコートして塗装は完了。


フラップはなんだか合わせ位置がビミョーにずれてたみたいで少し苦労しました。


脚は割りかしカチッとはまってグラグラ動くようなことがなかったので良いですね。


風防を貼り付けてアンテナ線を貼って完成です。


ええやん!いいものが作れたなぁ。


今回はこれで終わらず、隼を飾る台も作ります。荒野を連想させる地面を作ったジオラマです。気合が違うでしょ?
まずは100均で買ってきた写真用額縁を用意します。B5サイズにしましたが、隼を枠内に完全に収めるには少し小さかったです。ただあまり大きいとたるんで見えてしまうのでこれでいいかなと。


枠をマスクして、枠の内側には紙粘土を埋めます。少しでこぼこさせると良いかもしれません。


絵の具で粘土に下塗りします。


その上に、タミヤのテクスチャーペイント・ライトサンドを塗ります。セラミック粒子が含まれているので、ザラザラした地面になるのだ。
値段が高いので使いすぎ注意。なので下塗りは必須です。


テクスチャーペイントだけだと色が単調なので茶色系の塗料でエアブラシ塗装して表情を多少なりともつけてやります。


たぶん地面だけだと荒野と言うより砂漠になってしまうので、草を生やします。
鉄道模型のカトーが売っているコースターフを準備します。使ったのは枯草色と緑褐色の2種類。


これを混ぜます。枯草色:緑褐色=6:4くらい。


調合した草を好きな位置に貼り付けます。地面と枠の間に隙間ができてしまったので、そこを隠すのに重点的に使いました。
貼る時は木工ボンドで接着します。ここらへんは、以前に鉄道模型のレイアウトを作った時の経験を使っています。


こんなかんじで完成。隼を引き立てるには十分じゃないかなー?


台の上に隼と付属のキリエのアクリルスタンドを乗せて完成!台の枠にはコトブキ飛行隊のロゴのデカールを貼りました。
いいですねぇ!雰囲気出てるんじゃないでしょうか。
キリエのスタンドは縮尺が隼と合っていないですが、賑やかしということで。他に使い道ないしね・・・。


地面を作るのはキット製作においては余分な蛇足なんですが、あると華が出ますね。うーん、コトブキの作品には台を全部作るのもいいですね。

充実感の高い製作になりました。
完成品はギャラリーにて。

<使用塗料>
機体:C8シルバー
機体下塗り:N2ブラック
防眩塗装:H12つや消しブラック:H5ブルー=9:1
機内:N127コックピット色(中島系)
エンジン:N18黒鉄色
排気管:N76焼鉄色
オイルクーラー:N10カッパー
プロペラ:C131赤褐色
プロペラスピナー:C114 RLMレッド
脚庫内:H63青竹色
迷彩剥がれ:X-11クロームシルバー
汚れ:H27ライトブラウン(タン)、H52オリーブドラブ、N32ジャーマングレー
 

横田でプチアメリカ旅行 その4【2017/9/16】

2020-03-03 20:59:38 | バス・航空機撮影記
ボーイングP-8Aポセイドンというアメリカ海軍の対潜哨戒機。同社の小型旅客機737-800を原型にしています。
今見たRQ-4の海軍版であるMQ-4C無人哨戒機との連携が前提の機体で、哨戒任務はMQ-4Cがやって、それがアヤシイ目標を発見したらP-8Aが現場に急行して対応するというのが基本だそうな。なので従来のアメリカや日本で長年働いているP-3や日本が最近開発したP-1とは運用思想が異なるのです。


見た目は窓のない737です。屋根にアンテナがやたら付いているのが目に付きますかね。


下部にもいろいろな機器のフェアリングが出ています。


C-17。遠くからでも目立つのなぁ。


C-130。


これは人の居ない状態で撮れていいですね。


航空自衛隊の練習機、ビーチクラフトT-400。空自の練習機はT-7が一番最近の機種ですが、T-8からT-399まではどこにいるのよ?というのはたぶんお決まりのジョークだと思います。
実際は、ビーチクラフトのビジネスジェット、モデル400を原型にした練習機だからその番号をそのまま使った、という単純な理由。命名規則から外す理由ってなんだったんだろうか。


航空自衛隊のふそうキャンター。電源車ですかね?


ビーチクラフト・ボナンザE33。これは軍用機ではなくて民間機です。登録記号がJAナンバーなので所有者は日本人でしょうか?
ボナンザといえば尾翼がV字のアレです(RQ-4のような配置の尾翼)。アレは35型という機種ですが、これは普通の尾翼をしているんで33型なのです。


セスナ172。いわゆるセスナ機です。
なんかこの派手な塗装は前にも写真で見たことがあるんで、友好祭の常連かなんかでしょう。



ここからは軍事オタクが持ち寄った軍用車両の展示。やっていることは本物の電車を持っている鉄道オタクと変わらん。
日野の73式1トン半トラックの救急車仕様。



オートカー(という会社)のM3ハーフトラックというやつ。後輪はキャタピラになっているんだね。ケッテンクラートの大きい版みたいな、そんなかんじかしら。



ダッジWC-52 3/4トントラック。ダッジのボンネットは見分けが付きやすいのだ。



M1026という汎用輸送車。ハンビーと呼ばれとるやつですね。



ウィリスM38。いわゆる出目金ジープ。

軍用車については軽くこんなところで。


腹も減ったので、横田基地名物ステーキを食べます。大人気で行列もできているので、そこそこ待ちます。


ステーキ肉とコストコで売ってそうなパン、焼きとうもろこしのセット。
うまいうまい。


おじさんビールも付けちゃうぞ~。
なんで容器がこんなに背が高いのよ。この容器も横田基地名物だそうな。


見るもんを見たので、出国して日本に帰国します。
ところで帰りのゲートの地面で見たこれですが、これって逆走車両絶対通さないマンですよね。
作動状態だとそこの櫛状の穴からトゲが出ていて、逆走してくる(あるいは不法侵入しようとする)車両のタイヤに穴を開けてパンクさせてしまうのです。従走時はトゲを踏んでもトゲが穴の中に沈むのでパンクしません、という作り。

横田基地友好祭は以上です。
直前の横槍で展示機の大半は欠席したので満足はできませんでしたが、基地の中に漂うアメリカの雰囲気を感じて少し懐かしくなりました。また再挑戦したいところです。

出国後もまだ続きがありますが今日はここまで。



横田でプチアメリカ旅行 その3【2017/9/16】

2020-03-02 22:53:17 | バス・航空機撮影記
横田基地友好祭には航空自衛隊のみなさんもゲスト参加しています。本当は戦闘機も展示されるはずだったのですが、北の国がイキって弾道ミサイルを撃ったので空中給油機のボーイングKC-767しかいません。かなしい。
KC-767は、旅客機のボーイング767-200を軍用空中給油機に設計変更して新造したもの。パット見は普通の767と瓜二つ。空中給油機は旅客機を原型に製作されたり要らなくなった爆撃機を改造したりと、他の機体を流用する場合が全てです。


KC-767のKは空中給油機を示す記号で、Cは輸送機を示す記号です。なので胴体の下半分は貨物室になっているのです。まあここは旅客機と変わらんのですが。
ただし、上半分の客室も貨物室に使える設計になっていて、左舷側にでかい貨物扉をブチ開けています。客室は兵員輸送にも使えますが、窓がないので人権は低めです。座席も2-4-2列のクソ配列(旅客機だと大抵2-3-2列)。まあ軍用機だしん・・・。


尾部に空中給油装置があります。お尻から伸びている管が給油管ですね。あれの先端を給油する機体の給油口に接触させて給油させます。これはフライングブーム式というやつです。


搭乗階段にはフォードF-550SDが使われてました。おおう、こんなところでピックアップトラックを見られるとは。


横から見るとこう。


C-130H。退役したら他国へ中古で売却されるのか、それともボーンヤードでモスボールされたりするんだろうか・・・。


これもフォードF-350SDを使った救急車。
いつかも書きましたが、フォード(それとGMも)はピックアップトラックのシャーシ、エンジン、キャブだけの状態、いわゆる「カタウェイ」の状態で販売をしていて、それを車体を装荷するボディビルダーが各種用途の特殊車両に改造して販売しているのです。救急車もそのひとつなのです。


アメリカ製の割に意外と狭いなぁという印象。日本のハイエースの方が空間が広いんじゃないだろうか。


消防車です。メーカーははっきりと分かりませんが、スパルタンかな?
特殊車両の中でも消防車は専用に設計されていて、アメリカでは珍しいキャブオーバー式なのも目を引きます。


これははしご車です。うにょーんとはしごが伸びています。
先端で国旗を掲げているところがアメリカらしくて好きだよ。


他にもいますが割愛。
こういう車両、輸送機で運ばれてくるんですかねぇ?


マクドネル・ダグラスC-17グローブマスターIII。C-130よりも大きい大型ジェット輸送機です。カナダ空軍の機体を見たことがあるので、これが初めてではないです。


プラモデルで言うところのモールドラインはこれに限っては凸が正解なんだなぁ。でも凹モールドがプラモデルでは正解なのだなぁ。
機体内に延びている管はなんなんだと思いましたが、冷気を送っているようです。


親近感の湧く短い足。着陸時は脚が胴体のバルジから飛び出るのかかわいい。


軍用機と言えど最近は燃費性能が求められるのか、燃費改善のため翼端にウィングレットを付けるようです。


機内は広いのです。戦車だって運べるぞ。


エンジンを後ろから。ファンの羽同士の隙間が透けて見えるのです。ターボファンエンジンですなぁ。


C-130H。いや、これしか撮るものがないのよ。


ライアンRQ-4グローバルホーク。これが見れたのは今回の数少ない収穫です。
これは無人偵察機です。要はドローンです。
在日米軍には配備されていないんですが、本来の配備先のグアム島のアンダーセン基地が夏の台風の季節になるとRQ-4を飛ばせなくなるので、日本に退避させています。三沢基地に退避するのが通例ですが今年は臨時に横田基地に退避させたようです。ラッキーなのだ。
思っていたよりもずっとデカイな、というのが第一印象。機体だけの写真しか見てこなかったので、対比できるものがなかったんですね。
これは機密性が高いのか、周りを柵で囲んで触れないようにしていました。


ステルスにも配慮しているのよ、という具合の尾翼。水平/垂直尾翼を統合したやつですね。
胴体の上にジェットエンジンを配置しているのは無人機ならではのものですね。友人機だと緊急脱出した際に操縦士が吸い込まれてミンチよりもひでえやになるので(それをやったのがこいつ)。
この配置、通常胴体内に配置するエンジンをその外へ置いたことで胴体内に何もない空間が生まれたということになります。この中に偵察機器を入れているんでしょうかね?


偵察機器とか飛行機器とかレーダーとかが詰まっているんだろうなーという前頭部。形状は何だかエッチというか卑猥だ。


高高度を長時間滞空して飛行できるように開発されたんで、グライダーみたいなアスペクト比のクソ大きい主翼をしています。全身撮るのも一苦労。
隅っこに写っている人間と機体の対比に注目。機体、大きいでしょ?こんなにデカイとは思ってなかったから少しショックでした。

というところで今日はここまで。