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ポートアルバーニの汽車に乗りに... その4 【2014/12/14】

2015-05-22 22:26:59 | 鉄道撮影記


全ての寄り道を終え、目的地であるポートアルバーニ駅Port Alberniへと向かいます。
クアリカムビーチからは4号線を進んでいけばじきに着きます。森の中や湖畔を走る風光明媚な道路です。時々のポートアルバーニ支線の線路も見えましたね。写真は一枚もないですけど。



着きました。駅の脇の駐車場に車を停めてとりあえず駅を眺めます。ていうか運転している時もそうだったけど霧がすごいなあ。遠くが見えない。



駅はこの地域共通の赤い駅舎が建っています。貨物用ホームがあるのがポイント高い。



なんて思っていたら後ろから鐘とドラフトの音が聞こえたので振り返ってみたら、何か来ました。
おう、まだ出発まで1時間くらいあるけどもう回送してくるのか。



推進運転で回送してきました。編成は機関車1機と客車5両。市街地だけど柵なんてないから撮り放題ですね。
ていうか、すげえ動いてる本物だ感がすごくて圧倒されています。これがカナダの動態保存機!気分が高揚しまくりですね。



停車。というわけで本日のメインであるアルバーニ・パシフィック鉄道Alberni Pacific Railwayの蒸気機関車列車です。
オフシーズン中は運行日がかなり限られるのですが、クリスマス前ということでクリスマス列車としての運行です。
寒いから蒸気がよく立ちますね。



アルバーニパシフィック鉄道7号機関車 Alberni Pacific Railway #7
1929年ボールドウィン製のミカド型タンク機(2-8-2T)。最初の所有者はキャンベルリバー材木社Campbell River Timber co.でアルバーニパシフィック鉄道には後年渡ることになる。
1953年にアルバーニパシフィック鉄道が営業をやめるとマクミリアン&ブローデルMcMillian Blodelに引き取られるが、1954年に橋梁から川に落下し機関士と制動手が殉職する事故に巻き込まれる。幸いにも修理され、1969年まで本線の牽引機として、1971年まで入換機として使われた。
1975年にBC州政府が購入し、1991年にポートアルバーニ市へと譲渡。1995年にアルバーニパシフィック鉄道在籍時への復元が行われ、現在に至るまでポートアルバーニの観光列車の牽引機として活躍している。

と言った感じの7号機関車です。クアリカムビーチで見た4号機関車と同型機なんだと思います。
特徴的なのはサドルタンクですね。サドルタンクはボイラーを囲うように取付けられている水タンクの形態を表します。他にはきかんしゃトーマスのパーシーがサドルタンク機ですね。クアリカムの4号機関車はタンク機では最も一般的なサイドタンク方式です。
ボイラーの周りを囲っているので図体の割に太って大きく見えます。



"Edward H. Sharpe"
我々の乗ることになる客車ですが、明らかに客車じゃない何かから改造された感がします。まあ、車掌車でしょうな。



"Mark F. Mosher"
車掌車改造の客車5両の内3両は窓を取り払ったトロッコ仕様。カナダの自然を満喫できます。ただ冬は寒いぞ。

編成は[#7]+[Edward H. Sharpe]+[W. (Bill) McNichol]+[K.D. (Doug) Wilson]+[Mark F. Mosher]+[Richard H. Grandy]です。
窓付きの客車がトロッコ車を挟む感じですね。



後ろから。編成端の客車にはブレーキ装置などが付いていて、緩急車としての役割も持っているようです。



現役ではないでしょうが、給水塔も付いています。バンクーバー島の駅の中では一番ポイントの高い駅だと思います。
ちなみにこのポートアルバーニ駅がポートアルバーニ支線の終点です。この先も線路が続いていますがすぐに行き止まりになります。昔はそこからさらに専用線か引き込み線が分岐していたんだと思います。



いい眺めです。



ポートアルバーニ駅の駅舎。入口が小さいよね。
クアリカムビーチで見たのと同系統の感じがしますが、これはカナダ太平洋鉄道の標準的デザインのものだったようです。同じような駅舎が全国にあるとかないとか。
というか、バンクーバー島の鉄道は最初E&N鉄道が開通させましたが、ポートアルバーニ支線が開通した1911年にはカナダ太平洋鉄道に売却されていたようです。なのでこの路線は最初からカナダ太平洋鉄道の路線ですな。
鉄道開通の効果は大きく、それまで物流の主流だった蒸気船を置き換えていったそうです。それも1950年代にはモータリゼーションで衰退していきました。
旅客列車は1957年に廃止され、貨物列車も1988年に廃止になりました。その後1990年にポートアルバーニ市が買い取り、開業当時の姿に復元。



駅舎の待合室。奥にあるのが切符売り場ですね。電信技手部屋とかもあったようで。上の階には駅長とその家族の宿舎がありましたが現在は無いらしい。



昔は駅務室だったんでしょうけど、今は集会場になっているようです。



時刻表。6往復分しか書けない・・・少ない。1日6往復とか田舎かよ。



キャブの中に入れてもらいました。
ふおおってなりますね。生きてる蒸気機関車だ。



レバーとかハンドルとか。よくわからないけど。
貨車30両程度を牽引できます。



ブレーキハンドルかな。
ちなみにこれも重油を燃料にして動きます。確かに油の臭がするんですね。石炭の匂いはしない。
というか火室の投入口が小さいですね。とてもシャベルで石炭を放り込める大きさじゃない。やっぱ産油国は違うなあ。



製造銘板。ボールドウィン・フィラデルフィア工場の60942番目の機体ということですな。6万機って・・・・・・本当か?
上の四角い銘板は過熱器の製造銘板。カナダのスーパーヒーター株式会社製。訳すと文字通り過熱器株式会社。



客車に乗り込みます。車内はクロスシートが並んでいます。ビニール張りだから冬場は冷たい。
カナダの車掌車は、運用が長時間に渡ることからベッドや台所が付いている場合が多いそうですが、これは全部取られている模様。まあ仕方ないね。



トロッコ車。寒いけど写真撮るにはこっちのほうがいいんでここに陣取りました。


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ポートアルバーニの汽車に乗りに... その3 【2014/12/14】

2015-05-11 23:22:00 | 鉄道撮影記

ポートアルバーニに行く前にもう一箇所クアリカムビーチQualicum Beachに寄り道をしていきます。



着きました。



ブローデル、スチュワート&ウェルチ4号蒸気機関車
Bloedel, Stewaet & Welch, Ltd. #4 Locomotive

1925年ボールドウィン製のミカド型タンク機。
やはり林鉄用に導入された機関車で、最大で30~35両の運材貨車を牽引できました。



というわけでクアリカムビーチにある4号機関車です。2-8-2タンクですがガタイは大きい。日本のC12形くらいはありそう。
レディスミスの11号と違い、状態は良好。屋根と金網でしっかりと保護されています。
動輪の直径は11号と同じかな?



まあ金網ってのは撮る際にはすごく邪魔なんですけどね。



後ろはこのようになっています。燃料は重油。石炭じゃないんですね。



そして、4号機関車の脇にはE&N鉄道の線路があり、その先には駅が!



線路なう。



というわけでE&N鉄道のクアリカムビーチ駅です。末期はVIA鉄道が旅客輸送をしていました。訪れた当初は存在を知らなかったので嬉しい誤算でした。
ご覧のとおり駅舎が建てられています。殆どの駅は車両一両分にも満たない短いホームと屋根付きのベンチがあるだけの簡易的な設備しかないので、ここが主要駅の一つであったことが伺えます。
でも線路は1線しかないんだよな。撤去されたようにも見えないし。運行拠点ではなかったのかな。



外観は往時のまま、だと思います。
左側が旅客用の待合室で、右側が貨物や手荷物用の倉庫だったのかな?
廃線後はクアリカムビーチデジタルメディアセンターが再活用しているようで、内装は窓から覗いた感じだと結構変えられていました。



駅の対面が芝生なのでとても見通しがよくすっきりしています。列車が来るときに写真を撮れば画になるんだろうな。



駅の表側。



駅の向かいには教会が建っています。



4号機関車と駅舎を一緒に撮影してこの場を去ります。
いよいよ本命のいるポートアルバーニへ。


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ポートアルバーニの汽車に乗りに... その2 【2014/12/14】

2015-05-09 22:41:19 | 鉄道撮影記

レディスミスには前回紹介した3両の他にもう3両車両が保存というか放置されています。
前回載せた写真の中にもちらほら写っていましたが気付いた人はいたかな?



無蓋車。車番は落書きによって読めなくなっていました。
よって経歴をたどるのは不可能でしたが、恐らくカナダ太平洋鉄道所属だった貨車だったと思います。



荷台はこんな風に荒廃していました。修復するとしたら木の内張りの部分は総取り替えになるのかなあ。



今は亡きレディスミス鉄道博物館の名残が。



カナダ太平洋鉄道 403979号有蓋車
Canadian Pacific Railway #403979 Boxcar

木造の有蓋車ですね。うんちが落書きされてる・・・うんちの形は世界共通なのか?そもそもあれはうんちなのか?



カナダ太平洋鉄道 402819号雪かき車
Canadian Pacific Railway #402819 Spreader

1912年製。ジョルダン式の雪かき車で、当初はE&N Railの28号雪かき車だったようです。
雪かき車というとラッセル式かロータリー式しか知らないので、イマイチ構造がわからないです。ましてや草木に覆われようとしている現状では・・・。



あと、こいつの正体がわかりました。名前はHumdurgin。なんて読むんだ・・・?用途はずばり丸太下ろし車。
やはりシェイ式蒸気機関車の足回りを流用して1945年に造られた改造車で、ガソリンエンジンを搭載していた模様。
レディスミスの港の脇に敷かれた線路に丸太を載せた貨車を並べ、そこに平行する線路にHumdurginを配置し、自走しながらあのアームを使って次から次へと丸太を貨車から押し出して水中に下ろしていたとのこと。
割りと効率的だったようで、貨車30両分の丸太を15分で処理できたと言われています。結局、1984年に鉄道輸送が廃止されるまでの約40年活躍を続けました。
以上、ネットからの情報。

投稿式のファンサイトなので信憑性は確かとはいえないと予め予防線張っておきますが、なるほど色々辻褄が合います。丸太を押し出すだけならアームを左右に振る必要がありませんし、アーム先端もあの程度で十分でしょう。自走するにもヤード内の移動であるならこのような運転台がどこにあるのか分からない姿にも納得です。
長物車と並行して展示されているのも丸太を積み下ろすシーンの再現と想像できます。尤もこれは車両の素性を知っているからこそ分かることであって、説明板のない現状の展示では知りようもありません。現に当時はまるで意味不明でした。
以上、とても興味深い車両でした。



保存車両の脇に建てられている建物。やはり機関区の工場っぽい?



最後に上から11号を撮ってこの場を去ります。



去り際に、道の途中で見えた謎の構造物の確認に行きます。位置は前回載せた地図に追加しておきました。
「スチームドンキーSteam Donkey」という名前の蒸気機関でした。蒸気ロバ。
19世紀初頭の林業における革命的な動力源でした。それまで牛や馬が丸太をスキッドロード(丸太道)の上で引っ張る方式に終止符を打つほどでした。遅くとも1949年までには姿を消しているとのこと。
と、いうことが書かれていましたが、具体的にこいつは何をしていたのかまでは不明。説明が足りない・・・。これで丸太を牽引していたってことでいいのかな?



計量器。
貨車に積載した石炭の重量を量るための装置。線路の下に設置されていた。具体的な機構は不明。

以上、レディスミス編終了。つづく。


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ポートアルバーニの汽車に乗りに... その1 【2014/12/14】

2015-05-05 22:05:44 | 鉄道撮影記
バンクーバー島には現役の鉄道がなく、動く鉄道に遭遇するためにはバンクーバーにでも行かないと叶わないのか・・・と思いながらネットサーフィンをしていたら・・・あった。現役じゃないけど。
ビクトリアから北にだいたい200km、ポートアルバーニという港町で蒸気機関車の保存運行がされているではありませんか。
おっしゃこれ乗ろうということになったわけです。



ポートアルバーニまではレンタカーで行きます。
ポートアルバーニへはビクトリアから高速バスが走っているのですが、ダイヤが不便で、現地で無駄な宿泊をしなければならず出費がかさみます。加えて、道中に寄っておきたい箇所がいくつかあったので、そこを訪れるのにバスでは不可能であるため。
要はレンタカーのほうが安くて気軽だよってことですな。

というわけでレンタカーを借りてきました。借りたのは日産アルティマAltimaの5代目(L33)。ティアナの北米版のようです。どうせならアメ車が良かったな。



早朝ビクトリアを出立して、まずはレディスミスLadysmithを目指します。1号線(トランスカナダハイウェイ)と19号線で一直線です。レディスミスはポートアルバーニまでの行程のだいたい半分弱の位置にある小さな町です。
目的地のポートアルバーニはそこからさらに北西の位置にあります。



着いたのがこちら。線路に蒸気機関車に貨車が保存されています。
蒸気機関車に乗るついでに島内に保存されている車両を見ていくという魂胆です。



コモックス森林鉄道11号蒸気機関車Comox Logging & Railway #11 Locomotive
1923年ボールドウィン製のミカド配置(2-8-2/1D1配置)のテンダー機。ドノバン・カーコリー材木社Donovan Corkery Lubberが購入し、1937年にコモックス林森林鉄道に売却。
1961年に引退するまでナナイモ湖からレディスミスまで丸太を輸送した。1962年からレディスミスに展示されている。

というわけで、レディスミスに保存されている11号機関車です。日本の森林鉄道のイメージから見たら大柄な機関車ですが、カナダだと普通なんですかね。
海沿いにあることも関係しているでしょうが保存状態はぶっちゃけ悪い。部品も何点か欠損しているよう。というのもこれを所有していた団体が資金繰りがうまく行かずに解散したとかなんとか・・・。車両は解体されずに現在もこのように残っているわけだが。鉄道保存も楽じゃないってことですな。



キャブ周りだけはどういうわけかきれいな塗装状態でした。解散後も有志によって整備は行われているということだろうか。



運転台に上ってみる。レバー類を残してあとはがらんどうです。撤去されたのか盗まれたのか・・・。



テンダーにはボギー台車が2つ。後ろの台車の左側のバネだけ板バネからコイルばねに交換されていました。



後ろから。



長物車。11号機関車以外は解説板が無かったので番号・経歴等一切不明。



まあ、丸太を運んでいたんでしょうなというのは想像できます。英語だとLogging carと言うのかな。



チューブタンブラー。
蒸気機関車のボイラーに着いたススを落とすために使われていた。

・・・と書かれましても使い方がいまいち分からない(解説板にはそれ以上は書かれていなかった)。
筒を回転させて遠心力でススを落とすってことなんかな。回すのはボイラー管1本1本なのかそれともボイラー全体を機関車から外して回すのか・・・。
まだ研究の余地があります。



中はこう。ゴミが・・・。
なんつうか、ただの筒じゃんっていう。



ちなみに車両を置いてある線路は伸びていて、それを辿ると隣にある青い建物に行き着きます。そしてちょうど扉の前でぶつかるわけです。
たぶんここは昔は機関区かなんかで、あの建物は工場だったんじゃないかなーというのが私の推論。ここのすぐ横にはE&N Railの本線もあるのでありえない話じゃないです。当の建物は閉まってたんで確かめられませんでしたが。



で、これ。いよいよ何者か分からない車両が出てきたというわけだ。



目を引くのはこのアームですが・・・。これ前後・上下にしか動かないんじゃないか。少なくとも左右には振れないだろうこれ。



アーム先端。
恐らく長物車に載せた丸太を下ろすもしくは丸太を長物車に積載するためのものかなと睨んでいますがこんなので出来るのかという疑問も。
いやホントわからんなこれは。



車体の中にはアームを制御するためのワイヤーが。油圧式じゃないんですねえ。



裏側。



台車を覗いてみると・・・あ?
ちょっと待ってちょっと待って。



シェイ式ですね~、自走しますね~、こいつは。
シェイ式蒸気機関車の足回りを流用して改造した車だとはたまげたなぁ・・・。
どっちにしろこれも要研究対象ですね。

つづく


その2へ→

初めてのバンクーバー遠征 最終回 【2014/11/22】

2015-04-08 22:15:05 | 鉄道撮影記

スカイトレインに乗ってダウンタウンに戻ります。後面展望の席ゲット。



後続の列車が追いついてんだけど・・・。



小腹がすいたんでウォーターフロント駅の駅前で目についたホットドッグの屋台でおやつ。
Japadogっていう日本人が経営しているお店だそうですよ。



なんとかドッグにしました。桜えびの乗ってるやつ。うまかった。



もうすることがないんで、時間になるまで見バスします。
E40LFR。



LFS。ラジエーターが床置きの初期ロット。なので後部の座席が若干犠牲に。



D40LF。旧型のバスはほとんど見ないです。郊外に行かないと見れないんじゃないかな。



カナダラインに乗ってブリッジポート駅へ。



駅では620系統が来るまで見バス。Orion V。



D60LF。D40LFの連接版。



Orion Vの601系統South Delta。



XDE60の620系統に乗ってフェリーターミナルへ。



ベイに停泊中のフェリー。かっこいい。



フェリー内の食堂で夕飯を食べているうちにビクトリア側のフェリーターミナルに到着。



ターミナルのバス停から70X系統のバスに乗って帰りました。
おしまいです。

初めてのバンクーバー遠征 その4 【2014/11/22】

2015-03-27 19:57:52 | 鉄道撮影記

スカイトレインSkytrainに乗ってメインストリート・サイエンスワールド駅Main Street-Science World Stationまで乗ります。ウォーターフロント駅から4~5駅くらい。



ここで降りた目的は、スカイトレインの駅のそばにあるVIA鉄道のバンクーバーパシフィック中央駅Vancouver Pacific Central Stationの下見。
VIA鉄道はカナダの各鉄道から分離された旅客部門を統合した、カナダ国内の都市間旅客鉄道を一手に担う国営鉄道です。アメリカのアムトラックに似た経緯を持った鉄道ですね。
有名な列車はバンクーバー~トロントを結ぶ大陸横断列車「カナディアン号The Canadian」。3日くらいかけて走破します。豪華列車の部類なのでおいそれと乗れるものではないですが憧れますねえ。

駅舎はこのように大変立派な外観をしています。かつての鉄道の最盛期を感じさせます。



VIA鉄道の他にも、アメリカの旅客鉄道アムトラック、高速路線バスのグレイハウンド、パシフィックコーチ、レンタカーにハンバーガー屋まで。
鉄道駅の他に高速バスターミナルの側面も持ち合わせています。こっちの言葉だとバスディーポといいますね。



鉄道華やかし頃は送迎の人や車であふれていたであろう広めの駅前ロータリー。
今となってはガラガラのコインパーキングに・・・。いと悲し。



駅舎の室内も立派です。豪華かっていうとそうじゃないかもですが、質実剛健という印象です。広さの割に人はまばら。まあ、まだ発車時刻には遠いしな。
室内の配置や間取りをなんとなく把握。来月にここから列車に乗るのでそこら辺を見ておきます。



改札の向こう側には心躍る魅惑のバッド製ステンレス客車の姿が・・・!!
改札の駅員にホーム入ってもいいか聞いたらまあ普通に断られました。日本やヨーロッパみたいには行かない。その後実際に列車に乗って分かりましたが、鉄道というよりは航空機の搭乗に近いシステムです。



駅を出て脇道から客車を見ますが、うーんこの。ところで、機関区ってどこにあんでしょうね?未だ場所の特定に至っていないのです。



再び駅舎。
下見を終えたところで、今日の目的は終了。帰ります。



スカイトレインの駅に戻るところで高架を横切るスカイトレインのMark I電車。1984年のスカイトレイン開業時から走る古参車両。
前面のデザインはもうちょっとどうにかできなかったのかって感じですね。窓が小さくて前面展望が殆どできない。
今のところ今までで一番ダサい電車ランキング1位に輝いています。



ホームに昇ります。ちょうどキングジョージ寄りのホーム端から電車を撮影できるので、ここでしばらく撮影を試みます。



Mark II電車。2002年の新線開業時に導入された新型車。2編成つなげた4両編成。
Mark Iと比べて前面デザインが流線型に変更され格段に改善されています。展望席も設けられ良好な前面展望が味わえます。車体も3ドアとやや広くなったのかな。



これはMark IIの後期型。2010年のバンクーバーオリンピックに向けて増備されたもの。
車番が前期型の200番台ではなく300番台から振られています。塗装もカナダラインの車両に合わせています。



最期に走る箱ことMark I。いやほんと中間車だけが自走しているようにしか見えない。


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初めてのバンクーバー遠征 その3 【2014/11/22】

2015-03-22 21:18:02 | 鉄道撮影記

空港を出ます。最後にレンタカーの場所を確認してその帰りにElDorado NationalのE-Z Rider II MAXに遭遇。
jetsetparkingということは駐車場と空港を往復するバスなのかな?



空港からはまたスカイトレインに乗ります。基本的に空港から出る公共交通機関がこれだけなのです。
ちなみに、空港からダウンタウンへ乗ると運賃が通常の$4に加えて$5かかり、合わせて$9かかります。ダウンタウン→空港だと加算運賃ないんですけどね。
スカイトレインに乗るだけならそれでいいですが、他の路線やバスに乗り継いで観光するなんて場合には$9.75のデイパスを買ったほうがお得ですし、料金ゾーンをいちいち気にしたり小銭を用意したりする手間もないので動きやすいです。ちなみにカナダの路線バスの運賃箱はお釣り出ません。
デイパスは空港内のセブン-イレブンで購入可能です。



スカイトレインといってもカナダラインはだいたい地下鉄。
無人運転なので、前面展望を存分に楽しめます。



車内は左右で座席の向きの違うクロスシート。椅子は硬い。



というわけで、終点のウォーターフロント駅Waterfrontに到着。



と、トロリーバス!!
地上に出ると、後ろからトロリーバスが走ってきました。SUGEE!!
日本だとほぼ無いようなものですからね。さすがに気分が高揚します。



調べてみると、バンクーバは北米でも有数のトロリーバス路線網を持つ街だそうで。長いポールがいいですねえ。ばったみたい。
ちなみに車種はニューフライヤーのE40LFR。Rシリーズと呼ぼう。Xシリーズのひとつ前のモデルかな?



交差点の架線。2本ずつ張られていることを除けば、路面電車と似たような雰囲気ですね。ごちゃごちゃしていてこれもよい。



連節バスも来た!!E60LFRですね。
いやあ、すごい光景だ。



架線のない道路では普通のバスが走っていますね。そりゃそうだ。連節バスのDE60LFR。
連節バス多いなぁ・・・。当たり前のようにやってくる。



海岸部へ。対岸にはノースバンクーバーが望めます。



ガントリイイィィィ!!!



角を曲がるE60LFR。すごい角度だ。



露出が港湾部に合わせているので見えづらいですが、線路ですよ線路!



折り返し待ちで留置線に待機しているスカイトレインの車両。さっき乗ってきたカナダラインとは別の路線です。この後乗ります。



そしてその奥には、スイッチャーと見るものを圧倒する貨物列車が。これが噂の北米名物、必殺二段積み海上コンテナ貨物か・・・(ゴクリ
一度走っているところを撮ってみたいなあ(3月時点ではまともな写真はとれていない模様)



ウォーターフロント駅に戻って、ウエストコーストエクスプレスの時刻表を見てみます。ウエストコーストエクスプレスはバンクーバーとその郊外を結ぶ通勤中距離列車です。
通勤用列車という位置づけから、平日の朝夕にしか運行されず、地元民以外は見にくい乗りにくい列車です。ぐぬぬ。列車は2階建ての客車列車という垂涎モノの編成なのでこれもぜひいつか撮影したいところ。



さて、ここからはスカイトレインのエキスポラインExpo Lineに乗りますが、なんだこの動ける箱みたいな電車は・・・。


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初めてのバンクーバー遠征 その2 【2014/11/22】

2015-03-20 22:33:48 | 鉄道撮影記

ツワッセンTsawwassenのフェリーターミナルの外に出ると、いたのはバンクーバーへの連絡バス。連節バスが堂々と3台停まっています。
ブリティッシュコロンビア州の公共交通はBCトランジットが総括していますが、バンクーバー都市圏だけはトランスリンクTrans Linkが管轄しています。
路線バスの他に鉄道や近距離フェリーも管理している大きい組織です。



というわけで、このトランスリンクの620系統ブリッジポート駅Bridgeport Station行きに乗ります。
車種はニューフライヤーのXDE60。ナナイモで見たXN40と同じシリーズです。このシリーズはやはりかっこいいね。



40分間くらいハイウェイなどを経由しながら走ります。



ブリッジポート駅に着きました。バンクーバーの中心地に行くにはここから鉄道に乗り換えです。
回送表示になるとSORRYと謝ってくるんですね。日本でも路面電車なんかで見ますね。



バスターミナルにはツーステトップドアのバスが。田舎かな。それとも中距離系統用かな。
車種はオリオンバスOrion BusのOrion Vです。運転席側の窓がへこんでいるのがださい特徴的。映りこみ対策か?



XDE60の屋根。XDEなのでハイブリッド車ですね。クーラーの他にも色々乗っかっています。
それをちょうど屋根カバーが隠す形になっているので、スリムに見えますね。



ひと月半振りに見る電車だ!!
ブリッジポート駅からはスカイトレインSkytrainという電車に乗り換えます。全線立体交差で2輌編成、無人運転と、新交通システムに近い形態をしています。軌道は鉄軌道ですが。
ブリッジポート駅に乗り入れるのは、カナダラインCanada Lineで、2009年に完成したバンクーバーのダウンタウンとバンクーバー空港および郊外都市リッチモンドを結んでいます。オリンピックの輸送力対策で作ったんだろうな。
ちょうどブリッジポート駅で行き先が空港とリッチモンドで別れるので、乗るときには注意です。



すぐ来た電車には乗らず見送って、何本か撮影します。柵が邪魔だなあ。
ステンレス製の2両編成、集電方式は第三軌条、製造メーカーはヒュンダイロテム。VVVF制御で、音はE233系に近い感じ。型式名は特に無し。
加減速時のVVVF音がE233系そっくりなので懐かしい気持ちになりますね。



ダウンタウンには向かわず、バンクーバー空港へと向かいます。
軽く空港内の下見をしていきます。バスの発着場とか。飯屋とか。



もちろん飛行機も見ていきます。展望デッキはなく、屋内からガラス越しに見るに留まります。うーん、カナダの空港はどこも屋外デッキはないのか?
まずは中国東方航空のA330-200(B-5941)。



圧倒的ボンバルディア。今日も一日ボンバルぞい!



エアカナダ・ジャズのDHC-8-300(C-GHTA)。



ウェストジェットのB737-600(C-GWSJ)。胴体ちっちぇー。垂直尾翼でけぇー。
736ってあまり見たことないんよね。



ホークエアHawkairのDHC-8-300(C-YDH)。ホークエアはコミューター航空のようです。拠点はBC州のテラスTerrace。バンクーバーからだいたい1,000km北にある町です。・・・・・・遠っ。



エアカナダのE190(C-FNAJ)。エンブラエルのE170をストレッチしたやつですね。日本では見れない機材ですな。



Central Mountain Airのビーチクラフト1900D(C-FCMV)。これもコミューター航空。テラスのちょっと東にあるスミザースSmithersという町が拠点。
クソ田舎だと思っていたら鉄道が通っているらしい。マジかよ。



ユナイテッド航空のA320-200(N478UA)。



エアカナダのB787-8(C-GHPT)。
うんまあ、基本的に逆光。



中国国際航空のB777-300ER(B-2033)。



JALのB787-8(JA828J)。JALだと787なのか・・・いやでも成田だしなあ。

JALの787を撮影し終えたところで空港から離れます。


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初めてのバンクーバー遠征 その1 【2014/11/22】

2015-03-14 21:07:17 | 鉄道撮影記

ブリティッシュコロンビア州で一番大きな街、バンクーバーへ行きます。目的は、遊び半分、12月のクリスマス作戦の下調べ半分ですね。
大都会バンクーバーと州都ビクトリアの間は海峡があるので何かしらの交通機関を使わなくてはなりません。この2つを結ぶ交通機関は、フェリー、飛行機、水上機がありますが、飛行機、水上機は所要時間が圧倒的に短いもののお値段が高くお話にならないので、値段の安いフェリーで向かいます。
ということで、フェリーターミナルまで70X系統のSwartz Bay行きの急行バスに乗ります。ちょうどフェリーの出港時刻に合わせて運転されるので実質フェリー連絡バスです。



9:00発のBCフェリーに乗ります。バンクーバー島周辺は島が多いので各島を結ぶフェリーが就航しているのですがそれを運航するのがBCフェリーですね。
ビクトリア~バンクーバーのような2時間ごと運航するような航路から夏季にのみ数日しか運航しないような季節便まで色いろあるっぽいです。
乗船するのはコースタル級Coastal classの1番艦コースタル・ルネサンスCoastal Renaissance。1番艦ですよ1番艦。
排水量10,000トン、速度21ノット、収容力は乗員乗客1650名・車両370台。で、でけぇ。車両甲板は2段あるし、ほんとでかい船だ・・・。



左側にはスピリット級Spirit classフェリーの2番艦スピリット・オブ・バンクーバーアイランドSpirit of Vancouver Islandが。排水量18,700トン、速度19ノット、収容力は乗員乗客2100名・車両470台。こちらもコースたる級以上にデカイ船。



コースタル級はBCフェリーの中でも一番新しい船なので、綺麗です。
さらにレストランやカフェにおみやげ屋まであるんだからすごいなこりゃ。



ビクトリア側のSwartz Bayからバンクーバー側のTsawwassen Bayまではおよそ1時間半。短くはないけど言うほど長くもないちょうどいい航行時間ですね。
甲板に出てみます。いい天気です。



島の間を抜けます。景色の変化に富んで面白い。






Galiano IslandとMayne Islandの間の海峡でビクトリア行きのフェリーと離合。
コースタル級3番艦のコースタル・セレブレーションCoastal Celebrationですね。



あれ、船尾の形が船首と同じだ・・・ていうか船尾にも艦橋がついてないか?
と思って調べると、前後にランプウェイと推進器と艦橋を備えた両頭船なのでした。両頭船としては世界一の大きさだとのこと。



バーナビー級Burnaby class2番艦クイーン・オブ・ナナイモQueen of Nanaimo。
排水量4,500トン、速度16ノット、収容力1160人と190台。中型クラスになるのかな?



船の周りにカモメが飛来してきたので撮影してみます。
首を傾げていてなんだか間抜け・・・。



足が付いていない・・・?



真ん中にビタっと決まりましたね。



カモメがいなくなったと思ったらジョージア海峡に出ました。ほぼ外洋みたいなもんです。
そして陸地が見えてきました。



貨物船Star Mariella。空荷なのかな?だいぶ喫水線が下がっているようにみえる。ていうか舵が見えている。



ガントリークレーン!!
ガントリイイィィィーーー!!!



もうすぐ接岸です。スピリット級のスピリット・オブ・ブリティッシュコロンビアSpirit of British Columbiaが停泊しています。



フェリーターミナルのこのメカメカしさは素晴らしいです。

接岸したら下船して、次の乗り換え口に向かいます。


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振り返り371系

2014-11-29 20:41:22 | 鉄道撮影記

2014年11月30日で371系が引退するそうで。
そこで、過去の写真とともに371系を振り返ろうという手抜きお手軽企画です。



371系を初めて見たのは2008年10月11日「ホームライナー沼津」運用の時でした。
この頃は寝台特急「富士・はやぶさ」の去就がホットでしたから、371系はついでだったんですね。



初乗車はその2ヶ月後、2008年12月15日の「ホームライナー沼津」。
伊豆急行200系(←JR113系)の引退列車を見に行く時に乗りました。



当時のホームライナーは座席指定されておらず好きなところへ座れたので、かぶりつきの最前列を陣取りました。
展望席に乗ったのは後にも先にもこの時だけでした。



2009年4月18日、初めて「あさぎり」運用を撮影。御殿場駅ですね。



2010年3月24日、「ホームライナー静岡」(浜松発)に乗車。
自身初の単身長距離旅行、北陸旅行(無題)のアンカーとして登場。
以降も、関西方面からの旅行の帰りの際にはしばしば利用することになります。



2010年7月某日。371系のNゲージを購入。
こちらは今も現役。



南新宿駅にて。
大学進学の際に小田急線沿線に引っ越したため、371系の撮影はそりゃもう容易でした。



谷峨駅にて。
東日本大震災以降運休していたロマンスカーの運行再開後に撮影。早朝の「あさぎり」1号・2号の離合を多少強引に季節感を交えながら撮影。



沼津駅にて。
私にとって371系は「ホームライナー」でとてもお世話になった電車でした。
大学の下宿から実家に帰る時は、決まって371系の「ホームライナー」に乗るようにしていました。おかげで毎回快適に帰省できました。
ちなみに上京するときは、こちらも今は亡き373系9両編成の338M普通列車東京行きに決まって乗っていました。帰省時は371系、上京時は373系というのが私の黄金ルートでしたw



秦野駅にて。
なんかの帰りに撮影。



百合ケ丘駅にて。
同年10月に371系の「あさぎり」撤退が発表されました。鉄道ファンから371系が目をつけられるようになります。



成城学園前駅にて。
撤退発表以前にも沿線だったのでちらほら撮ってましたがこの頃から以前より増して追っかけるように。



厚木駅にて。
ガンダムユニコーン見に行くついでに撮りに行ったんだっけかな?



谷峨駅にて。
「あさぎり」同士の交換。
御殿場線内での撮影はこれで満足してしまい有名な富士山背景の構図は結局撮らず仕舞い。



沼津駅にて。
帰省時にたまたま撮影。この時は訳あって昼間に帰省することに。どんな訳かは忘れた。



2012年3月10日沼津駅にて。
ダイヤ改正直前、定期運用最後の乗車はやはり帰省時の「ホームライナー」。
371系撤退後も「ホームライナー」は373系に引き継がれましたが、発車時刻が30分早まったため使いづらく、以降2年間で数回くらいしか利用しませんでした。



最終乗車では穴場である二階建て車の階下席へ。普通車ながらシートピッチがグリーン車と同じお得な席でした。階下席もこの時を含めて2回しか乗れませんでした。



2012年3月14日桜橋駅にて。
定期運用最後の撮影は「ホームライナー」。今まで散々撮ったし近場でいっか~って感じであっけない最後でした。



2012年12月19日由比~興津にて。
団体臨時用に転身してから初の撮影。期日前投票しにわざわざ静岡まで戻ったついでに撮影しました。臨時快速「いわたウォーキング号」でした。



復路は島田から沼津まで乗車しました。
371系を見たのはこれが最後になりました。


・・・という感じの黒鉄重工では珍しい振り返り企画でした。普段の何気ない撮影から追っかけまで結構撮っていましたね。よかよか。
引退後は某私鉄に譲渡されるなんて噂も流れていますが・・・当てはまるところはひとつしか思い浮かばないんだよなぁ。もしそこに渡ることになったらまさに胸が熱くなる展開になるわけなんですけど。


というわけで、お疲れ様でした!
以上!