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ビクトリアの海軍基地を見てみる(?) 【2014/10/11】

2014-10-27 23:03:09 | 鉄道撮影記

ビクトリアに来てから実質初めての休日。どこに行こうかと地図を見ていたら、バスで行けるところにカナダ海軍の基地があるのを見つけましたので、行ってみることになりました。

路線バスに乗ってDock yardバス停で下車します。ビクトリアの路線バスはBC Transitという事業者によって運行されています。かなり初見殺しのバスですが、運行頻度が高く系統運行が単純なので慣れれば便利な交通機関です。
バスに関してはまた別記事にて。



何かの艦の主錨。艦の特定は出来ませんでした。だいぶ古そうな雰囲気はしますが。



Japanese TSUNAMI。
「津波」が世界共通語になっているなんて話を聞いたことがありますが、本当なんですねー。



海軍施設の入り口。アポ取ってないんで入れるわけもなく。アポ取れるかもわからないですが。
周りから艦船が見れればいいかななんて思ってました。



ぼろぼろのスクリュー。
安全な職場を目指そう!みたいなことが書かれていました。訳してても背景が書かれてないのでよく分からなかったです。内容はネガティブだったし。
スクリューがぼろぼろなのも意図してのことかも・・・。



道を歩いていると消防署がありました。
レトロさを感じさせる消防車です。バックドラフトの世界みたいです。



海岸沿いに歩いて行き対岸に回りこんでそこから艦船を見ようと画策し道を進んでいたわけですが、先日見たE&N Railの廃線跡とぶち当たりました。



E&N Railは1913年から2013年まで運行していた路線(2011年からは運休状態?)で、ビクトリアとコートニーの間234kmを結んでいました。私鉄として創設されたと思いますが、晩年は国営の旅客鉄道VIA鉄道に吸収・再編されていました。
末期はマラハット号という単行のディーゼルカー列車が1日1往復だけ4時間半かけて走っていたというあまりにもお粗末な状態だったといいます。
延長230kmの鉄道を1日1往復の列車のためだけに残すというのはとてもですが割に合いません。そりゃ廃止になるわけだ。



エスクィマルト駅(Equimalt)だった場所のようです。駅の面影ないし、いやでもプラットホームなんて無かったのかもしれないし。いやでもこれはもうバス停・・・。



運行当時の写真が飾られていました。アメリカのバッド社(東急車輛にステンレス車両のライセンス契約をした会社)が開発したRDC(Rail Disel Car)シリーズです。
ステンレス板キハ20系に近い印象ですね。乗ってみたかったなあ。



路盤の一部は遊歩道化されています。この利用法も定番ですね。廃線になっても線路を剥がす金も無し。しばらくはこのまま"放置"されるかと思います。



さて、艦船が見えそうな位置まで回りこみましたが・・・木が邪魔で見えない。



逆光アンドケツという悪条件ですが見えました。ハリファックス級フリゲート5番艦レジャイナ(FFH-334 HMCS Regina)です。なんでや!
老朽化した護衛駆逐艦の置換えが目的だとか。哨戒ヘリコプター、シースパロー、ハープーンなどを装備した結構な重武装艦。



給油艦プロテクター(AOR-509 HMCS Prtecteur)。2009年に東京の晴海港に寄港したことがあるようですね。



さらに歩いて行き、踏切と廃線路を絡めた写真をば。ここに列車が来たらいい感じになると思うんだけどなあ。叶わぬ夢。


この先にあるショッピングモールでお昼を食べて、そこから出てるダウンタウン行きのバスに乗って帰りましたとさ。

ビクトリアの廃線跡を見る 【2014/10/06】

2014-10-19 22:31:40 | 鉄道撮影記
そろそろカナダでの話も始めようと思います。
私は今ビクトリアという街に住んでいるわけですが、そこにE&N Railという1本の鉄道が通っていることを事前に確認していました。これがビクトリアのダウンタウンから伸びているので、見に行ってみることにしました。
ただこの鉄道、現在は休止しているらしく、どうも嫌な予感がします。



Blue Bridgeという橋を渡ります。手前にコンクリートのウェイトっぽいものが付いている変わった構造の橋ですが、可動橋です。今は使ってないようですが。
さてこの可動橋、道路用と鉄道用の2本があるのですが、あるのは道路用だけですね。もうこの時点で結末が見えてる気がします。
さらに言えば駅も見当たりません。はい、十中八九廃線ですね。

ちなみに、現在2016年供用開始予定の新しい橋を建設中のようで、道路用の橋もそのうちお役御免に。



なんかレールが伸びていただろう場所で新しい道路作っているんですよね。



最初に見つけた鉄道の"遺構"のようなもの。道路を跨ぐ鉄橋です。



ついにレールを見つけました!どうみても廃線ですね本当にありがとうございました。
いやいや、起点駅を移転させてる可能性だってあるし、これだけで判断するのは・・・。



踏切を見つけました。仮称として1号踏切とでもしておきます。
遮断機がないですねぇ。



2号踏切。1号から2号までの間に単線から複線になっていました。



公園の再開発・・・あっ(察し)
俺選手ここで全線廃線を確信。
今日のところはとりあえずRoundhouse marketplaceに行ってみます。



3号踏切。ここから線路にインします。



線路なう。
立入禁止区域じゃないしチャリ乗ったおっちゃんが線路の脇を走っていったし大丈夫じゃろ。



近くまで来ました。扇形車庫の他に転車台、機関庫数棟も付いているというかなり良い物件。
おそらく開業時以来の建築物でしょうな。ちなみに1913年開業の2013年廃止のようです。ちょうど100年だったんだな。



扇形車庫は10機分の格納庫がある非常に堂々としたもの。
ただ、転車台から車庫へ伸びている線路は3機分しかなく、末期のか細い運用を物語っています。実際に気動車3両でやりくりしていたようですし。



転車台。これも大きくて立派。電動だったと思います。



転車台は囲いがされているので横から見た時の見栄えは微妙・・・。
なお出来る範囲で車庫の中を覗いてみましたが、見えるところに車両はいませんでした。
しかし、再開発事業のホームページを見る限りでは末期に運用されていた気動車がどこかに格納されているように見えます。この写真が廃線前のものでなければの話ですが。



このようなちょっと残念な鉄道との出会いでした。カナダの旅客鉄道はもうズタボロですし、分かってはいたんですけどね。
ですが、貴重な近代化遺産が再開発される前に見られたのはよかったです。再開発自体も近代建築保存の点から見て良いことだと思いますし、きれいになった扇形車庫をまた見に行きたいところです。

今日のところはもうおしまいですが、廃線跡の話はもうちょい続きます。

山梨の零戦を見に行く 【2014/08/20】

2014-09-17 23:52:25 | 鉄道撮影記

山梨県にある河口湖自動車博物館、正確には併設されている河口湖飛行機館へと行って来ました。
一年のうち8月の一ヶ月のみしか公開されない変わった博物館ですが、展示されているものは零戦二一型・五二型、一式陸攻などマニア垂涎のものばかり。
特にオリジナルの二一型は国内ではここだけの展示なので、ぜひとも訪れたかった施設だったんですね(国立科学博物館の保存機は複座型の改造機、後はレプリカ)。

そんなわけで見ていきます。



零式艦上戦闘機二一型。先行量産型である一一型を基に、空母へ搭載出来るように仕様変更した型。本格的に量産され、長大な航続距離と高い運動性、大火力により緒戦の快進撃を支えました。
爆装も出来て、30kgないし60kg爆弾2発を主翼に装備できます。他の方が撮影した写真だと爆装状態で展示してあったのですが、今年は無しのようですね。

この91518号機(中島製)はヤップ島で回収されたもので、90%がオリジナルの部材を使って復元され世界で唯一栄12型発動機を搭載した機体とのこと。搭乗員は坂谷茂少佐で、尾翼の機番は「A1-101」つまり赤城の艦載機になっています。
なおA1-101機は 木村惟夫一飛曹が搭乗していたとのことなので機体の出自とは一致していないようです(赤城艦載機仕様になる前はオヒ-101だったよう)。とはいえ、赤城艦載機のマーキングがされた零戦には興奮してしまうものです。



二一型の特徴が翼端の折りたたみ機構。空母のエレベーターに収まるように50cmずつ折りたためるようになっています。
他にも着艦フックや無線帰投方位測定器が一一型から追加されています。



一式陸上攻撃機二二型。海軍の主力陸上攻撃機で、マレー沖海戦で英海軍の戦艦プリンス・オブ・ウェールズと巡洋戦艦レパルスを撃沈するなどの活躍をしました。
ただ、防弾装備を一切省いてしまったため一撃で火を吹いて撃墜されることも多かったらしく、「葉巻」や「ワンショットライター」という残念なアダ名で呼ばれることも・・・。これしかり零戦しかり防弾性能低すぎぃ。

この12017号機(三菱製)は機体の後ろ半分がヤップ島で回収されたもので、前半分は新造とのこと。2013年に胴体の復元が完了し、機銃も装備されました。一式陸攻の現存機は世界でもここだけということで大変貴重です。



機首に装備された機銃。ザクマシンガンを連想させます。



尾翼には「龍41」のマーキング。



日の丸の中心にあるハッチ。ここから出入りするのはなんかかっこいいな。



零式艦上戦闘機五二型。零戦の後期型で主翼の長さを縮めたり推力式単排気管で速度向上を狙ったりしているのが特徴。
この1493号機(中島製)は栄31型発動機、四式射爆照準器を装備した後期型です。
尾翼のマーキングは「豹187」で、「豹」は第61航空戦隊第263航空隊の別称です。自他ともに豹部隊と呼んでいました。1944(昭和19)年2月からマリアナ諸島、西カロリン諸島に進出し米機動部隊と交戦しますが、米軍のF6F相手に不利な戦いを続け7月に定数72機を全機失い解隊となりました。



栄発動機。
他にも4~5台くらいが置かれています。



九三式中間練習機。搭乗員育成のための練習機で、橙色で塗られていたことから「赤とんぼ」と呼ばれていました。この機体はシルバーですが。前に訓練生、後ろに教官が乗っています。
これはレプリカだそうですが、こういう機体も興味深いです。



艦上爆撃機「彗星」で特徴的な水冷式発動機「アツタ」。零戦とは形からして違います。メカニックはさっぱりなんでアレですが。



零式艦上戦闘機二一型。
92717号機(中島製)は、内部構造がわかるようにあえて外板を取り付けていない状態で展示してあります。骨組みや発動機の取り付けなんかがよく分かります。1機くらいはこういうのがいても面白いですね。



大戦期の機体の他にもロッキードT33Aや、



ブルーインパルスのF86Fもあります。

こんな感じでした。他にもまだ数機ありますがこのくらいで。
入館料は1000円ですこしお高い印象でしたが、保存活動のためのカンパと思えば安いものかなと。一式陸攻のさらなる復元に期待しています。また来よう。



ちなみに敷地内にも色々なものがありました。
フォルクスワーゲンのタイプ2・・・でいいのかな?



1190号蒸気機関車。コッペルのCタンクで鶴見臨港鉄道や国鉄などを経て晩年は三井埠頭で走っていました。状態は良くない上に木々が邪魔で綺麗に撮影できないと、割とぞんざいな扱い。



ボンネットバス。やけにホイールベースが短いけど大丈夫なのか?


Ç46カーチス。でかい。
浜松エアーパークにあるのと同型機。



C46の脇にいたトヨタの消防車が気に入りました。かわいらしい。

かなり楽しめました。こういう系が好きな人は行ってみるといいと思います。


   
少し寄り道して富士急行の河口湖駅へ。ヤマノススメのポップが立てられていました。まあ見てないんですけど。



これを見に来ました。富士急行8000系。元小田急20000形「RSE」です。2000形に代わる新しいフジサン特急です。
2000形の車体にやたら描かれた富士山のキャラクターは引き継いでいます。車両が変わってもインパクトは変わらないなあ。



駅構内でも撮影。もともと白かっただけにあまり抵抗感はないですね。いいじゃないか。



ハイデッカーの20000形の弱点だったバリアフリー対策は、それ用のスペースを2号車に作ることで解決。そこだけ窓の天地が拡大されたのでちょっとしたゲテモノ感が味わえます。


これでうどんを食べて帰りました。おしまいです。

しずてつ電車祭りと大井川鉄道ビール列車に乗る 後編 【2014/08/09】

2014-09-14 23:40:35 | 鉄道撮影記

新金谷駅の機関区見学を終えて駅に戻ってみれば、いつの間にかビール列車が仕立てられていました。
先頭はE10形2号機で、次位に控車オハフ35-215、お座敷車ナロ80-1+2、展望車スイテ82の順で連結されています。
本務機は1号機だったらしいですが、ちょっとした故障で2号機が代打に入ったとか。



転車台と側線の間を行ったり来たりしているÇ12-164。



さらに駅の裏側に行きまして、千頭駅から引っ張ってこられた元近鉄421系を撮影。場所は本線から大代側線へ分岐した直後のところ。
いよいよ廃車か、それとも新天地へ行くのか。



元南海21001系。冷房が故障しているせいか非冷房車扱いになっていて、夏の間は運用に入りません。
・・・と思ったら先日運用入りしていたとの話も聞きました。信憑性低いですけど代わりに近鉄16000系が1本落ちたなんて噂も聞きますね。



そして、下半分だけですが十和田観光電鉄7200系。台車類が塗り直されてピカピカになっていますね。どんな形態で姿を現すのか楽しみなところです。



車両見聞をしている間にビール列車の発車時刻が近づいてきましたので、ホームに上ります。ちなみにこの日が2014年の運転最終日です。



飲みます。ヒャッハー!



乗ったのはお座敷車のナロ80形です。乗るの初めてです。



福用を過ぎたあたりのカーブ。客車4両という小じんまりとした編成がよかですね。



笹間渡の第一橋梁を渡ります。晴れているときは川原でバーベキューしている人たちに手を振ったりとかするそうですが、この日は雨なので誰もいませんでした。



いつも乗る大井川鉄道とはまた違った雰囲気です。いいです。



千頭駅に到着。機関車の機回しをしている間に構内を徘徊。
ヒロにフラッシュを浴びせて写真を撮る遊びをします。暗闇に浮かび上がるニタついた顔笑顔は事案感たっぷり。おまわりさんこっちです。



トーマス&ヒロに押され地味なラスティーはお面が外されていました。ホラーですね。
でもこれはこれで実際にいそうな雰囲気でアリです。



金谷へ戻ります。車内はこんなかんじで楽しそうです。



往路でつまみをほぼ食い尽くし、酒も回ってきたので、復路は控車のオハフ35-215で過ごすことに。
唯一の白熱灯装備の旧型客車で、夜汽車の雰囲気を存分に味わうことが出来ます。よいですぞ。ワンボックス占領してL字で寝てるおっさんもちらほら。私も寝ました。すやぁ。



たのしいビール列車終了!新金谷からは接続している16000系に乗って金谷駅へ。まっすぐ帰ります。



JR金谷駅の中線には211系が停まっていました。珍しいですね。たぶん花火臨の回送かなんかだったと思います。


なかなかネタの濃い一日でした。お疲れ様でした。

しずてつ電車祭りと大井川鉄道ビール列車に乗る 中編 【2014/08/09】

2014-09-08 23:16:26 | 鉄道撮影記

静岡駅からビール列車に乗るために東海道線に乗って金谷駅へ。大井川鉄道に乗り換えます。
車両は21001系でした。いつも近鉄ばかりなのでラッキーですね。これで新金谷駅まで一駅だけ乗ります。



ビール列車の発車まではだいぶ時間があるので、新金谷から歩いて5分くらいのところにある線路沿いで上りのトーマス列車を撮影します。まあトーマス撮影するために早くに来たわけですが。
なんとなく歩いていたら見つけたポイントでしたが、後ろまでフレームに収まって一安心。足回りが隠れるのはご愛嬌。
何回見てもこのトーマスはすごいと思いますが、それ以上にトーマスがきれいな状態なのがすごいですね。すぐに汚れそうなものですけど、まめに洗車しているんでしょうね。



客車も1両ずつ撮影。車番が塗りつぶされているのでどの個体までかは分かりませんが。客車も綺麗だなぁ。



トーマスの撮影後は新金谷駅に戻ってトーマスとかバスとか撮ります。
大鉄観光バスのエアロバス。



ラビット急行のガーラ。浜松にある丸松急行のグループです。今でもたまに着色スモークを流しているブルーインパルスの20年くらい前の古いCMを見ますね。



名阪近鉄バスのセレガR。



ジーネット(バナナバス)のセレガ。掛川の事業者です。以前にこの事業者が受託している掛川の循環バスを見ましたね。



豊鉄観光のエアロバス。
こんな感じでちょっとしたバスの展覧イベント状態。



そしてトーマスが転車台に乗りましたのでそこへ移動。
トーマスの移動に合わせて乗客が民族大移動をするのがすごいですね。



ジワる顔。



間近で見るとディテールを細かく観察できます。しかもトーマスが勝手に動いてくれるので楽ちん。



転回を終え、入庫するトーマス。みんな盛んにシャッターを切ります。この人気ぶりです。普通の蒸気機関車だったらこうは行きません。トーマスすげぇ。



機関区の見学ができるということでせっかくなので覗いてきました。入るの初めてなんですね。



入換に使われるアント。よく見たら南海からの譲渡車のようですね。



近鉄16000系16001F。それよりも奥にいる十和田観光電鉄の7200系を見せてくれ。



ドヤヤッ!



C11-190。銀枠のお召装備がかっこいい。



機関区内は見学用のデッキがあって、上から機関区が見下ろせるようになっています。
今はC10-8が検査中ということでバラされていました。機体に書かれたメモ書きとか道具がそこら中に置かれていたりとか職人の息遣いのようなものを感じますね。
整備士が検査や修繕をしているところを見れたら面白いんだろうな。

次回はビール列車乗車です。


後編へ→

しずてつ電車祭りと大井川鉄道ビール列車に乗る 前編 【2014/08/09】

2014-09-03 23:42:17 | 鉄道撮影記

この日はいぶきさんから誘われていた大井川鉄道のビール列車に乗りに行くことに。
ビール列車は夕方から走るので、それまでの間、同日開催されていた静岡鉄道の車両基地公開イベント「しずてつ電車祭り」に行くことに。
でもその前に、静岡駅でしずてつジャストラインを撮影します。夏の間だけ顔を出すアイツを見ておきたかったのです・・・。
というわけでまずは丸子営業所の西工96MC+日デ。



鳥坂営業所の西工02MC+日デ。
このタイプが何台いるのか知りませんけど、セレガが多勢を占めるしずてつでは少数派の珍しい方だと思います。
あとこの県外路線向け塗装はかっこいい。



そして目当ての車、鳥坂営業所の西工96MC E-II型+日デの鳥坂539号車です。しずてつに2台だけ導入されたE型のうちの一台です。
急行静岡井川線で使用されていたエアロバス置き換えのために2007年に導入しましたが、翌年に静岡井川線は廃線になってしまい、わずか1年で主用途を失ってしまいます。
ツーステップ、トップドア、リクライニングシートと一般路線では使いにくいためか日本平スタジアムへのシャトル輸送など波動用として使われているようです。要は車庫警備員。
ですが、1年に約ひと月だけ陽の目を浴びる機会がありまして、それが今撮影している「南アルプス登山線」なわけですね。
急行静岡井川線の流れを汲む夏休み期間のみ運行する季節便で、静岡駅から井川を経由して畑薙第一ダムへ直行します。路線名通り南アルプスへの登山客輸送が主任務です。



西工の顔ですねぇ。LED表示器が終始回送だったのがアレでしたが・・・。先述の通り普段は車庫警備員しているのでめったに見られないレアな車です。
ちなみに一般路線バスのように見えますが、静岡駅を出ると終点の畑薙第一ダムまで降車できない、発車オーライでの事前予約が必要など高速乗合バスの性格が強いです。高速道路乗らないけど。
あとはしずてつ全路線で唯一車掌が乗務している点が特徴です。車掌というよりも狭隘な道での誘導員という性格のほうが強いらしいです。まあこんな道だしね。乗用車と鉢合わせした日には運転手だけじゃよけきれないのも道理です。ちなみに車掌兼誘導員は女性が務めることが多いのだそうで。



フロントには鉄道用のサボを連想させる行き先板が掲げられています。ていうか書体が国鉄フォントなんだよなぁ。狙ってやってんなこれ。




というわけで登山客を乗せて発車。2014年は通年運行できたみたいでよかったです。



もう少しだけバスを撮影。JR東海バスのセレガハイブリッド(747-09957)。



相良営業所のセレガR。ドアがスイング式なことから貸切車からの格下げのようですね。



JRバステックのガーラ。ジェイアールバス関東の子会社だそうです。かなりあっさりとした塗装。



この後は静岡鉄道の長沼工場へ向かいますが、その前に長沼~柚木の沿線で1000系を撮影していきます。まずは標準塗装1009F。



無塗装1003F。



300形リバイバルの1007F。だから1007Fにヘッドマーク付けるなと。



そしてハイ、着きました。今年はいつにも増して屋台が多く、縁日の祭り感が強かったです。電車撮りにくかったです。



この手のイベントでは表に出ているデワ1も今年は車庫の奥に。
もっとも、当日は雨予報だったので濡れるのを避けるためだったのかも知れません。



屋外展示は微妙でしたが、屋内展示は今年は充実していたように見えました。静鉄のレイアウトは良く出来ていたと思います。
狐ケ崎付近の東海道線と並走するセクション。



静岡貨物駅を跨ぐセクション。細かいポイントまでしっかり抑えていて、沿線民ほど「おっ」と言わせるような出来でした。



県総合運動場駅も駅ビルや三角形の広告看板にホーム柵が再現されていてよかったです。
あとは清水鉄道遺産保存会がいて、そこでもレイアウトを展示していました。これの写真は撮り忘れていましたが・・・。



静岡駅に戻ったのですが、そこで日本平自動車のボンネットバスを見かけました。
一体何者・・・?遠く離れたはながさバスに酷似した車両がいますがどんな関係があるのかしら?

続きます。


中編へ→

浜松の鉄道・名所をめぐる 最終回 【2014/07/29】

2014-08-24 22:20:38 | 鉄道撮影記

遠鉄バスの7Eに乗って浜松駅へと戻ります。



浜松駅から東海道線に乗り換えます。211系と311系の並びをば。よく似ています。




ふと思い立って途中の袋井駅で降りて、静岡鉄道駿遠線の車両(レプリカ)が置いてある公園に行こうと思ったのですが、歩いて行くには無理だろうという距離(旧浅羽町に位置)だったので断念。
ちなみに袋井駅は今、駅舎の橋上化工事中でごちゃごちゃしています。



このまま帰るのも癪なので、秋葉バスサービスの車両を撮影していきます。とりあえず7E。
塗装の通り静岡鉄道の子会社ですが、行き先表示器の書体が明朝体だったり英字が併記されていたり細かな違いがあります。
明朝体表示のバスも珍しいんじゃ。



西工96MC。低床車はしずてつジャストラインの色違いの塗装です。しずてつだと青い部分が緑色になっています。
クリスマスカラーっぽくてなんかいいですね。



ブルーリボンシティ。秋葉バスは基本的に中古車で占められていますが最近は新車も導入している、とのこと。
しずてつ車と違ってフロント行き先表示器は黒ではなく緑色。



遠鉄バスの7E。
ちなみに秋葉バスは秋葉山には乗り入れておらず、遠鉄バスがそれを担っています。秋葉山に行かない秋葉バス。



エアロスターK。



レインボーII。新車です。



エアロミディ。イオンパティオラッピングがされていて、行き先もイオンパティオ。可睡の杜線に重点的に充当されているのかもしれません。
行き先表示器の文字がイオンパティオのロゴになっているのが楽しいですね。


しばらくバスが来ない時間になったのでここらへんで撤退。お家に帰りました。

浜松の鉄道・名所をめぐる その3 【2014/07/29】

2014-08-22 23:09:52 | 鉄道撮影記

浜松城見学後はお昼にしようと思ったのですが、近くに飲食店が見当たらない・・・ならば隣接する市役所になら食堂があるだろうと思って行ってみれば、食堂はないと言われ詰みました。
役所に食堂ないとかどこの田舎だよ・・・。
仕方ないので小さな売店でパンを少し買って済ますことにしました。朝飯もコンビニパンだったのでこれは辛い。

そして、市役所前のバス停から遠鉄バスに乗ります。エアロスターですね。



バスに乗ってやってきたのは、航空自衛隊浜松基地にある浜松広報館。航空自衛隊の広報施設です。
バス停から歩いてくるまでの間にT-4がバンバン離陸していきましたがどれも逃しましたね、はい。



当然、自衛隊の実機が展示されているわけですね。これはC-46輸送機。



XF-2。F-2の初号機カラーです。モックアップですが。



他にも格納庫内には航空機がずらりと展示されています。
特に見たかったのがこの零式艦上戦闘機五二型甲。20mm機銃をドラム給弾からベルト給弾に変更したもので、装弾数が増加しました。
この43-188機は1963年にグアム島で発見されたものです。鹵獲機だったんですかね?
アメリカだったら飛ばせる状態にまでレストアするんでしょうけど、日本だと静態保存が限界なんですかねぇ。技術的というよりも文化的な背景のせいで。

以下、一部をかいつまんでご紹介。



DH115バンパイア。
1943年に初飛行した戦闘機バンパイアをベースにした練習機で、航空自衛隊では1956年に国産練習機T-1開発のためのデータ取りとして1機を導入。1960年に退役しました。

なんか横に広くてSFやロボット物に出てきそうな機体ですねー。



B-65連絡機。ビジネス機としても使われていました。



F-86F戦闘機。
米空軍初の後退翼戦闘機で、1955年から米軍からの供与で180機、三菱のライセンス生産で300機が導入されました。
展示機のように「ブルーインパルス」の初代機としても知られています。

機首に空気吸入口のある機体はまあアレですよね・・・ださいよね。特にブタ鼻のような奴はもう・・・。



F-104J戦闘機。F-86の後継として1962年から210機を導入。



T-2超音速高等練習機。
初の国産超音速高等練習機として1975年から96機を導入。若干の改修で対地支援戦闘機としても使用可能。
展示機の通り「ブルーインパスル」の2代目機体としても使用されていました。
T-2の塗装が歴代で一番かっこいいですね。


屋外にもブルーインパスル仕様のF-86が展示されています。浜松基地はブルーインパスル発祥の地ですしね。

ひと通り見たところで、浜松駅へと戻ります。


最終回へ→

浜松の鉄道・名所をめぐる その2 【2014/07/29】

2014-08-17 22:28:24 | 鉄道撮影記

終点の西鹿島駅に着きました。思っていたほど車窓に変化はなかったですかねぇ。
遠州鉄道の車庫があると同時に、天竜浜名湖鉄道との乗換駅になっています。

ちなみにこれで、静岡県下の未乗鉄道路線は大井川鉄道井川線の奥泉~井川間のみとなりました。
どうにか夏中にケリをつけたいですね。



乗ってきた遠鉄の電車がちょうど天浜線と接続するやつだったので、時間を置かずに天浜線のTH2100形を撮影出来ました。逆光ですがコレはコレで。



後追いはどアップでちょっとそれっぽく。



10分ほどで下り列車も来るのでそれも撮影。今度は順光で撮れましたぞ。



天浜線ホームから遠鉄30形を見ます。
奥にいる編成は先ほど撮影したものですが、手前の編成は既に廃車か休車になっているのかだいぶ色褪せていて錆も浮いていました。



さぎの宮での撮影ではド逆光だった30形のラストナンバーも順光で撮影出来ました。
湘南顔と1000形の過渡期のようなデザインをしていますが、見たものに与える衝撃では3者の中で一番だと思います。
なかなか見たら忘れられなさそうな顔していますぜ。



西鹿島駅の駅舎。結構デカい。



なんとなく遠鉄バスのブルーリボンを撮影。



ひと通り見終わったところで西鹿島から撤退、新浜松駅に戻りますが途中の遠州西ヶ崎駅で下車します。
少し待って1000形を撮影した後・・・。



留置線に停められているED28形電気機関車を見学します。
このED28-2は、豊川鉄道が1925(大正14)年に英国イングリッシュ・エレクトリック社から輸入した電気機関車で、1959(昭和34)年に遠州鉄道に譲渡されました。現在では夜間の工事列車の牽引機を務めています。
英国電気機関車、こんなに簡単に見られるとは思わなかった。いわゆる凸型電機ですが、ずいぶんと細い印象ですね。



工事列車で牽引されるホキ。国鉄浜松工場製です。ED28よりも大きな貨車というこのアンバランスさ、ですね。



この箱型の保線モーターカーも気になりましたね。
かわいらしい。



西ヶ崎駅から撤退して、今度は遠州病院駅で下車。そこから歩いて浜松城へと向かいます。
地元の城、駿府城と違って小高い山の上にあるのでちと迷いましたね。



浜松城の天守へとやってきました。あちぃ(気温が)。

浜松城は今川氏によって築城されたものですが、今川氏が衰退すると徳川家康により攻略され、以降家康の拠点となります。
ちなみにこの頃起こったのが、家康と武田信玄がぶつかった1573(元亀3)年の三方ヶ原の戦いです。敗走している時に家康がクソ味噌を漏らしたり逃げ帰った浜松城で空城の計をしたりしたアレですね。
その後1586(天正14)年に家康は本拠地を浜松から駿府へ移し、ここを去りました。

その後、様々な城主がここを治めていきましたが、その多くが後に老中を始めとした幕府の重役になっていったことから「出世城」の別名があります。



2014年の4月に、天守門が復元されました。
浜松城の天守門は天守を囲む石垣の一角に造られた木造平屋建て。上部に櫓があり、内部は復元の模様を映像で紹介する展示室になっています。
後述する天守閣と違ってちゃんと当時の工法で復元されているようです。



櫓内。まだ木材のいい香りがします。



なぞの祠。鳥居が3つもあるということは結構な神様なんでしょう(小並感



天守閣と天守門と。天守門が石垣沿いに建てられているのでどうしても真横に来てしまうのはしゃーない。



続いて天守閣に入りますが・・・あっ(察し)。
浜松城の天守閣は江戸時代初期には取り壊されていたそうで、現在はこの模擬天守が建てられています。
しかしまあ、ここまでコテコテに模擬模擬しているとは思いませんでした。ていうか模擬天守に入ったことってほとんど無いか初めてなので、かなり衝撃強かったです。これじゃあB級観光地じゃあないか。



最後に天守門を表から。正面から撮るのは無理です。


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浜松の鉄道・名所をめぐる その1 【2014/07/29】

2014-08-12 23:47:06 | 鉄道撮影記

OVA「ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!」を観に浜松までやってきました。
なんで静岡でなく浜松なんや!と若干の不満はありますが、これは逆に好機。ついでに遠州鉄道を乗ったり撮ったりしてあとは他の名所も回ってみることに。

というわけで、静岡を始発の新幹線で発ち浜松へ。新浜松まで歩いて遠鉄電車に乗り換えます。
今まで乗ったことも見たこともなかった鉄道です。真っ赤やな・・・。
ガルパンを観る前にまずはササッと遠鉄の撮影をしてきます。時刻は7時前。ガルパンの上映が8:40~と早いのもありますが、他にも目的があるわけです。



途中のさぎの宮駅で降りて、新浜松寄りの沿線に陣取って撮影します。
最初に来たのは遠鉄の主力1000形。30年以上前の車両ですが、いま見ても新型車と間違えそうな近代的なフロントデザインが特徴です。
新京成8800形やJR東海ユーロライナーにも似たデザインで、おそらくそれらのベースになったのかもしれません。

遠鉄は12分間隔という高頻度運転であまり飽きずに撮影できます。それと、平日ラッシュ時には車両を増結して4両編成で運転するというのも、電車を運行している地方私鉄では珍しいんじゃないでしょうか?



そして西鹿島方面から目当ての車両が来ました。30形です。
遠鉄の最古参車両で、徐々に活躍の幅が狭まっています。現在では平日のラッシュ時にのみしか運用されていません。
地の利を活かせる静岡でなら容易に撮影可能ということで一度撮影しておきたかったわけですね。



後追い。これも30形、というかこの湘南顔をしているのが一般的な30形といえます。私はこっちが目当て。
先頭に立っていた30形は最終増備車で、フロントデザインが異なっています。説明する順番が逆なのでややこしいですね。

その古めかしいフロントも貴重ですが、これはなんといっても駆動方式が吊り掛けという今では珍しい方式を採っています。要はやかましい音がする電車です。
それにしても、バリ順で撮影出来て、折り返しを待つまでもなくもう満足してしまいますねぇ。



続いて2000形がきました。見た目は1000形とそっくりですが、制御方式にVVVFを採用しています。
1999年の初製造からじわじわ増えていて、2012年にも増備されました。30形に引導を渡さないといけないから、きっとまだ増える。



撮影の合間に航空自衛隊浜松基地から離陸する自衛隊機(たぶんT-4)を見るんですが、突如E-767(85-3504)が飛び去って行きました。
ボーイングのB767を母体としたAWACS機です。なんといってもレドームです。かっこいいですな。



そして何本か電車を撮影後、30形が折り返してきました。
折り返しもばっちりと頂きました。もう満足ですねぇ。



30形は朝ラッシュは2往復するのですが、2往復目を撮っていたらガルパンに間に合わないため、渋々撤退します。
あくまで主目的はガルパンなのです。
新浜松行きの電車に乗ると、車内は結構混雑していました。2両編成だったら都会並みの混雑度だったかもしれません。結構利用されているんですね。



新浜松駅に戻ってきたら、少し時間があったのでバスターミナルで遠鉄バスの撮影をば。
シルバーを基調に緑の帯を巻いています。個人的にはあんまカッコいい取り合わせではないかなぁ・・・と。
まずブルーリボンII。



富士重工7E。



ブルーリボン。ノーステ・ワンステ車は「オムニバス」の愛称が付けられていて、フロントにヘッドマークが装着され、塗装もツーステ車と比べて緑が明るいです。



エアロスターM。



エルガ。もしかしたらレインボーIIかもしれない。



エアロスター。
ぱっと見で遠鉄バスのエアロスターは一大勢力っぽいのですが、ゲテノン以降は導入してないようですね。



エアロエース。浜松~中部国際空港を結ぶe-wing号ですね。



JR東海バスのセレガ。



そして適当なところで切り上げて、映画館へ。ガルパンを鑑賞します。
感想としてはまずドゥーチェ(アンチョビ)かわいい。もっと下衆い性格かと思ってたらそんなことなかった。かわいい。
それにイタリア豆タンクの軽快な戦闘がかなり新鮮で、マジであんな機動をするのか?と思いました。
あとは映画館だと音響が違いますね。砲撃音とか腹に来ますね。
そんな感じでした。また観たいと思いました。



ちなみに入場特典でもらったフィルムは終盤のアンチョビとみぽりんのツーショットでした。これは大当たりと言ってもよいのでは?では?
この手の特典ではハズレばかり引かされてきた身としては大勝利です。



鑑賞後は再び新浜松駅へ。終点の西鹿島駅まで乗り通します。


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