“ブギーマン”って、「ハロウィン」シリーズのマイク・マイヤーズなどあのマスクを被っている殺人鬼を指す固有名詞かと思っていたら、西洋では“昔からいる子供をさらう妖怪・バケモノ”を指す一般名詞だったんだねえ。
ゴヤもブギーマンの絵を描いてた。
そして日本ホラー映画の怪作「来る」の原作小説のタイトル「ぼぎわんが、来る」の“ぼぎわん”は、作中では室町時代に宣教師によって『ブギーマン』と名付けられたものが当時の日本人の発音のなまりで「ぼぎわん」と呼ばれるようになったと説明されている、そうだ。
映画自体は真面目だ。おバカホラーではない。母親の事故死で精神的に“防衛力”がなくなっている家族を餌食にしようと、ブギーマンがやってくる。妹を守ると決意した強気の高校生のきれいなお姉さんと、可愛い妹。そして、神経分析医なのに、妻の死で混乱していて父としての役割を果たせないお父さん。その父と子の絆の復活の物語だ。
ちゃんと驚かされるし、子供2人のキャラが良いので、面白く観られた。
ブギーマンは、人間の形をしてなくて、まあ今時のバケモノだ。しかも、物まね能力にたけている。ただ、どうやってあの2軒の家を往来してるのだろうか? あんなもんが夜中に住宅街をウロウロ移動しているのだろうか? だからYoutubeに、シャドーマンとか大型の蜘蛛男として防犯カメラの映像があがっているのだろうか?
そして、日本人として納得できないのは、やはりなぜ、間接照明とかロウソクだけなんだ! ブギーマンは光が苦手と分かっているのに。全体照明を点ければ済んでしまう映画ではないのか? 築年数は浅そうな家なのに、なぜ天井にシーリング照明を点けない。そして、その明るい部屋で皆で寝ればいいじゃないか。なんで、個々に寝る!お姉ちゃん、妹と寝てあげればいいのに。そして、なんであんなに広い一軒家なのだ! 一部屋が軽く10畳以上あって、それぞれの部屋と大きな地下室もある。ブギーマンの隠れ場所がいっぱいある。
日本じゃ、特に都心のマンションでは、ブギーマンの居場所はないよなあ。ブギーマンにとっては気の毒だなあ。
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