「28カ月後...」は作られなくて、28年後のイギリスが舞台。サラッとした説明で終わってたけど、「28週後...」にヨーロッパ大陸側に持ち込まれたウィルスは撲滅に成功していてイギリスとアイルランドだけ、未感染者(普通の人間)も感染者もまとめて隔離されてて、大陸側の軍の巡視艇が警備してて封鎖されている。で、ホーリー島で村をつくって生きている集団の中の12歳の少年スパイクが主人公なんだが。
ええっ! 28年もたってるのに? 未だに感染者が生きてて(ウィルスのせいで進化してるとか言ってたけど、どうやって生き延びてるんだ?)、他国は知らん顔? EU脱退の嫌がらせか?(年代は合わないけど)
日本だって敗戦の焼け野原から25年後には大阪万博(もちろん1970年の)開催してるのに? 28年も何をしてたんだ?
他の国だって、巡視艇派遣するより、ウィルスの研究した方が安くあがらないか? しかもその巡視艇が沈没って、どうゆう事?
「28週後...」では虹彩異色症、今回は胎盤など、ウィルス対策のヒントはあるのになあ。
そして、生き残った人々は、それこそジャンヌ・ダルクの頃の閉鎖的な村のような変なコミュニティ作っちゃってるし。男の子は成人の兵士として儀式として、本土に感染者の狩りに連れていかれるし。しかも武器は弓矢だ。
「イギリスの作家ラドヤード・キプリングが1903年に発表した詩「ブーツ」を、アメリカの俳優テイラー・ホームズが1915年に朗読した、第二次ボーア戦争中の南アフリカで行軍する兵士たちの思考を表現したと言われる」詩がやたら朗読されて、戦場感を盛り上げているんだけど、う~ん、どうなんでしょうか。
「進撃の巨人」とか「約束のネバーランド」とか「マッドマックス」とかの世界観も彷彿とさせる。
今作は、まだ12歳のスパイク少年の物語。なので、哀しくなるとお母さん(「最後の決闘裁判」のヒロイン)のベッドに潜り込むし、アドレナリン出ちゃった父親(「キック・アス」の少年!)が他の女と関係持つもの絶対許せないし、大事なお母さんは医者に診せるんだ!と思うと感染者だらけの本土にお母さん連れて乗り込むし。
予告編で流れていたボーン・テンプルは、進化した感染者が作ってたのかと思ったら、レイフ・ファインズ演じるケルソン医師が「メメント・モリ」の概念の具象化として作成したものだった。そうかあ、「28年後...」のテーマはメメント・モリだったのかあ。
そしてラスト、冒頭に十字架を父親から受けっとったジミー君が28年振りにカラフパジャージのパルクール軍団を引き連れて登場! スパイク君と熱い握手を交わす。
んん? 続くんかい!
エンドロールにキリアン・マーフィーの名前も見つけたし、ネットを見たら、「28年後...」は3部作で、2作目にはキリアン・マーフィーが出演するそうだ。ジム君としてだ。あの心優しいジム君は28年後にはどうなってしまっているんだろうか? こりゃ、私、次回も行くなあ。
↓ この感染者がキリアン・マーフィーかと思ったら、違うそうだ。
笑えたのは、2030年のヨーロッパ(スウェーデン兵士の彼女)の女性が、唇にヒアルロン酸を打つのが一般化してた事だ。