Wikipediaで、ジョージ6世とエドワード8世について読んでから観たので、ジョージ6世の妻・エリザベスとシンプソン夫人の確執やチャーチルと関係が良く分かって良かった。
さらに、英語がわかれば、ジェフリー・ラッシュのオーストラリア訛りが分かって、その豪州英語で文字通りキングスイングリッシュを治療する皮肉さも分かったんだろうなあ、と想像する。
この王様夫婦が、仲いいし、ああ言えばこう言う的に人に対してポンポン言い返すので、テンポのいいホームドラマみたいだった。王になってしまったとたんに、娘がお帰りなさいと抱きついてくれなくなってしょんぼりしたり。コリン・ファースもヘレナ・ボナム=カーターもいい味出してた。
最初は王になるプレッシャーに本当に押しつぶされそうだったジョージ6世が、一生懸命頑張って。最後のスピーチはちゃんとできるかどうか、私もバッキングガムにいるかのようにドキドキした。
こんなにコリン・ファースが頑張ってるのに、最後はジェフリー・ラッシュのアップで終わって、あれ~? と思ってたら、エンドロールで、製作数名の一番上にジェフリー・ラッシュの名前が出て、次に監督の名前が出て、次に、コリン・ファースの名前が左に、右にジェフリー・ラッシュの名前が左右対称に二人だけでて、それから題名が出た。なんか、最後に「これはジェフリー・ラッシュの映画だよ」と念押しされたみたいだった。
お兄ちゃんの役が、ガイ・ピアースだったんだが、もっと活躍させて欲しかったなあ。
あと、治療で、吃音でも悪い言葉は言えるので、やたらF□CKという言葉が出てきて、この言葉のせいで、アメリカでは公開映画館数が限られたらしい。が、この言葉、映画のセリフや歌詞なんかではやたら出てくるのに、規制は厳しいという変な言葉だ。「ハングオーバー」でも、ブラッドリー・クーパーはやたら連呼してたのに、自分の子供の前で他の人が言う時は子供の耳を塞ぐというシーンがあった。日本人の私にはよく分からん言葉だ。