落ち着いた大人になろう!

旅行やら映画やらの独り言

「ブギーマン」

2023-08-27 14:30:49 | 映画

ブギーマン”って、「ハロウィン」シリーズのマイク・マイヤーズなどあのマスクを被っている殺人鬼を指す固有名詞かと思っていたら、西洋では“昔からいる子供をさらう妖怪・バケモノ”を指す一般名詞だったんだねえ。

ゴヤもブギーマンの絵を描いてた。

そして日本ホラー映画の怪作「来る」の原作小説のタイトル「ぼぎわんが、来る」の“ぼぎわん”は、作中では室町時代に宣教師によって『ブギーマン』と名付けられたものが当時の日本人の発音のなまりで「ぼぎわん」と呼ばれるようになったと説明されている、そうだ。

映画自体は真面目だ。おバカホラーではない。母親の事故死で精神的に“防衛力”がなくなっている家族を餌食にしようと、ブギーマンがやってくる。妹を守ると決意した強気の高校生のきれいなお姉さんと、可愛い妹。そして、神経分析医なのに、妻の死で混乱していて父としての役割を果たせないお父さん。その父と子の絆の復活の物語だ。

ちゃんと驚かされるし、子供2人のキャラが良いので、面白く観られた。

ブギーマンは、人間の形をしてなくて、まあ今時のバケモノだ。しかも、物まね能力にたけている。ただ、どうやってあの2軒の家を往来してるのだろうか? あんなもんが夜中に住宅街をウロウロ移動しているのだろうか? だからYoutubeに、シャドーマンとか大型の蜘蛛男として防犯カメラの映像があがっているのだろうか?

そして、日本人として納得できないのは、やはりなぜ、間接照明とかロウソクだけなんだ! ブギーマンは光が苦手と分かっているのに。全体照明を点ければ済んでしまう映画ではないのか? 築年数は浅そうな家なのに、なぜ天井にシーリング照明を点けない。そして、その明るい部屋で皆で寝ればいいじゃないか。なんで、個々に寝る!お姉ちゃん、妹と寝てあげればいいのに。そして、なんであんなに広い一軒家なのだ! 一部屋が軽く10畳以上あって、それぞれの部屋と大きな地下室もある。ブギーマンの隠れ場所がいっぱいある。

日本じゃ、特に都心のマンションでは、ブギーマンの居場所はないよなあ。ブギーマンにとっては気の毒だなあ。

 

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「リボルバー・リリー」

2023-08-18 20:31:02 | 映画

原作は知らない。綾瀬はるか演じる女殺し屋が関東大震災1年後に、少年を守って帝国陸軍と戦う話だ。

綾瀬はるか、綺麗だしカッコいい。着物姿も洋装も素敵だ。もう、それだけの映画だ。男が両手で力の限り殴ってきても、片手で防いじゃう強さだ。

あと、ロケ地の選び方も上手だし、窓ガラスがちゃんと昔のガラスだった。街中のCGもまあまあ。震災1年後であの復興ぶりかあ?復興しすぎだろとは思ったが。

あとなあ、船の爆破シーンはなあ。水しぶき1滴の大きさが、船と比べると50㎝位あるんだよなあ。あのシーンだけでも撮り直しして欲しかったなあ。

また原作はどーなのか知らないが、陸軍との最後の戦いが・・・いきなり日比谷の街なかで濃霧発生。濃霧の中での銃撃戦。街のセットも陸軍軍人も見えなくなる。まさか、途中で予算がなくなった訳ではないだろうに。

キャストは有名どころが大集合!ジャニーズの人も及第点なんだが、エンドロールでカッコでグループ名が出るとなんだかなあ・・・。マイナス効果だなあ。

豊川悦司は素敵なおじ様になったなあ。

佐藤二朗は、ユリ(綾瀬はるか)に何を頼んだのだろうか?で、あの位置から打ったら自殺には見えないだろうに。

清水尋也は雰囲気は良かったんだけど、なぜあそこまでユリを狙うかが分からん。組織の分裂の際にもっといろいろ何かあったのだろーか?

ストーリーは良かったんだが、構成が・・・。ここに過去のシーンを持ってくるのかあ、もうちょっと前の方が良かったのでは?あるいは要らないのでは?

まあ、綾瀬はるかが綺麗だからいいか。

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「バービー」

2023-08-13 22:13:27 | 映画

折角マーゴット・ロビー主演で、ピンク色のポップなファンタジー映画なのに、いろいろケチが付いてしまって・・・。気の毒だ。

「バーベンハイマー」は誰がどう仕掛けたのか?とか、クリストファー・ノーランを巡ってのユニバーサルとワーナーの確執とか、でもSNSに投稿するのは現場の人間だしなあ・・・とか。

純粋に映画「バービー」を楽しもう!

面白かったよ。マーゴット・ロビーは溌剌としてたし(やっぱり年相応に見えるけど)、衣装も素敵だし。バービーランドのセットも可愛らしい。

ただ、バービー人形自体には何の思い入れがないリカちゃん世代の私。とは言え会社員時代に、バービーとマテル社には若干関わっていたので他の日本人観客よりは笑えたかも。でも、外国人の観客はもっと笑ってた。比喩や小ネタが分からん!フェミニズムやらLGBT云々のくだりも正直良く分からない。ただ、ヘンテコバービーを演じてたケイト・マッキノンは確か同性愛者と言ってたから、バービーを演じていた他の役者さんもそうなのかなあ?と。

ナレーションはヘレン・ミレンなので(オープニングにクレジットあり)、最後に出て来るかと思ったら違う小さい女優さん(なんとダニー・デヴィートの奥さん!)だった。バービーが「私は醜い」と言うとナレーションで「マーゴット・ロビーがそんなわけはない」と突っ込んでた。

で、ケン役のライアン・ゴズリング。実年齢42歳だ。最初に配役を聞いた時はミスキャストだと思った。もっと若くて(せめて30代中頃までで)、体が良くて、金髪が似合って、歌って踊れる男優はいっぱいいるだろうに。最初はやっぱり違和感いっぱいで。

でも、だんだん慣れてきたら、この映画に描かれる“女性”よりも、ケンの方に感情移入してしまって。「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の主役をしてたシム・リウ(相変わらず地味だ)となかなかのダンスもしてた。

バービーランドでは、完全に女性のための世界。政治も仕事も全て女性が握ってて。遊びも女性中心で、男性は頭がからっぽでただいるだけ。ケンはそれでもバービーを愛してるのに、バービーは何とも思ってない、どころか利用するだけ。そんなケンが人間界(アメリカ)に行って、真逆の世界を知って“男性”社会を作ろうとするんだが・・・。結局、また元の世界に・・・。おまけにバービーは、何もさせてくれず(ツルツルでも1回位してあげればいいのに。せめてキスだけでも)、去っていく。え~、気の毒すぎるじゃん、男(ケン)たち! マテル社の重役たちも気の毒な描き方だし。逆にこれでOKしたマテル社の懐の深さも感じるが。

そして、ラスト、バービーは就職の面接に行ったのかと思ったら、産婦人科を受診する所で終わるのだが・・・。人間になったから、ツルツルではなくなったという事なのか? やっぱり女性としては子供を産まないといけないと言う事なのか? 政治も仕事も頑張って子供も育てて頑張る女性が偉い!という映画なのかなあ。なんか、男性が気の毒だなあ。女だって見てくれで男性を評価するのになあ。

なんか、ラストがなあ。未婚で子なしの生産性のない私としては、ちょっと辛かった。まあ、だから私はこの映画を観て、男性に同情するのかもね。

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再「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」

2023-08-10 00:06:39 | 映画

友人が観たいと言うので、2度目。

あ~、やっぱ面白いわ。しかも、今回の方が長く感じなかった。不思議だあ。

イルサの件では、涙が出た。

どこまでがロケで、どこからかセットとCGなのか見破ってやろうと観てたが、私如きに見破れるはずもなく・・・。

ポム・クレメンティエフ、脈があったんだあ。PART2、早く撮影再開できますように。

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特別展「古代メキシコ」東京国立博物館

2023-08-02 12:50:14 | アート・文化

7月19日 水曜日

おおっ、なんて見やすい展示なんでしょう!

メキシコに添乗員付きツアーで行ったのは、1990年11月なので、ほんの33年前・・・。その時はルチャリブレ(プロレス)を観たいという友人に付き合い、メキシコ国立人類学博物館をキャンセルしてしまったのだ。で、10年位前に別のスペイン語を話せる友人と個人でメキシコ行きを計画したんだが、発掘が進んだテノチティトラン大神殿とオアハカに行こうとしたら、日程的に金額的にも合わなかったので諦めた。そんなメキシコの古代文明・・・。

展示品は公式HPの展示概要の写真が素晴らしい。写真撮影OKの展示会だったので、私が撮ったつたない写真を貼っておきます。

恐竜もそうだけど、古代文明も、科学の力が加わって時代と共にいろんな事が分かってくるのが面白い。

 

第一章 古代メキシコへのいざない

前1500年頃、メキシコ湾岸部に興ったオルメカ文明と「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」に通底する展示。

 

①オルメカ様式の石偶

オルメカヘッド(巨石人頭像)も現地で観てみたいなあ。

 

②球技をする人の土偶

まわしをつけたお相撲さんにも見える。

 

③貴人の土偶

マヤ時代の土偶。色がきれいに残っている。

 

④儀礼用ナイフ「テクバトル」 

なんて装飾だあ! さすが、アステカ文明だ。

 

⑤装飾ドクロ

これも、アステカ時代。

 

⑥チコメコアトル神の火鉢(複製)

アステカの火鉢? どんな使い方をしたんだろう?

 

第二章テオティワカン 神々の都

紀元前2世紀から6世紀まで繁栄した文明。私が行った時にはまだあまり“ケツァルコアトルの神殿“の発掘は進んでなかった。

①首飾り

歯型のデザインをポイントにした首飾り。さすが、ドクロの世界。

 

②モザイク立像

12人の生贄と共に発見されたそうーだ。

 

③小座像

なんか言いたそうな、すでに言ってそうな小さな像。

 

④トランペット

宇宙船の絵に見えないか? 一時、そんな説が流行ったよねえ。

そう言えば、水晶のドクロの展示はなかった。19世紀欧米の金持ちが買いたがったので、ドイツの村で製作されていたというのが最近分かっちゃったからなあ。20年位前、大英博物館まで、わざわざ水晶のドクロを見に行った私なんだが。

 

⑤鳥形土器

貝を使った、可愛い装飾。でも、意外とエグいモノを入れてたかもね。

 

第三章マヤ  都市国家の興亡

紀元前12世紀頃から16世紀まで栄えた文明。中心地は結構いろいろと移動してるけどね。

①赤の女王

今回のメインは、パレンケ遺跡で発見された、7世紀後半の「赤の女王」のマスクや首飾り。その石棺のフタが「ロケットに乗り操縦桿を握った宇宙飛行士」とも見える絵が浮彫りされていると話題の、パカル王の妃らしい。

1994年には発見されたんだが、発見時はこんな感じで・・・。

こんなバラバラ状態から、ここまで復元して・・・。DNA鑑定もして、パカル王と血縁がないから王妃だろうとなったらしい。凄いなあ、考古学って。

 

②香炉

マヤのコーナーでは、いろんな香炉が展示されていたんだが・・・。いったいどんな使い方をしてたんだろうか? どんな香りがしたんだろうか? どの位の煙の量だったんだろうか? とっても不思議だった。

 

③96文字の石板

マヤ文字って、30年前は解読が大変だったんだが、今はコンピューターがあるからなあ。

付けペンで書いたみたいに、線に強弱があるのが凄いと思わないか!

 

④土偶

リアルで可愛い。部屋に飾り易い大きさだ。

 

⑤猿と神とカカオの土器蓋

 

第四章 アステカ テノチティトランの大神殿
14世紀から16世紀に栄えてスペイン人に滅ぼされた文明。テノチティトランの大神殿はメキシコシティの広場の下にあって、私が行った時は、まだ広場で、スペイン人が神殿を埋め立てて建てた聖堂が、その重さで傾いていた。今は、大々的に発掘されている。確かライトアップされたこの現場を見ながらメキシコ料理が楽しめるお洒落なレストランもあるらしい。
 
①鷲の戦士象
1m強ある。アステカには、人間の生贄の皮を剥いで着る風習があって、絵には良く見ると皮の手や足が、着てる人の手足のそばにあるんだが、これもそんな風に鷲の皮を剥いで着てるから、鷲の爪がこんな所にあるのではないかと思う。
 
 
②トラロク神の壺
私にとってはトラロック神でお馴染み。オルメカ文明からずっと信仰されている雨の神様だ。
 
 
③ウェウェテオトル神の甲羅形土器
こちらは火の神。釉薬がかかってのるか、テカテカ光ってた。
 
④金のペンダントヘッド
写真はボケてる・・・。この他にも5点位展示されていた。エルナン・コルテスの略奪を逃れた金製品だ。そう思うと感慨深い。
 
もう1回メキシコ行きたいけど、フリーで行くには危険そうだし、ツアー料金はまだ高いし・・・。
 
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