2.日光東照宮
②五重塔
「慶安3年(1650)若狭の国(福井県)小浜藩主酒井忠勝公によって奉納されました。文化12年火災にあいましたが、その後文政元年(1818)に同藩主酒井忠進公によって再建されました。」
石鳥居をくぐって(本当はくぐれなかったけど)すぐ左側、拝観受付所や表門の手前にある。
「東照宮五重塔心柱特別公開」とあるので、横の建物で300円払って見に行った。A4サイズのクリアファイルも貰えてラッキー!と思ってたら、2015年から特別公開してるらしい。コロナ禍があったとはいえ、長い特別公開だ。心柱の写真撮影は禁止だが、(なぜここまで?)と思う位金ピカだった。
心柱の下の部分(床下)は撮影可。柱の下の小さな木片と柱の間には約10㎝の隙間がある。
彫刻は十二支で、入場しないと全部観られない事に今気が付いた。もっとじっくり観れば良かったかな。
③表門(仁王門)
神仏習合なので、五重塔があったり、仁王様がいたり。なんて、平和な宗教観!
↑ 左端の建物が拝観料を自販機で買う場所。平日の10時20分には並んでなかった。せっかくなので、2,400円で東照宮拝観券+宝物館入館券を購入。あと、表門入った場所で音声ガイドも500円で借りた。せっかくだから。
くぐると、ファースト・フロア。三神庫、三猿で有名な神厩舎、御水舎がある場所。東照宮って、こんな造りになっていたのかと、再認識。
④三神庫
「上神庫・中神庫・下神庫を総称して三神庫と言い、この中には春秋渡御祭「百物揃千人武者行列」で使用される馬具や装束類が収められています。」
下神庫は修復作業中。
④-1.上神庫
「想像の象」狩野探幽下絵の「想像の象」の大きな彫刻
象の眼がさあ。いくら想像上の象でも、ふざけてないかあ。
正面はこんな感じ。
④-2.中神庫
誰にも注目されてない、可哀想な建物。この建物だって、重要文化財なのに。
⑤神厩舎
三神庫の向かい側
「神厩舎は、ご神馬をつなぐ厩(うまや)です。昔から猿が馬を病気から守るとされているところから、長押上には猿の彫刻が8面あり、人間の一生が風刺されています。境内唯一の素木(しらき)造の簡素な建物。」
小学校の修学旅行で見て、「ふ~ん。これが有名なあ。でもねえ」と思った。
大人になって見ても、人生の教訓というより、笑いを取ろうとしてるんじゃないか?と思える。
猿の顔を見て、このフレスコ画を思い出した。
ちなみに現代の本物の神馬は社務所横の冷暖房完備の厩舎にいて、祭りの際に搭登場するらしい。
⑥内番所
神厩舎右横の、お札やお守りの売店(授与所)の建物も、なんと重要文化財!
⑦御水舎
「神にお参りする前に、手を洗い、口をすすぎ、心身を清める為の建物です。水盤は元和4年(1618)九州佐賀藩主鍋島勝茂公によって奉納されました。唐破風銅板葺きの豪華な屋根を12本の花崗岩の角柱で支えている造りが特徴。当時としては画期的なサイフォンの原理を応用し、花崗岩でできた水盤から常に水が噴き出る仕組みになっている。飛龍と立波の透彫や鯉など、すべて水にちなんだ彫刻ばかり施されている。」
今は、残念ながら水は出てない。木造だと水で腐ってしまうので、花崗岩で建てたそうだ。
⑦輪蔵
「元和6年(1620年)築の方形造の建物は国の重要文化財に指定されています。経典を収納しておくための蔵で、経蔵の内部には、八角形をした回転式の輪蔵が設置されている(内部は非公開)」そうなので、仏教の建物。
なぜか、この建物の正面に、文庫本を読む初老の男性がずっといた。写真は、その男性を燈篭の陰に隠して撮影したけど。ここで1,600円払って文庫本を読む事が、あの男性の楽しみなのだろうか。
⑧灯篭
「東照宮には121基の燈籠があるが、中でも有名な燈籠がこれ。伊達政宗公がポルトガルから取り寄せた、南蛮鉄で鋳造させたといわれる2基の燈籠。経蔵の前、陽明門へ向かう石段の右横に位置し、反対側には薩摩藩主・島津家久公が奉納した唐銅(からがね)燈籠が立っている。ちょうど陽明門を南北の大藩が固める形になり、当時の徳川幕府の権力の強大さがうかがえる。」
↓ これは銅製。なぜか、通る人がこの名前をなでていた。
(追記“寛永(かんえい)13年(1636)に建て替えられた陽明門(国宝)など55棟、その費用は、金56万8千両、銀百貫匁、米千石(『日光山東照大権現様御造営御目録』より)を要し、ご造営の総責任者には秋元但馬守泰朝(あきもとたじまのかみやすとも)、工事や大工の総責任者には大棟梁甲良豊後宗広(こうらぶんごむねひろ)があたり、わずか1年5ヶ月の工期で完成しました。”という記述を見つけた。秋元但馬守泰朝の親戚の名前なのかな?)
⑨二の鳥居
「日光東照宮、陽明門への石段基部に立つのが唐銅鳥居(二の鳥居)。一の鳥居が石鳥居であるのに対し、二の鳥居は銅製。寛永13年(1636年)、つまりは3代将軍・徳川家光による寛永の大造営の際に建立されたもので、国の重要文化財に指定されています。扁額部分には、葵の紋が飾られています。」
で、ファースト・フロアを満喫して、いよい陽明門があるセカンド・フロアへ。