結構前から、映画館で予告編をやっていた。しばらく、日本映画かと思っていたら、韓国映画だったのね。
すごい真面目に作られた、ゾンビ映画だ。真面目だから、極限状態に置かれた人間ドラマが主体の映画だ。
グロいシーンは一切ない。
ソウルから釜山への新幹線の中の閉鎖状況が舞台だから、登場人物が限られてて分かり易いキャラクター設定だ。
主人公の仕事第一のお父さんが、極限状態の中で娘へ愛情を取り戻し、必死で守る。頑張る。
私の両側の、一人で観に来ていた小太りのおじさん(多分私より若いんだろうが)2名は泣いていた。
妊婦さんの、旦那さんがとってもいい味を出していた。
悪役のバス会社の重役も、本当に嫌な奴を熱演していた。
ドア閉めろよ!
登場人物の背景や性格がきっちり描かれているから、感情移入しやすい。
感動ではないけど、善人が死んでいくのはやっぱり哀しいな。
最後、唄が生き残り者を救う。ゾンビは音に反応するはずなのに、とちょっと思う。
トンネルの中を歩くんだが、ゾンビは暗闇ではうまく歩けないのに、あの人たちは知らなかったのか?
とちょっと思う。
おばあさんの妹が、変なメイクなんだが・・・。
その人がやっちゃう行動も、ちょっと変。
気持ちは分かるから、テンションン下がらず見続けられるけど。
主人公は、「トガニ-幼き瞳の告発-」の人だった。韓国のテレビドラマ、全く観てないし、映画もあんまり観ないから。
ゾンビの動きは、ブラピ主演の「ワールド・ウォー Z」と同じ。大勢ですごっい勢いで走る。ゾンビを下敷きにして、その上を走る!
人間にたかるが、食べるわけではなく、とりあえず咬む。そして感染。
たくさん出ているので、中にはあまり演技してないゾンビもいたぞ。
私は、このB級っぽい邦題、好きだけどなあ。
観てる時は怖くないんだが、身近なアジアのゾンビ映画で、登場人物の顔も日本人と変わらず、
ストーリーも「アイアムアヒーロー」ほど、ぶっ飛んでないので
だんだん身近に感じてきて。
観終わって2時間位したら、怖くなってきた。