日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

小児科って(その4)・・・

2012-08-06 14:22:52 | Weblog
 小児科では、解熱鎮痛剤や抗生物質で、副反応(副作用)が起きることがあります。他の薬剤でも起きますが、頻度的には、小児科では、この2つが多いと思われます・・・。
 今は、解熱鎮痛剤として、アセトアミノフェン(商品名として、カロナールやアルピニーなど)が使われ、他の薬剤は、あまり使われていない様ですが・・・。
 そのカロナールの「添付文書」には・・・→その「禁忌」の中に、「本剤の成分に対し過敏症のある患者」「アスピリン喘息又はその既往歴のある場合」となっていますが・・・→過敏になるかどうか、前もって判断することは出来ないし、前もってアスピリン喘息の判断も、出来ませんね。(アセトアミノフェンの副作用で一番有名なのは、重篤な肝障害ですが・・・!)
 又、「重要な基本的注意」として、「高齢者および小児等には副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与すること」とありますが・・・→具体的に必要最小限をどう考えるかとなると、難しいですね。
 子どもが咳をする時、小児科医は、しばしば(痰が切れ易くなる)去淡剤を処方します。しばしば処方されている粘液修復薬(carbocisteine)のムコダインの「添付文書」には、「禁忌」として・・・→「本剤の成分に対し過敏症の既往のある患者」となっています。
 しかし、前もって調べることが出来ず、副反応を見て中止とするか、初めから使用しないことにするかとなりますね。(現に、この系統の薬を使用してない小児科医もいますが・・・)
 アレルギー性鼻炎や蕁麻疹の時に小児科でしばしば使用する薬に、抗ヒスタミン剤(商品名として、ペリアクチンなど)があります。
 ペリアクチンの「添付文書」には・・・→「禁忌」として、「気管支喘息の急性発作時の患者」、「新生児・低出生体重児」とあります。咳や喘鳴がある場合、治療する側に、喘息の急性発作かどうかの判断力が必要ということになりますが、初診で急患で来院して、それかどうかの判断となると、小児科医でも難しいケースが多いかと思います・・・。
 「O-157」で、子どもが亡くなって、一時大問題となりました。その時、厚生省の方から・・・→細菌性下痢が疑われる時は、下痢止めを処方しない様にとの通達が多くの医療機関にありました。
 熱を出して病原体を弱らせたり、咳をして痰を出したり、下痢をしていらない毒素を早く出したりすると考えれば、解熱鎮痛剤や咳止めや下痢止めは、長い目で見ると、処方しない方がかえっていいのではと常々思っているのですが・・・?!
 アメリカでは、既に、乳幼児のカゼ薬を薬局で個人が勝手に買えなくなっています。
 小児科医が、親御さんに長い時間を掛けて説明しても、肝心の点数が上がりません。長い目で治して、来院する回数を少なくすればする程、医療側の収入も確実に少なくなります。そうでなくても点数の低い小児科ですから・・・?!
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1141700J2050_4_04/(カロナール座の添付文書)
http://rx.m3.com/downloads/00052956.pdf(ペリアクチンの添付文書) 

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8月6日雑感・・・

2012-08-06 10:28:56 | Weblog
 1945年8月6日の朝の8時15分に、初めて原爆が投下されました。それを最終的に指示したのは、アメリカのトルーマン大統領でした。
 そのトルーマンの息子さんが来日して、市民と会話しています。いろんな意見があると思いますが、勇気を持って来日していることに対して、それなりの評価が与えられてもいいと思います。彼は、原爆を落とさないで済む世界を強く願っているのですから・・・。
 戦争の時は、お互いに、尋常な精神状態でないことが多いと思います。相手を打ち負かすこと、自分の安全を確保すること、そんな価値観で突き進められることが多いと思います。しかし、罪もない子どもが傷つき、後遺症が永く残ります。
 今は、正にグローバルな時代です。お互いに仲良くして行かなくては、生きていけません。お互いの生き方を認めることから始めないと、いつまで経っても、先に進めません。
 しかし、現実は、使えもしない核を保有している国が多いのです。自分が使えば、いつかは、自分も滅びてしまうのですが・・・。
 ところで、政府は、2030年までのエネルギー対策で、原発0%、15%、20~25%との3案を国民に提示しました。なぜ、この3案になったのでしょうか・・・?!最終的には、15%にしようとのもくろみでは?!
 そんなにしても、結果は、7割近くが0%でした。日本人の感覚は、まともだと思います。福島の悲劇で、核の怖さを再認識した日本人も多いと思います。核を扱う場合は、ちょっと間違えば、取り返しがつかない感じなるで、見切り発車だけは、してもらいたくないのですが・・・。
 今、総選挙すれば、「民主党」大敗で、「維新の会」と「みんなの党」の合わせた数が、「自民党」や「民主党」をしのぐとの予想がまことしやかに言われていますが・・・→日本の将来は、我々一人一人の心掛けと実践にあります・・・。

http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20110806/2
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20110807/1
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20110808/1
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20110809/1
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20110810/1


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E5%B3%B6%E5%B8%82%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%88%86%E5%BC%BE%E6%8A%95%E4%B8%8B

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