日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

シークレット・サンタクロース

2009-12-10 12:54:58 | Weblog
 11月9日(水)のフジテレビの「奇跡体験アンビリーバボー」で、とてもいい話がありました。 
 毎年、クリスマスの日に、貧しい人たちにそっと20ドル札を渡すサンタクロース、それを20年以上もしてきた人の話。
 1971年の11月に、勤めていた会社が倒産して、無一文になったしまった当時23歳のラリーは、お腹ペコペコの状態で、路頭に迷っていた。空腹に耐えかねたラリーは、あるレストランに入り、無意識に注文して、貪るように腹を満たしてしまった。
 腹を満たした後で、お金を持っていないことにハッと気が付き、とんでもない事をしでかしたと思ったが、財布をなくしてお金を探す振りをしようと思い付いて、財布をしきりに捜す振りをしていた。その時、その店のシェフが、「お客さん、これ、そこに落ちていましたよ。」と言って、20ドル札一枚をラリーに手渡した。あっけにとられてしまったが、ラリーは、その場の飲食代を支払うことが出来て、その店を出た。
 そのシェフの優しい心遣いを常に思い出して、その後、ラリーは、必死で頑張り、翌年、警備会社を立ち上げた。結婚し、生活も順調だったラリーだったが、再びどん底に陥る。
 1977年の12月、不況で会社が倒産。単独で、銀行強盗を起こそうと思ってピストルを持って銀行に行って犯行に及ぼうとした正にその瞬間、自分の目の前で女の子がその銀行に20ドル札1枚を差し出して預金しようとしている姿を見て、あの時の20ドル1枚を思い出した。
 ハッと我に返って、「自分は、何てことをしようとしてるんだ!」と思い直して、銀行強盗を留まる。
 その後、改心して、セールスマンとして、再び懸命に頑張ったラリー。一度、その時のシェフであるテッド・ホーン氏に会って、本当のことを知ろうと思った。で、その時のことを彼に話すと、そのシェフは、「クリスマスは、どの人にも与えられるもの、何故なら、それがメリークリスマスだから」とニッコリとして言われた。
 ラリーは、その後、大胆な行動を取った。銀行に行き、妻には内緒で、貯金の全財産を下ろし、困った人々に、(自分が誰か解らない様に)サンタの服で、自分がしてもらった様に、20ドル札1枚を見ず知らずの人に配って行った。
 不思議なことに、その翌年から、事業が上手く行き、
人々に配る金額も増え、街に、シークレット・サンタの噂も広まった7年目、妻にラリーの行動が知れてしまった。しかし、妻は、それを喜んで受け入れ、家計を切り詰めて、サンタに協力すると言ってくれた。
 2007年1月、ラリーは、食道ガンの為にこの世を去る(58歳)直前まで、シークレットサンタの活動を続け、多くの人々を幸せにした。
 話は、ここで終わらない。ラリーの亡くなった後、ラリーに代わるサンタが沢山街に出現したのだ!
 彼が亡くなっても彼の生き方が今も生きているのです。
 そうです、やはり、「相田みつを」さんが言われる様に、「奪い合えば足りず、与え合えば余るのです!」。
 「小欲知足」って言葉も、いいですね。

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ふたご座流星群

2009-12-10 09:03:36 | Weblog
 冬の天体ショー「ふたご座流星群」が、12月13日~15日に見られる。今年は、月の出が遅く、しかも新月の直前な為に、観測には絶好のチャンス。
 「三大流星群」には、この12月に見れる「ふたご座流星群」以外に、1月の「しぶんぎ座流星群」、8月の「ペルセウス座流星群」とある。晴天に恵まれれば1時間に15~20個、条件の良い場所では50個以上の流星を見ることができる。
 今回、ふたご座は、日没の頃、北東の地平線から上り、午前2時頃天頂に達して、最大の見頃は、13日深夜~14日明け方と、14日午後10時~15日午前3時頃とのこと。

 自分の場合、いつから星に興味を持つようになったのか、はっきりと覚えていない。こんなに数が多くては、とてもじゃないが、覚えられないと思ってずっと諦めていた。それが、「かこさとし」さんが小学生用に書いた(春・夏・秋・冬の)「ほしのほん」の4冊の本(初めに出会ったのは、その内の「はるのほし」)に偶然に出会ってから、異常なまでに星に興味を抱くようになった。
 全くの独学で来ているが、久住高原に行った時に、プロから教わった。冬、3時頃に起きて、説明してもらった。
 全天下には、星座は、全部で88あり、その内の4つは、日本では、全く見ることが出来なく、11は、その一部を見ることが出来る。
 プロは、星雲とか星団を細かく観察していた。自分が今まで勉強してきたことが全て正しかったことを確認できて、それ以来、自信が持てるようになった。
 船乗りさんとか、山男は、星のことをよく知っている。まず、北極星を見つける。北極星が見つかったら、その真下の方向が北になり、その北の方向に向かって、右手が東、左手が西となる。正確に言うと、北極星と北極点は、ピタッと一致してなく、1度角ずれている。
 北極星は、北極点では、真上に見える。赤道直下では、理論上では、水平線すれすれ見えるはず。つまり、北緯37度では、水平線から37度の位置に北極星が見えることになる。北海道の北極星は、空高く、沖縄の北極星は、低い位置にある。
 かくして、一人、ヨットで太平洋を横断しようと思えば、夜、北極星の角度を見れば、北に寄り過ぎているのか、南に寄り過ぎているのか、分かることになる。北半球では、星は、北極星を中心に、半時計方向に回り、南半球では、南極点を中心に、時計方向に回っている。
 南十字星は、一番小さな星座である。今年、オースラリアに1カ月滞在していた時、天気の日は、毎晩見ていた。小さなホクロが決め手となる。南極点は、南十字星の縦の線を4倍半した位置にある(南十字星を、そこよりもちょっと離れた位置にあるニセ南十字星と見誤らない様に注意しないといけない)。
 一等星は、明るいので、肉眼で簡単に見つけられる。又、有名な名前が付いているので、星座と共に覚えるといい。惑星は、恒星のように、キラキラと輝かないので、区別出来る。

  春:一番有名なのは、「北斗七星」、正確に言うと、これは、「おおぐま座」のしっぽである。それに、「うしかい座」のアルクトルス、「おとめ座」のスピカ、「しし座」のデネボラとレグルスは、有名。北斗七星とアルクトルスとスピカで、「春の大曲線」を作り、オレンジ色のアルクトルスと純白のスピカとデネボラで、「春の大三角形」を作る。北斗七星の柄杓の先を5倍した位置に、北極星がある。

夏:「はくちょう座」のデネブ、「こと座」のベガ、「わし座」のアルタイル、それに、「さそり座」の赤く輝くアンタレスが有名。デネブとベガとアルタイルで、「夏の大三角形」を作り、ベガとデネブを結んで、アルタイルを反対に折り曲げた位置に、北極星がある。

秋:一等星を含んでいないが、「ペガサス(天馬)座」が作る、「秋の大四角形」が有名で、左右の辺をずっと北に伸ばして一緒になった位置に、北極星がある。又、Wの形をした「カシオペア座」が、北極星を挟んで、北斗七星と全く反対の方向にあり、これからも、北極星の位置を探せる(Wの字の端の線が交わった点とγ星を結んだ線上で、γ星方向に、その距離を5倍した位置に、北極星がある)。

冬:冬は、空が一番澄んでいて、星がよく見える。しかも、一等星が沢山見えるので、星の観測をしている人は、この時期が来るのをいつも楽しみにしている。青白い色をした、最も明るい一等星である「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」のプロキオン(アメリカの人は、プロシオンと発音している?)、「オリオン座」の赤い色をしたベテルギウスで、「冬の大三角形」を作る。
 更に、プロキオン、シリウスに、「オリオン座」の白色をしたリゲル、「おうし座」の赤く光るアルデバラン、「ぎょしゃ座」のカペラ、「ふたご座」のポルックスの6つの星を結ぶと、「大六角形」が出来る。これが、「冬のダイアモンド」と言われ、全て、一等星から出来ている。

 星をたどって行くと、突如、大空に、いろんな形をした絵が見えてくる。又、星には、いろんな楽しい話が尽きない。

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