日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

スポーツマンシップ

2009-08-02 18:51:33 | Weblog
 北海道にある小樽CCで行われている国内男子ツアー「サン・クロレラ クラシック」での最終日。若干17歳の石川遼君が、1日目も2日目も3日目もトップで進んできたが、4日目にして、34歳のオーストラリア出身のゴルフ歴10年のブレンダン・ジョーンズ
(Brendan Jones)に追いつかれてしまった。どちらかが優勝って感じになっていた。
 グリーン上で、BJが外すと、心ないギャラリーが拍手をしていた。ゴルフ自体は紳士のスポーツ、ギャラリーにも、マナーを守ってもらいたいと思った。
 タイで迎えた最終ホールで、遼君が見事バーディを決め、劇的な勝ち方で今季2勝目を挙げた! 
 それまでずっと厳しい顔をしていた遼君にガッツポーズが自然と出て、キャディーと胸を合わせて喜びを分かち合っていた。その後、直ぐにBJがニコニコして遼君の所に来て、胸を合わせて遼君の優勝を祝って上げていた。BJは、素晴らしいプレーヤーだと思った。
 そして、石川遼君の優勝インタビューが又素晴らしかった。「BJがいたからこそこんないい試合が出来た!BJのお陰です!!」と涙ぐんで言っていた。この遼君の涙は、誰の目にも本物だと分かった。正に、両者のスポーツマンシップをそこに見たって感じだった。(拍手・拍手・大拍手)

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苦しみの先には・・・

2009-08-02 10:19:56 | Weblog
  障害者が上手にピアノを弾いて、多くの人に感動を与えている姿が、先日、NHK教育テレビ(福祉ネット)で放映されていた。
 左手が2本しかない女性が、ショパンの曲をものの見事に弾いている。その女性が、「私には左手に、2本の指もある」と言った言葉に、(右手が4本しかない)青年がショックを受けて、新たな気持ちでピアノ演奏に挑戦している姿がそこにあった。現在、目が全く見えない日本人のピアニストが海外のコンクールで優勝して、注目を浴びている。
 ピアノの世界だけではない。バイオリンの世界でも、カゼ薬で視力障害を煩ってしまったバイオリニストの川畠成道さんの演奏には、心打たれる。彼の弾くアベマリアの曲は、彼しか出せない音色だと思う(CDで何度も聴いている)。
 人間国宝の篠笛の福原先生も著書の中で言われている、「いろんな人生経験を積んで40歳を越えないと、人に訴える程の音色が出ない」と。ピアノにしてもバイオリンにしても篠笛にしても、ただ技術的に上手に演奏できても、何故か多くの人の心に響かない。その音色には、その人が悩んで来た道、その人の価値観や人生観、そんなものが一緒になっていると思う。
 スポーツの世界でも同じだ。WBCでの日本選手の打者の打ち方を見ていて思った。日本選手の多くが、バットの構え方、実に個性的なのだ。イチローの振り子打法にしても、王選手の1本打法にしても、その人なりに長いこと苦しんで築き上げて掴んだ姿なのだ。
 自分なりに苦しで苦しんで悩み抜いて掴んだもの、それは、本物だ。

http://www.youtube.com/watch?v=uNVKbRClxRA&NR=1

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