日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

心は、熊本・・・

2008-08-12 12:30:05 | Weblog
内柴選手・・・半年前までの3年間半、国内外の大会でことごとく優勝から見放された。ケガもした。屈辱、焦燥、脱力感、プレッシャー。「金」のあとの4年間の間に見たのは、「地獄」だったと言える。そこから這い上がる原動力になったのが、彼の場合は家族だった。
 10日夜、連覇を決めた直後には、観客席にいる妻と子に向かって、周囲にはばかることなく、その名を大声で呼んだ。アテネ直前に生まれた長男の輝(ひかる)君は、物心つく4歳になっていた。
 「おやじなんで。おやじの仕事をしっかりやりました」との喜びの言葉の陰に、家族の力の大きさを見る。メディアは時に美談を作りたがるけれども、どん底を越えて掴んだ栄冠を素直に祝福したいと思う。
 内柴選手のこれからは、これまでの4年間とは違う人生設計を描いているようだ。いずれ熊本に戻り、柔道整復師を目指す妻あかりさんとともに柔道場を開きたいのだという。ブログにあった、「僕の心はいつも熊本にあり」も泣かせる。
(以上、平成20年8月12日の「熊本日日新聞」より)

http://blog.livedoor.jp/masato_uchishiba/

 多くのスポーツマンの勝者は、周囲の支えが大きかったことを肌で感じている。勝負の世界では、紙一重の差のことが多いと思う。周囲の支えを本人がどの様に感じているかで、勝敗が少なからず分かれる気がしてならない。

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自分との闘い

2008-08-12 08:51:08 | Weblog
 昨日は、北島旋風が日本列島を駆けめぐって感じの日だった。北京五輪の競泳男子100m平泳ぎ決勝で、北島康介(日本コカ・コーラ)が世界新記録の58秒91で2連覇を遂げたのだ。
 もう、10回以上も、同じシーンを見てしまったが。彼が男泣きに泣いている。今までの苦労がドッと思い出されたのだろう。
 「ありがとうございます」これが、インタビューの一番初めに出た言葉だった。そこには、強さと優しさを持った、正に、25歳の日本人のサムライの姿があった。そんな北島の姿に、イチローは、「4年に1度に合わせての金メダル、素晴らしい」と絶賛し、更には、「北島は、魚類か?」などと冗談まで飛ばしているが。
 自分の実力が伴っていないのに、マスコミなどで異常に期待される重み、その重みは、過去に王者を経験したものにしか分からないと思う。マラソンの高橋選手も、柔道の谷選手も、それを味わってきていると思う。
 アテネで金以来、北島は不調に悩み、一時は、引退まで考えていたみたいだ。モチベーションを落とし、弱音を吐いていた。しかし、そのどん底からハンセンを目標にして頑張ることを決意し、又も、金メダルをもぎ取ってしまったのだ。
 肝心のハンセンの目標が、他の選手に代わり、又、前日の準決勝での前半のハイペースを反省して、平井伯昌コーチの「勇気を持って、最初はゆっくり行け」との作戦を忠実に守り、前半のストローク数は200mのレース並みに少ない16回とし、勝負どころと踏んだラスト10~15mもスピードは落ちることなく、日本記録の59秒44を一気に0秒53も更新して、金メダルに彩りを添えた。
 正に、自分との勝負に克ったと言えよう。それを目標にしていたアメリカのハンセンや、2位のノルウェーのオーエンも、そんな北島を祝福していた姿は、とてもすがすがしく思えた。
 (武豊が旗手でのディープインパクトの走りを思い出した。人生も、受験勉強などであまり初めに気負い過ぎて走り過ぎると、いけない感じだなあ。人生80年もある訳だから。落ち込んでも、又、自分なりに目標を持てて、自分なりに頑張れる強さが必要かなあ・・・)

 又、今回、凄いことをやってくれた二人がいた。
 大分県出身の末綱聡子(27)、熊本県出身の(鹿児島県で生)前田美順(22)組のバトミントンチームである。
 アテネ五輪金メダルで世界ランク1位の楊維、張潔ブン組(中国)をセットカウント2ー1で下す大金星を挙げ、日本勢初となる準決勝に進出したのだ。
 第1セットは8ー21と完敗で取られたが、第2セットで23ー21と競り勝ち、相手への大歓声の中でも、勢いに乗って第3セットも21ー14で押し切った。勝った瞬間、2人はラケットを放り出してコートに座り込み、喜びを爆発させた。
 末綱聡子「信じられない。まさかここまでくるとは思わなかった。せっかくの舞台なので、後悔したくなかった。倒れてもいいと思うくらい攻撃し続けた。ここまできたら、メダルを狙いたい」
 前田美順「言葉にするのがもったいないくらい、うれしい。(第1ゲームを落とした後)このまま終わるのは悔しいと思い、第2ゲームから開き直った」
 あまり期待されていなかった二人、初めのセットを大差で取られた時には、せっかくここまで来たのだから、ちょっとだけでも続けられる様に頑張ろうと思ったとのこと。
 正に、自分との闘いに勝利したと言えよう。
 ところで、この二人に対する日本の応援団、まさか勝つとは思っていなかったので、準決勝を応援することなく、日本に帰ってしまうとのこと?!


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