山上俊夫・日本と世界あちこち

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今もってPCR検査に厳しい制限をかける厚労省。なぜ大規模検査をしないのだ!

2020年02月25日 22時49分19秒 | Weblog
 私は2月10日に、「厚労省がダイヤモンド・プリンセス号の乗客に検査をしない怪」という記事を書いた。それ以前から、政府・厚労省が乗客にPCR検査を進めていないことに疑問を持っていた。検査、診断、治療が基本なのに出発点に付くことを妨害していることに疑問を感じていた。毎日、1時間、2時間もこの問題ばかり(桜などの民主主義問題を不問にして)やっていたワイドショーが検査妨害を取り上げず、頓珍漢なことをくりかえしていたことにも疑問をもっていた。
 ところがどうだ。国会でも、PCR検査を進めるどころか妨害していることが取り上げられたにもかかわらず、実情はまったく変化がない。
 今日のBS「報道1930」で重大な事実が伝えられた。都内の9歳の子のケースだ。39・3度の熱が出て、診察を受けてインフルの検査をしたが陰性で、風邪の診断が出た。37・5度の熱が続き、4日目も38度だった。小児科では肺炎の診断、しかしコロナのPCR検査はできない、保健所も拒否。渡航歴、湖北省の人と接触がないというのだ。
 さらに重大な事実は、先週18,19,20の3日間のPCR検査の数は9人、136人、90人しかないのだ。保健所を通じての検査は毎日3800人可能だというのに。検査能力はあるのに、させないというのはどういうことだ。ダイヤモンド・プリンセス号の下船者の中で熱がある人28人に対してさえ、たった4人しかPCR検査をしていない。そのうち1人が陽性だった。下船者への追跡調査に応じた人の中で熱が出ている人は少ない。28人だ。だったらすぐに検査すべきだ。なのに、検査しない、させない。基準に達していないから。どうかんがえてもおかしい。韓国の検査数に比べても極端に少ない。上昌広教授は、検査をせずに、診断も治療もないではないか、すぐ検査すべきだと厳しい意見を出している。まったくそのとおり。素人でもわかる。ところが厚労省は常識外れのことをくりかえしている。
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