コロナウイルス対策で綿密な対策が遅れる中で、上からの思い付き的一律学校閉鎖で見得を切った安倍首相。ついに改正特措法で緊急事態宣言を手に入れた。国会での事前承認が不要で、国民の権利制限をできる、NHKなどの放送内容に首相が指示をできるなどの危険なものだ。憲法に緊急事態条項を盛り込みたい安倍首相がそれに先立って、コロナを利用してその予行演習をしようとのもくろみが見え見えだ。
一方で、コロナ対策では正しい対応をした和歌山県のとりくみが教訓的だ。有田病院で感染者が出るという事態を受けて、仁坂知事が国の指示を無視してPCR検査をすすめて効果をあげた。37・5度以上が4日間つづき、湖北省からの人と接触したという人にしかPCR検査を認めないのが国のしばりだった。和歌山はこれには従わないと宣言し、和歌山で足りない分は大阪の検査機関に持ち込んだ。東京では発熱により相談が持ち込まれたうち1%しかPCR検査に至らなかったが、和歌山では34%が検査できた。検査こそが出発点だ。どっちがアホで、どっちが正しいか一目瞭然だ。
一律学校閉鎖でも、県で、市町村で、そして学校を開くか閉鎖するかの権限を持つ学校=学校長の良識と判断が大事だ。従わないことはできるし、自主判断こそ必要だ。首相官邸で現場の、子どもの健康がわかるはずがない。
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