山上俊夫・日本と世界あちこち

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吉村知事、得意満面の解除の反省なしに、3度目の緊急事態宣言要請

2021年04月20日 09時45分11秒 | Weblog
 大阪の医療崩壊は目を覆うばかりだ。コロナ重症者が重症病床数をはるかに超えた。中等症病院が重症者をかかえどうしようもなくなっている。旧国立大阪病院、大阪市大病院が救急搬送受け入れをしなくなった。脳梗塞、心筋梗塞、交通事故患者はどうすればいいのか。多くの医療者を釘付けにするコロナの拡大の余波による被害は命の選別に直結した。
 2度目の緊急事態の際、感染者が落ち着いてきた2月半ばには、吉村知事はすでに宣言解除に前のめりになっていた。そして2月末をもって、待ってましたとばかりに得意満面の表情で解除した。わたしは、そして多くの人も、もちろん専門家も、もうすこし様子を見て、もっと抑え込んだ方がいいのにと思った。
 案の定だ。そのあと、全国に例のない急拡大だ。その要素には新型株がある。とはいえ、政治的アピールを優先させた前のめりの責任は大きい。それでも吉村氏は「(解除要請の)判断自体が間違っていたとは思っていない」(「朝日」20日付け)という。4チャンネルの「報道特集」でこれを問われたのに対してもはねつけていた。在版テレビ局はこういう問いそのものを立てようともしない。吉村知事のポチだから。
 解除後、時を置かずに急拡大した事実があるのに、「間違っていたとは思わない」とどの口が言えるのか。言うなら、証拠を示すべきだ。
 吉村知事は去年の緊急宣言以来、テレビの前で政治をしている。去年は、住民投票を目標に、国はあてにならないと「大阪モデル」、「大阪モデル」改定と赤信号緩和、「イソジン」がコロナに効くとテレビを引っ掻き回す、そんなに効くなら今こそイソジン配るべきだ、そういえば今も20万着積み上げている雨合羽でやる気をアピールした市長もいた。今年も大阪のテレビ局を思い通りにもてあそんでいる吉村氏。大阪の感染者数は出演したテレビで発表してるそうだ。だから各局が出てくれと懇願する状況だ。感染者数は府として公式に一斉に発表すべきもので、出してくれたテレビにまず提供してあとは遅れて知るというやり方は悪質だ。まさに維新の橋本氏以来のテレビ政治だ。コロナの危機的な時にそんないやらしい手法をもてあそんではいけない。
 維新吉村氏のテレビ政治は、去年11月の住民投票、住民投票の結果を覆す広域一元化条例強行、そして9月には想定される解散総選挙を見越して維新の支持率をあげるための吉村氏の行動だ。吉村氏は日本維新の会副代表、大阪維新の会代表だ。知事の立場を最大限利用して維新という党の政治宣伝に奔走しているのが実態ではないのか。
 まずテレビで感染者を発表するといういやらしいやり方をすぐにやめよ。コロナを利用するな。そんなやり方はダメですよという人は周りにいないのか。

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1 コメント

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ほんまに腹がたつね! (山中京子)
2021-04-29 11:30:43
1年余経っても抜本的な対策に背を向け、その場しのぎで「やってる感」のアピールばかり。その結果が今の大阪の惨状。マスコミの責任もほんまに大きいね!許せない!

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