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山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

問題公募校長、ついに退職、懲戒免職

2014年08月01日 17時37分04秒 | Weblog
 大阪市教育委員会は31日(2014・7)、生野区の巽中学校・北角裕樹校長(38)を信用失墜行為により減給3か月の懲戒処分にした。北角氏は同日付けで退職した。市教委は信用失墜行為の中身は公表していない。
 この北角氏は日経記者からの転身で若くして校長に採用されたことで思い上がったのか、威張り散らしてトラブルばかり、教頭を土下座に追い込む、子どもの写真を撮りまくる、修学旅行のカヌー訓練で生徒を川に突き落とすなど異常行動をくりかえしたことで保護者から罷免要求がでていた。罷免寸前までいっていたのに、市長選挙で再当選した橋下氏の威光のもとで、罷免案はくつがえった。校内人事案を教職員の選挙で決めるのは問題だとさわいで、橋下氏がこれを大いに評価しておとがめなしとなったのだ。ところが本質が変わらない同氏は、また何かをやらかしたのだろう。
 生活指導部長や学年主任を教職員が選挙し、その案をほとんどの場合校長が問題なしとして任命するのが教育の条理にかなっていた。ところが、教育の何たるかもわからず、わがままで思い上がった橋下的な校長が自分の好き勝手にするのに邪魔だとして騒いだのだ。当然のように橋下市長がこれをとりあげ、いっきに政治問題化した。マスコミも教育的な思慮をほとんど欠いている。学校を会社組織と同じに改変することになんの疑問も抱かず無批判に報道した。企業であっても独裁的な経営がさまざま社会問題、ブラックな問題をおこしている。まして専門職としての教職員集団で運営しているのが学校だ。教職員が学校運営へ積極的に参加することで教育がより円滑にすすむのは自明の理だ。ところが教育のための英知を政治的な思惑からやり玉に挙げたのだ。じつに嘆かわしいことだ。大阪の教育破壊はいっきにすすむ。橋下氏にすれば、これだけでも、公募校長の値打ちがあったということになるのだろう。
 もうひとりは、5月に更迭されていた西淀川区の小学校の民間人校長(51)が経歴詐称していたとして懲戒免職になった。有名ホテルに16年間勤務し、有限会社代表もしていたと応募書類に記していたがウソだった。市教委は告発も検討している。
 過日、10数年間無免許で教員をしていたのがばれたケースがあったが、そもそも民間人校長はすべて無免許だ。しかも人間的に教育者としてはふさわしくない人物が高い割合で選ばれている。ふるいにかけて選んでもその程度の人物ばかりなのだろう。つまり橋下氏のお声がかりですすめられる人材募集にはその思惑にぴったりの人物がわんさかと集まるのだ。教員でも校長になるにはこの公募に応じなければならない。だから本当に校長になってほしい人物はこんなきたないところにしゃしゃり出たりはしない。

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