安倍政権は10月17日、沖縄県の辺野古埋め立て承認撤回に対して行政不服審査法に基づき、国土交通相に対して撤回の効力停止と不服審査を申し立てた。政権の内部で、防衛省が国交相に申し立て、認めてもらうという茶番劇だ。二度にわたり、県民の総意が示されたのに、口先では寄り添うなどと言いながら、民意を一顧だにしない独裁ぶりだ。
そもそも行政不服審査法は、私人たる国民の権利利益の迅速な救済をはかるものだ。たとえば工事や祭礼などで警察に道路使用許可を得ようとしたのに却下された際に、不服審査を申し立てることが想定されている。ところが県の行政行為に対して、国が私人を装って救済を求めるのは制度の趣旨をねじまげた、違法な行為だ。政権の内部での茶番的やりとりだから、法の趣旨を曲げるもので申し立ての資格がないという裁定は100%なく、逆に最初から県知事の承認撤回は100%執行停止されるという筋書きだ。最も悪質な茶番劇だ。行政不服審査法による救済は、道路使用許可に見られるように、「緊急の必要があると認めるとき」が前提だ。ところが、知事の承認撤回は8月31日だ。それから1カ月半も経っている。1カ月半も経ったら祭礼は終わっているではないか。それでも石井国交相は認めるだろう。だから前代未聞の茶番だ。
安倍政権は9月30日の知事選を、まさに権力総がかりで、「勝利の方程式」なる県民を愚弄したやりかたで押さえつければ勝てると踏んでいた。県民の心を見くびっていた。勝てば、腹心の知事が埋め立て承認の撤回を撤回し、軟弱地盤の設計変更を承認し、サンゴ移植など環境対策をすべてふみにじっても見て見ぬふりをするとたかをくくっていた。だが県民のマグマが噴出した。
茶番の結論は見えている。沖縄県はそれに対して、総務省の第三者委員会の「国地方係争処理委員会」に不服申し立てをするだろう。本来は、国がこの「国地方係争処理委員会」に申し立てるのが法のルールだ。だが身内の茶番でまず地固めをしたいとあせって行動に出た。今のところ3年前の承認取り消しの時と同じだからそのあとも同じくすんなりと思ったら大間違い。
この3年間の政権の違法行為の積み重ねを審査するのが本裁判の仕事になるから、茶番の後に崖が待ち受けている。
そもそも行政不服審査法は、私人たる国民の権利利益の迅速な救済をはかるものだ。たとえば工事や祭礼などで警察に道路使用許可を得ようとしたのに却下された際に、不服審査を申し立てることが想定されている。ところが県の行政行為に対して、国が私人を装って救済を求めるのは制度の趣旨をねじまげた、違法な行為だ。政権の内部での茶番的やりとりだから、法の趣旨を曲げるもので申し立ての資格がないという裁定は100%なく、逆に最初から県知事の承認撤回は100%執行停止されるという筋書きだ。最も悪質な茶番劇だ。行政不服審査法による救済は、道路使用許可に見られるように、「緊急の必要があると認めるとき」が前提だ。ところが、知事の承認撤回は8月31日だ。それから1カ月半も経っている。1カ月半も経ったら祭礼は終わっているではないか。それでも石井国交相は認めるだろう。だから前代未聞の茶番だ。
安倍政権は9月30日の知事選を、まさに権力総がかりで、「勝利の方程式」なる県民を愚弄したやりかたで押さえつければ勝てると踏んでいた。県民の心を見くびっていた。勝てば、腹心の知事が埋め立て承認の撤回を撤回し、軟弱地盤の設計変更を承認し、サンゴ移植など環境対策をすべてふみにじっても見て見ぬふりをするとたかをくくっていた。だが県民のマグマが噴出した。
茶番の結論は見えている。沖縄県はそれに対して、総務省の第三者委員会の「国地方係争処理委員会」に不服申し立てをするだろう。本来は、国がこの「国地方係争処理委員会」に申し立てるのが法のルールだ。だが身内の茶番でまず地固めをしたいとあせって行動に出た。今のところ3年前の承認取り消しの時と同じだからそのあとも同じくすんなりと思ったら大間違い。
この3年間の政権の違法行為の積み重ねを審査するのが本裁判の仕事になるから、茶番の後に崖が待ち受けている。