山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

民主党野田政権打倒から、擁護へ

2012年07月12日 11時37分13秒 | Weblog
 橋下大阪維新の会代表・大阪市長は、ここにきて(7月10日、11日)野田首相を絶賛している。自分と同じように、「決める政治」やっているからだそうだ。公約をくつがえして消費税を衆院で強行したから。でもそれだけではつじつまがあわない。強行から日にちが経ちすぎる。
 真相はこうだろう。首相は、9日衆院予算委員会で、集団的自衛権を認める方向で「政府内で議論を詰めていきたい」と発言した。翌日の新聞は1面トップだ。野田首相が公式の場で、憲法9条破壊、集団的自衛権ふみこんだことに対して、嬉しさがこみあげてきての絶賛発言になったのだろう。橋下氏は、名うての核武装論者、集団的自衛権論者だ。集団的自衛権とは、アメリカ海兵隊といっしょに戦争をするということだ。橋下維新が国会に進出するようなことになれば、国会は、9条改憲、集団的自衛権で興奮状態になるのだろう。自民・公明・民主・小沢・みんな、そして維新。対抗するのは共産・社民のみ。でも、憲法9条改憲反対世論は5割を超える。この世論と国会議席の乖離がはなはだしい。
 ところで、橋下氏は4月ごろには、いや5月でも、野田民主党政権は打倒すると叫んでいた。それとの整合性はどうなるのか。テレビはみなちょうちんもちだから聞きもしない。是々非々できたが政権末期で打倒の方針をかかげるというのがこれまでの政界の姿だった。ところが、打倒から擁護への新種が登場した。
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