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山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

袴田事件再審、証拠捏造の証拠はないとして有罪立証するという検察

2023年07月19日 23時21分28秒 | Weblog
 7月10日、1966年6月静岡県の味噌会社での強盗殺人事件で犯人とされ死刑が確定した元従業員の袴田巌さんの再審裁判で、検察が証拠を捏造したと高裁で断定されたにもかかわらず、何の反省もなく、証拠を捏造したという証拠はないという珍妙な理屈を立てて袴田さん有罪の立証をすると真理に歯向かう態度表明をした。決定的証拠とされたのは、袴田さんが着ていたという5点の衣類が味噌タンクの底に1年2か月も漬っていたあげく発見されたことだ。それがテレビでも映し出された血痕も鮮やかな下着など5点だ。しかし、弁護団の渾身の努力でこれが捏造証拠だと立証された。
 弁護団は、条件を何種類も変えて実験をした。1年2か月漬け込んだら布地は味噌の色になり、血液は黒くなって赤みを残さなかった。逆に、短時間漬けた場合、検察の証拠写真のようになった。
 事件当時、当該1号味噌タンク(縦横深さ各2mのコンクリート製)には底に100キロほど味噌が残っており、事件から20日後その上に新しい味噌が仕込まれた。もし袴田さんが味噌タンクに下着を放り込んだのだとするならば7月20日、新しい味噌を仕込むときに従業員は下着の存在に気付くだろう。下着はなかったから気づかない。2メートル四方のタンクに残った100キロの味噌の量は10キロの米袋で考えれば、深さは問題にならないほどの量だ。5点の下着がわずかの味噌の下に沈むことは考えられない。だから味噌の仕込みの時には衣類はなかったし、当然発見されなかった。従業員が味噌漬け衣類を発見したのは1967年8月だった。出荷するみそだから1年2か月熟成している。それだけ衣類も漬かっていたのならば味噌同様に熟成しているはずだ。もし本当に袴田さんが衣類を入れたのならば、底に埋まっている衣類は味噌が売り切れる寸前の68年6月ごろに発見されなければならない。
 袴田有罪の決定的証拠は検察の捏造でしかない。検察は、東京高裁によって、衣類は捜査機関による捏造証拠の可能性が「極めて高い」とまで断定されながら、平然と有罪の立証をすると言い張る。しかも証拠捏造を裏づける証拠がないからだという。お笑いだ。検察は自分を捜査すればいいだけだ。弁護団に、国税の窓辺太郎のように権限を与え、今から査察を行う、パソコン、書類にはいっさい手を触れるなとやれば、捏造のすべてが明らかになる。だがそうはならない。権力というものの恐ろしさをあらためて教えてくれる。
 冤罪で57年間も苦しみ続けた袴田巌さんを、保身のためにこれからも尊厳を傷つけ苦しめて何の恥じらいも感じない検察を糾弾する。

制度も手法も最悪、マイナンバー法

2023年06月08日 16時08分05秒 | Weblog
 国民を一括管理することを目指すマイナンバー法が6月2日強行採決された。自公だけでなく突撃隊維新、国民による悪法強行だ。
 2万円の飴をばらまき、健康保険証を廃止するという鞭をふるってごり押ししてきた。
 採決を前にして、7000件以上の誤登録に、まちがった紐づけなど問題が噴出しても、立ち止まることもせず、河野大臣は制度の問題ではないといいはなつ。
 問題噴出は法成立以後も止まらない。マイナンバーと紐づける公金受取口座登録で家族で同じ口座を登録しているケースがなんと13万件も見つかった。家族でなく、赤の他人の口座が登録されているのが748軒もあった。河野大臣は謝罪したが遅い。問題は今年の2月に国税庁でわかっていた。デジタル庁にも伝えられていたのに、このざまだ。悪質さは極まっている。河野太郎は口がうまいから責任逃れの軽口を叩きまわす。そもそも、コロナの時に虐待をしていた世帯主に妻や子の給付金が給付されても本人にとどかないと大問題になっていたのだから、マイナンバーのシステムづくりの時にこれを元から正すチェック制度を盛り込むべきだったのに頭から抜けていた。しかし、河野太郎は制度、システムには問題がないといいはる。とにかく早く突破するのだというのが河野太郎。
 マイナンバーですでに2兆円も使った。これで少子化対策は相当進んだはずだ。バカなことに無駄金を使った。
 こんなバカな法案によろこんで賛成した新与党の維新・国民の馬鹿さ加減の責任は大きい。本来は採決どころか、いったん廃案にして出直すべきものだ。
 
 

地方の公立大が増えるのはいい

2023年05月29日 11時01分21秒 | Weblog
 2023・5・29の「朝日」に「増える公立大 設置100校」という見出しの記事があった。そういえばここ10年くらい全国的に、私の田舎でも公立大がつくられてきた。運営が困難になっている地方私学を公立化したのが多いようだ。公立化で授業料が安くなり、志願者も増えている。
 地方の私学が衰退し、学生が東京を中心に大都市に集中するのはこれからの日本の行く末を考えると大問題だ。学生が東京などに集中するのは、経済的に見てもアンバランスをひどくする。地方から東京に出て大学に通うのは、地方から月数万円から10万余りの仕送りをすることで成り立つ。ということは地方の経済が削られて、東京に移転しているということだ。東京での経済支出=消費がこともなげに増えていくのだ。地方が疲弊衰退し、東京が肥満成長する。
 東京の一極集中が長年問題になっているが、それがどんどんひどくなっている。個人、一家庭単位でみると、必要な支出ではあるが、それが国民レベルでみると都市と地方、東京と地方の格差拡大を毎年、どんどん進めていることになる。
 無理して東京に行かなくても、地方に魅力的な大学が育つことは大切なことだ。

 

維新の本質暴露、梅村議員がウイシュマさんの死を侮辱。

2023年05月19日 12時55分09秒 | Weblog
 維新の梅村みずほ議員が、5月12日の参議院本会議で党を代表した演説で「善かれと思った支援者の一言が、ウィシュマさんに、病気になれば仮釈放させてもらえるという淡い期待を抱かせ、医師から詐病(さびょう)の可能性を指摘される状況へつながった恐れも否定できない」と発言。戦前の特高警察さながらのひどい扱いによって重篤な症状にあったウィシュマさんを病気を装っているというのだ。死ぬ2日前に名古屋入管事務所は精神科医に診させた。専門の内科医ではなく。
 ウィシュマさんの遺族弁護士から自身の発言は事実かとの質問状に対して、16日、梅村議員は、「事実はない、しかし可能性は否定できない」と強弁。くわえて「ハンガーストライキによって体調不良によって亡くなったのかもしれない」と侮辱の上塗りをした。同日のツイッターで「信念をもって発言した内容ですので、撤回と謝罪はいたしません」と断言した。信念をもって侮辱したのだ。
 17日、維新の音喜多政調会長は、「本会議での質問は当然、政調会が最終チェックを行っている」と党として侮辱発言を推し進めたことを認めたうえで、「問題提起として間違ったことはしたと思っていない」と梅村発言を擁護している。
 ウィシュマさんの遺族と弁護士が、梅村議員に対して、事実でない発言で遺族を深く傷つけたと抗議の記者会見をした。遺族だけでなく、亡くなったウィシュマさん追い打ちをかけて傷つけた。
 維新の会は従軍慰安婦問題でも、被害女性の名誉、人格を傷つける発言を党の各級レベルの政治家がくりかえし行ってきた。ちょっとした思い違いや認識不足で出てくるものではなく、梅村議員が断言したように信念をもって発言したものばかりだ。国連の人権諸条約に加入し、日本国憲法を持っている国の議員として絶対に容認できないものだ。

身を切る改革は民主主義を切る、おまけに木まで切る

2023年05月16日 16時11分22秒 | Weblog
 松井一郎は身を切るといって退職金を廃止したが、何のことはない退職金を退職前に分割して受け取っていた。そうするとボーナスに跳ね返るから結局、総額は大きく増えたのだ。大儲けしたのに、身を切るというやってる感だけは世間にまん延した。ずるい。
 維新は大阪市会の定数をさらに10ほど減らすことをたくらんでいる。維新の占有割合をさらに増やし、共産党や立憲を議会から締め出すことをねらっている。
かつて橋下氏は鳥取県は人口からして県会議員は6人でいいと他県の自治に介入する横暴な発言をした。すでに大阪府は鳥取6人の水準になっている。これを身を切る改革という。民主主義を切り、細くすることだ。つまり独裁に行きつく。橋下はかつて独裁が理想だといった。
 最近はやりなのが、木を切る改革だ。有名になったのが東京の神宮外苑の大きい木を1000本も切る計画が。小池知事の財界のための再開発計画の中心だ。世界遺産にかかわるイコモス国内委員会が見直し提言をしている。亡くなった坂本龍一さんも死の直前まで切ってはいけないと訴え続けた。
 大阪港区の、わたしがスーパーに行くとき必ず通る桜並木が切られようとしている。「磯路3丁目桜通り」と称して港区一の桜の名所となってきた。今年も満開の時には、遠くは神戸ナンバーの車まで並んで写真を撮る姿が人気を表していた。樹齢70年くらいの老木が多く台風21号の時に枝が折れた木もたくさん出た。だが根こそぎ切らなくてもいいだろう。ほんとに朽ちそうな木は切るとして、元気のない枝を下ろすなど長年楽しましてくれた木への思いやりのある対応が要るのではないか。
 日本中に吹き荒れる木を切る改革は、維新の身を切る改革とともにごめんこうむりたい。




予定通りの大阪カジノ認定、悪徳連合

2023年04月15日 10時27分37秒 | Weblog
 大阪の選挙が終わったら数日で政府は大阪カジノを認定した。昨年4月申請していたのを、その中身に重大な問題があるゆえに秋にも認可かと思われていたのを延ばしていた。統一地方選挙の年になったらなおさら認可しにくくなっていた。岸田政権も、担当大臣の公明党国土交通大臣も軽はずみに認定したら選挙に負けるとわかっていて先延ばしにしていた。石井国交大臣も選挙終わってほっとしたのか、即刻認定だ。悪質だ。
 そもそも賭場を開くのは犯罪だ。暴力団が賭場を開いたら手錠がかかる。ところがカジノだけは違法性を取り除く、刑法の適用除外だという、腐った論理のカジノ法。維新自民公明の悪徳連合。
 民設民営だから、もちろんカジノ法の立場から、民間賭博業者の事業に税金投入はご法度だ。松井一郎氏も税金は一円も投入しないと繰り返していたが、788億円投入を決めた。これだけで違法、認定不可だ。
 ごみ埋め立て地の夢洲は、地盤沈下はどんどんすすむ、地震の時は液状化、当然土壌汚染問題はどんどん発覚するだろう。すでにPCB汚染が浮上。環境問題でも認定不可。
 東京オリンピックの談合疑惑で何人も逮捕されている。大阪カジノではカジノ業者に不当な利益を与えるために、土地の賃料を非常識なくらいに低くした。その手法はカジノIR用地の不動産鑑定の段階でインチキ、不法行為をする。不動産鑑定の際にカジノIRという条件は考慮外にして鑑定してほしいと大阪市が注文を付け、その結果不当に安い賃料が設定された。普通のスーパーなどの商業地の賃料だ。人気のユニバーサルジャパンより500万人もたくさん入場者が来るはずのカジノIRの土地がUSJよりも極端に安い賃料になるはずがないのに、安く誘導した。これは大阪市という自治体に損害を与えたということだ。カジノ業者への不当な利益供与、大阪市に意図して損害を与えた不法行為だ。これだけで認定不可。
 不法不当な賃料設定のために、普通は不動産鑑定はひとつでいいのに、4社に依頼し、そのうち3社が同一の低価格。不動産鑑定の専門家は一円まで一致するのはどう考えてもおかしい、インチキだと指摘。つまり、いくつもの鑑定会社が低く鑑定したのだから、安い賃料でも問題はないとの理屈だ。この鑑定料がなんと700万円前後。しかも談合が行われていた疑いがある。オリンピックと並ぶカジノ談合。これだけで認定不可。
 吉村、松井氏らはカジノで大阪の経済が発展するという。しかし、カジノは負けた人の掛け金が利益の元だ。これが大きければ大きいほど、負ける人が多ければ多いほど、経済が発展するのだ。経済は本来、人々を幸せにするためのものだ。ところが負けを重ね、家計が破綻する人が増えれば大阪経済がハッピーになるというのは倒錯した世界だ。人の道に反する経済だ。
 依存症の問題がある。2%の人が依存症になると議会で認めている。20万人だ。これを当たり前の姿として推進している。松井氏は選挙中、パチンコでも宝くじでも依存症がある、それは問題ではないのかと反論した。これは反論になっていない。国の審査では、大阪の依存症対策は「優秀だ」と評価したらしい。20万の患者に対処するよりも、新たに20万を生まないことこそ求められる。
 入場者が2800万といっていたのに、いつのまにか2000万に修正されている。それはいいとして、外国人相手だというのがコロナを経て客の7割が日本人に変更されている。外国の富裕層がカジノで莫大な金を落としてくれるウハウハの構想が、日本人の大阪の市民のふところからすっからかんになるまで巻き上げる恐怖の構想に変わってしまった。
 コロナを経てカジノの世界も変わった。インターネットカジノが主流になることはもう動かせない。集客や収益の過大な見通しは空想に終わることは避けられない。大阪で一番人気の集客施設USJでさえも、2016年の1650万人が最高だ。以後はそれほどでもないし、コロナでさんざんだ。HSJは
子どもが客の中心でこの数だ。何十万もの掛け金をポケットにしのばせた大人が2000万も来るか。1時間待ちの混雑当たり前のUSJよりもはるかに多い客が来て行列を作ってくれるか。
 吉村知事は、カジノIR の経済効果で税収が増え、それを財源に教育福祉を推進するとぶち上げていた。賭博を元手にした財政で教育という考えそのものに虫唾が走る。だが、カジノの売り上げ、収益はこれまでの経済に純粋に上乗せになるのか。そうだとすれば吉村理論は成り立つ。IRの売り上げの8割がカジノだ。カジノで負けた分のお金は地域での消費にとってマイナスの額になることは確実だ。カジノで人々が幸せになり、経済がうるおうというのは幻想だ。維新が削りに削ってきた中小企業対策を元に戻せば確実に経済は復興する。商店街への補助は25分の1にまで削ったのが維新だ。経済はモノやサービスをつくり輸送し、販売をすることで価値をつくり、人を幸せにするおこないだ。人を不幸にすることが経済発展だというのは倒錯以外の何物でもない。







春の野菜を満喫

2023年04月13日 19時03分57秒 | Weblog
このところ、すこしゆとりが出て、春の野菜をいろいろ手に入れて楽しんだ。
もう終わりかとも思うが菜の花は欠かせない。それに山うど。独活と書く。穂先と茎を2センチに切ったのを天麩羅にしたら香りがして美味しい。八尾の若牛蒡がもう出てきた。根と茎をささがきにして葉っぱも加えてこれも天ぷらだ。葉を入れるとほのかに苦味を感じてこれがいい。ウルイも手に入った。秋田、山形が多いが今度は新潟魚沼だ。白く長い茎にうす緑の葉。苦みはおろか、香りもあるかなきかの優しい春の贈りものだ。もう少し春を楽しみたい。


「空飛ぶクルマ」の呼称に異議あり

2023年03月04日 08時52分37秒 | Weblog
 大阪関西万博で活躍する予定の「空飛ぶクルマ」の公開実験が淀川河川敷で成功したとテレビニュースが一斉に報じた。高さ1・7m、幅5・5mのドローン型の機体で80キロの米をつんで5分間、30mの高さまで飛んだそうだ。80キロつんだそうだから万博では客一人をのせて搬送できるということだ。
 すでにドローンは荷物輸送で活躍しており、山に50キロ程度の物資を輸送しているようだ。だから人の搬送も驚くことではない。
 ここにとりあげたのは、「空飛ぶクルマ」という呼称だ。5、6年前の芥川賞作品で鳥の形の一人用乗り物で出勤する南の国の話を思い出した。「空飛ぶクルマ」というから飛んで着陸した後、自走するのかと思い込んでいたが、なんのことはない単なるドローンではないか。幅5・5mもあればエンジン、ミッション、車輪をつけて自走するとしても道路では大きすぎてダメだ。また重くなるからドローンをもっと大きくしなければならない。ヘリコプターのような大きな羽でなく、小さな羽でとなれば重量には限度がある。
 空飛ぶクルマではなく、大きなドローンなのだから、インチキ呼称はやめるべきだ。あえていえば「空飛ぶ搬送機」だ。これまで搬送機はエレベーター様のものからベルトコンベアー様のものまでさまざまあるが、空中はまだまだの感がある。もちろん飛行機、ヘリコプターは大活躍だが、個人レベルはまだ手が届かない。
 「空飛ぶクルマ」というダマシはやめて、「空飛ぶ搬送機」とすべきだ。
 

雨の中、一日中配達ごくろうさま

2023年02月20日 17時59分58秒 | Weblog
 昨日朝、赤旗を配達した時は霧雨程度でなんとかなったが、その後本格的な雨に変わっていった。その中をクロネコヤマトのお兄さんが自転車で後ろのリアカーを一生懸命引いていた。彼は朝から夜まで決められた地域を何周もまわって荷物を届け続ける。留守の家があるから何度もだ。
 ほんとに大変だ。これから大阪では冬は雨が降らないけれど、春に向かうと雨の日が多くなる。温かくもなるが雨に打たれ続けると体に堪える。とくに手がかじかんで指がいうことをきかなくなる。わたしは学生時代、3年半ほど新聞配達で生計を立てていた。辛かったのは雨の日だ。特に春の雨が堪えた。手の指がいうことをきかなくなる。
 だからクロネコのお兄さんが、雨の中を一日中濡れながら仕事をするのを見るとほんとに同情してしまう。労働時間が長すぎる。人間的な発達の時間を奪うのは人道に反する。現代日本資本主義の非人間性を表している。



政府の少子化対策は絶対失敗する

2023年02月08日 10時18分50秒 | Weblog
 岸田首相は「異次元の少子化対策」をぶち上げている。異次元とはわれわれが生活している3次元空間、さらに時間次元を加えた4次元をも超えるということだ。4次元以上は頭に浮かばないのだが、岸田首相の提案するのはどんな次元なのだろう。見ものだ。しかし安倍元首相以来「異次元」連発だがイコール「低次元」という印象がこびりついている。だから岸田氏はうさん臭い言葉をやめて「次元の異なる」といいだした。同じだと思うが、こけおどし感が少ない。
 政府の少子化対策はなぜ失敗するのか。その核心は総人件費を抑制し、正規雇用を非正規雇用におきかえてきたことが、問題の起源であり、経済運営としても失敗だったことをいっさい反省していないことにある。1995年5月の経済同友会が発した「新時代の日本的経営」というマニュフェストが自民党政府の経済労働政策の柱となり労働法制の改悪=非正規雇用の全面展開となった。いまや37%が非正規だ。30年に及ぼうかという政治的経済的大失策、財界だけが得をして社会を破壊し搾取する最悪の方策だった。
 将来展望が見えない非正規の労働者が、心の余裕をもって恋愛をし、結婚への意欲に躊躇が生まれるのは多く指摘されている。正規雇用の安心感と非正規の不安感の落差は相当なものだ。労働者はコストだとばかりに安い材料を探すのと同じに労働法制を改悪し非正規オンパレード時代をつくった自民党政府。実に罪深い。いまさら少子化といって、にわかに子どもは社会で育てるといいだしても土台が間違っているから絶対に成功しない。少子化対策の懇談会で方策論議をしても、せいぜいが児童手当の所得制限を取り払おうというところまでだ。結婚願望があっても心に閉じ込めてしまう、自分はとても無理だとあきらめている若者がどんどんふえている。その不安を取り除く変革をしないと展望は開けない。非正規置き換えの労働法制は間違ってましたと反省し、元に戻さない限りもっともっと結婚率はさがり、出生率は下がる。
 この論点は、前から書こうと思っていたのだが、先延ばしにしていたら、今日のモーニングショーで非正規労働に根源があると玉川さん先頭に論陣を張ってくれたので、遅れてはいけないとあわてて書いている。
 高等教育の高負担も大問題だ。国立でも70万円、私立なら百数十万という高負担。アメリカと韓国と日本だけの現象だ。日本でも50年前までは国立は年9600円だった。これだと社会の力で学ばせてもらったから社会に還元しなければというモチベーションが生まれる。ところが何百万も金をつぎ込むとなるとこれを取り返すという欲望しか残らない。学びが社会と切断され、徹底して私事化される。企業投資とリターンの関係に置き換えられる。自分への投資という言葉が常套句になっている。教育が投資とイコールになる倒錯、腐敗現象といっていい。日本育英会は改廃され教育ローンに様変わりだ。莫大な元本利息を背負って世の中に出れば、どうやって生きていくか、正規雇用でなければ返済は暗闇の先だ。定年後、再任用で全日制に勤めたが、わたしは奨学金という名の借金をいっさい勧めなかった。学校の体制として、進路指導において教育ローン奨学金を大々的に勧めていた。私自身、奨学金返済の縛りがいやで当時たくさんあった夜間部に通った。
 今の反省なき財界、政府の下では、いくら異次元とふれまわっても少子化対策は失敗する。まして異次元少子化対策に本来投入すべき43兆円を世界第3位の軍事大国化に投入するとバイデン大統領に真っ先にご注進に及んだ岸田さんにはできない。思い返せば、安倍氏は2017年9月「国難突破」だといって衆院解散したが、その国難とは少子高齢化と北朝鮮だった。ふりかかった少子高齢化の「国難」は自らが作り出したものだったし、国難対策はみごと空振りに終わってしまった。
 そしていまふたたび、「国難」にかわって「異次元」が持ち出されている。根本を間違えているからこのままでは失敗必至だ。
 だが、失敗しても起死回生の少子化対策がある。わたしの提案だ。それは日本をアメリカ並みの多民族国家にすることだ。すでに今でも技能実習生などのいかがわしい労働力移入でヨーロッパ並みの外国人移入国となっている。これをもっと本格的に難民受け入れをし、移住・移入希望者を受け入れるようにすれば10年たたずに少子化は解消する。そして労働力不足も解消し、アメリカのように人口増へと転化する。アジア諸国の人々と仲良く社会をつくっていく気持ちがあれば、やがて経済衰退国から抜け出すこともできる。
 だがこの策の最大の問題は、自民党右翼勢力の排外主義的動きだ。嫌韓・嫌中の歴史修正主義の動きに加えて新たな外国人排斥のナショナリズムを煽るだろう。だけどこんな狭い根性は克服しないと21世紀を生きていくことはできない。


首相の発言原稿を書いていた秘書官がとんでもない差別発言

2023年02月06日 17時48分57秒 | Weblog
 2月3日夜、荒井勝喜首相秘書官が時代遅れの差別発言をした。岸田首相はこのままではサミットで大恥をかくと思ったのかこの人物を罷免した。差別発言の内容は、LGBTQや同性婚をめぐり「隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」「見るのも嫌だ」「秘書官室もみんな反対する」「同性婚を認めたら国を捨てる人がでてくる」などと述べた。とんでもない差別発言だ。
 この発言のもとになったのが、1日の衆院予算委員会での同性婚法制化要求に対し、「家族観や価値観、社会が変わってしまう」という岸田首相の答弁だった。その答弁も、法務省の答弁案は「家族観、価値観」だけだったのに、首相が自分の判断で「社会が変わってしまう」と付け加えたことが明らかになった。この答弁の背景をさぐるためにスピーチライターの秘書官をオフレコ取材をしたのだ。荒井氏は首相答弁の背景を自民党的?権力者風の表現で解説してくれた。
 社会はすでに変わっている。夫婦同姓にするか別姓にするか選べるようにするのは圧倒的国民世論だ。同性婚容認も過半数を大きく超える。婚姻を認められない不利益をしのんで実質婚姻をしている人は過去からたくさんいた。でも表に向かって表明できなかっただけだった。同性婚を認めると明治以来敗戦までの絶対主義的天皇制をささえる家父長制と戦後もこれを温存しようとする自民党右翼勢力の精神支配が崩れると危惧する勢力が今でも国会にはびこっている。過去からたくさんあった同性愛や実質的同性婚が表に出ようとするのを、伝統的社会・伝統的家族観を破壊するものだといきり立っているのが杉田水脈先生をシンボルにする自民党右派の人々だ。その杉田水脈先生を総務省政務官に任命していたのが岸田首相ではないか。すでに歴史修正主義者としてまともな議論ができなかった杉田氏をあえて登用したことから岸田首相の今に至る問題が発生していた。
 

 

中条きよし年金700万円未納問題。維新は調査に4か月かかる?たちが悪い

2023年01月31日 09時55分17秒 | Weblog
 中条きよし維新参議院議員が年金掛け金700万円を払っていないことが
問題になっている。問題を指摘されても払う気がないらしい。年金をもらう気はないから払わないのだと。中条きよしは腐るほど金があるから、年金などどうでもいいというのだ。だが待て、これは国民全体の国の制度だ。金持ちがこんな理屈で好き勝手なことをやったら、社会保障制度が崩壊するではないか。そんな考えで国会議員をやってもらっては困る。資格がない。即刻辞めるべきだ。初めての質問に立った時、自分のディナーショーなどの宣伝の場に使ったり、ろくでもない人だとは思ったが、あまりにひどい。
 それにしてもこんな人物を国会議員に担ぎ出す維新も責任重大だ。あまり責任を感じているのか疑わしいが。藤田維新幹事長は、年金未払を調べるのに4か月ほどかかると問題を先延ばしにしている。この幹事長、よほどあほか、とてつもなく根性が悪いかどちらかだ。年金事務所に行けば未払い期間は即刻分かる。だから、答えは4月の統一地方選挙がおわるまで先延ばしにするのだ。悪質さでは自民党並み?それ以上か。



バックカントリースキーはあぶない

2023年01月31日 09時40分11秒 | Weblog
 長野県小谷村の白馬乗鞍スキー場のコース外でバックカントリースキーをしていた外国人スキーヤーが雪崩に巻き込まれて遭難した。助かった人もいたが二人が亡くなった。欧米のスキーヤーで日本まで来る人にはコース外のふかふかの新雪を目的に来る人が多い。とくにこの時期のふかふか度はけた違いだ。だから危険性もある。3月も後半になれば雪面も安定してくるから、指導者をともなってバックカントリーを楽しむのは大いにありだが、それ以前は危険だ。
 スキーよりもスノーボードの方が幅広で沈まないから新雪にはうってつけだ。上下動をつけながら滑り降りれば天国だ。でも表層雪崩を呼ぶ危険がある。日本まで来る欧米のスキーヤーは自信満々だからもっぱらバックカントリーに向かう。でも死の危険があることを十分自覚してほしい。

 

川にはカモがいっぱい

2023年01月27日 22時15分58秒 | Weblog
 今日、すぐ近くの尻無川(道頓堀川が海にそそぐ手前)を見に行った。寒いのでもうシベリアからカモがやってきているだろうなと思って。何十羽というカモがびっしり。防潮扉のコンクリート土台のでっぱりの陰にたくさんいる。ちょうど風よけになっていい具合だ。つい最近道頓堀川で大きい天然ウナギが採れたというニュースがあったが、その下流の尻無川も水質は改善しているだろう。カモにも安心できる時を過ごしてもらいたい。

大阪でも水道凍ったあ

2023年01月26日 23時08分26秒 | Weblog
 昨日1月25日の朝、私の家の水道が凍った。トイレの水までは凍らかなったが、台所と洗面の水は凍った。大阪に出てきて丸56年。はじめてのことだ。田舎では寒い時、水道の凍結防止のため、蛇口からちょろちょろと流しながら寝たものだ。そんなことは記憶の隅からも消えていたのに、大阪で体験するとは思いもよらなかった。だが港区でもすべての家でということではなかった。私の家は裏が材木市場や野球場、巨大倉庫などで風が通る場所なので凍りやすかったのだろう。とにかく、空前の寒さだったことを思い知らされた。