マイタのブログ

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朝の番組

2008年03月02日 | 日記・エッセイ・コラム

日曜日の朝から真剣にテレビ番組を見たのは何年ぶりかな?

久々に豊永史郎さんのお顔を拝見して、髭が無くなったのとちょっと太られたことで若干風貌が変わられたなと感じましたが、情熱的な語り口は健在でしたね。

焼酎がブームになってから随分時間が経ちましたが、異常なまでの流行も大分落ち着き、飛ぶ鳥を落とす勢いで増産した焼酎蔵にも淘汰の波が押し寄せているとのこと。そんな中で、比較的注目度の低い米焼酎で細々と頑張っている豊永さんには何とも言えぬ親近感を覚えてしまいます。

02_2

以前お邪魔した時の豊永さんの外観、極めて質素でシンプル。気付かずに通り過ぎてしまいそうなたたずまいでしたが、現在は暖簾を下げたりして当時よりは分かりやすいようです。

Photo_2 室(むろ)の入口。設備投資をして近代化が進んだ焼酎蔵が多いの中で、この石室は今では貴重な 存在なんじゃないかな。

この中には「野白式天窓」と呼ばれる自然の原理を利用した室内の空調用換気口があり、まさに環境に配慮する豊永さんに似合う場所、というより豊永さんにはハイカラな機械は似合わないような気がします。

番組中、蒸留して間もない原酒をレポーターの方が味見するシーンで、「税務署に届けて行ってます」と字幕が入ってました。酒税法の関係で商品化されてないものの扱いは面倒なんですよね。そんな貴重な味見が出来て羨ましいって思う人もいるかもしれませんが、あの状態の焼酎を飲んだとしてもほとんどの人はガッカリすると思いますよ。焼酎にとって貯蔵熟成させることがいかに大切かを知るためにはいい体験でしょうけどね。

とにもかくにも、なかなか良い構成でしたから、あの番組を見て下さった方々には豊永さんの人柄が伝わったんじゃあないでしょうか。早起きした甲斐がありました、今日一日楽しく過ごせそうですわ。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
太鼓持です。 (太鼓持)
2008-03-03 11:45:31
私もご紹介いただいて知り、興味深く拝見しました。
ありがとうございます。

一つ質問ですが、「はなたれ」「初垂れ」などは
蒸留してそのままではないかと思うのですが、
美味しいですよね。
ごく最初の部分だからこそ、そこだけは美味しいのかしらん。
返信する
太鼓持さん、確かにおっしゃる通りです。 (マイタ)
2008-03-03 13:34:37
ご存知のように、焼酎の蒸留では最初(はなたれ)、中頃、終盤といった段階の違いで出てきた焼酎の香りや味の成分に大きな差があります。「はなたれ」は良い香りの成分が多く、味の成分は少なめで、アルコール度数は70度以上です。これを加水して40度~40数度に調整し、ある程度の貯蔵を経て商品化されているものが多いようです。対して番組中に試飲されていたものは、あとから出てくる重い味わいの成分なども全て混ざった状態ですので、ガス臭と呼ばれる刺激臭が強く感じられます。醸造元ではその時点で熟成後の状態を予測するために味を見るようですが、味わって飲むなら貯蔵したほうが美味しいとのことです。 (恥ずかしながらこのコメントを書くのに少々不安がありましたので、豊永さんに確認いたしました。)

わたくし事ですが、酒屋に成りがけのころ、SトリーさんのY崎蒸留所で、蒸留したばかりのウイスキーと5年もの、10年もの、もうひとつは何年物だったか忘れてしまいましたが、比較試飲させていただいたことがあります。その時に貯蔵が蒸留酒にもたらす効果というものを見せつけられました。焼酎を同様に語るのは語弊があるかもしれませんが、大きく外れてはいないと思います。

適切な回答には程遠いかもしれませんが、こんな感じでいかがでしょうか?
返信する
なるほどですね。良く分かりました。 (太鼓持)
2008-03-03 16:19:39
まことにご丁寧に、ありがとうございました。

特に豊永さんは常圧ですからね。
はなたれ以降はそれなりにキツイのでしょうね。
返信する
太鼓持さんに解説するなど恐れ多くて、ダラダラと... (マイタ)
2008-03-03 18:50:35
まったくもって恥ずかしい限りですが、
今後ともよろしくお願いいたします。
返信する

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