マイタのブログ

新潟県新潟市西区鳥原2595-8 前田商店 TEL 025-377-6327・FAX 025-377-7981

酒屋の意地でやんす。

2008年09月21日 | 日記・エッセイ・コラム

以前このブログで、当店の棚に並ぶ清酒の種類が少ない理由として、「品質をチェックする意味で定期的に唎き酒するので、アイテムが多いと難しい」というような趣旨の発言をしたところ、「酒屋は試飲用に蔵から酒がもらえるのか」 と、思った方が居られたようですが、そんなことはありませんので誤解なさらぬようにお願いします。唎き酒しているのも、店頭で試飲用に使っているのも全部自腹です。失礼な言い方かもしれませんが、タダで見本を下さる酒蔵さんとはお付き合いがありません。見本品を作るゆとりがあるのなら、製造コストに回してもらった方がお客さんの為になりますからね。

もっとも、取扱い銘柄が少ないのは、当方の能力不足でもあるので決して自慢できることではないのです。その点はここにお詫び申し上げます。

それでも唎き酒しているお陰で、味が変わった時はすぐに対応出来ていると思います。同じお酒でも季節によって味に若干の違いが現れますが、それはほとんどが良い変化でして、お客様方からも喜んでいただけているように感じています。でも、稀に根本的な変化が感じられるお酒がありまして、そのような場合は蔵元に確認し、必要とあらば仕入れを止めることもあります。蔵側は良かれと思って味を変えても、大抵のお客さんが支持してくれてたのは今までの味ですから、「さらに美味しくなったね。」と、言ってもらえるようならいいのですが、逆にその方々の気持ちを裏切るような内容の場合は、一旦棚から外すのも止む無しと考えております。それが酒屋の責任でもあると思うんですが…多分、反論される同業者の方も居られるでしょうな。まぁ そこはそれぞれの考え方の違いですから。

お客さんは知らないことでも、我々酒屋がちょっと調べれば分かることって結構あるんですよ。偉そうなことが言える立場ではありませんが、田舎の小さな酒屋の誇りにかけて、自信を持っておすすめ出来る内容のお酒を販売させていただいております。

コメント (2)
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