こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

生命の不思議

2016-10-04 22:52:14 | つぶやき
大隅良典氏のノーベル医学・生理学賞受賞が発表された。


「オートファジーを子どもたちにも分かるように教えてください。 」という質問をしてくれた記者さんに感謝!

自分の記憶にとどめるために、大隅さんの答えを以下に。

 私たちは毎日、たんぱく質を70〜80グラムぐらい食べています。それはたんぱく質が必要なのではなく、それを分解して「アミノ酸」というたんぱく質の原料にしています。いろいろな計算があるのですが、私たちの体の中には300グラムくらいのたんぱく質が作られている。その(原料の)アミノ酸がいったいどこからきたのかというと、私たちの体の中のたんぱく質を(分解して)再利用している。私たちは非常に大事なリサイクルシステムを持っていて、(たんぱく質の)分解も生命を支える大事な要素です。

 もう一つの例は、よく「海で遭難して1週間、水だけで生きた」というニュースを見ます。その期間、私たちの体はたんぱく質合成を止めているわけではない。たんぱく質を分解しながら再利用していくシステムを私たちは持っている。たんぱく質を食べて消化するのは細胞の「外」の現象だが、細胞の「中」でも、たんぱく質を作っては壊し、作っては壊しで生命を維持している。

 また、細胞の中には変なたんぱく質がたまって、病気の原因になっていることが分かるようになった。細胞の中をいつもクリーンにしておくことが実はとっても大事なんです。それが全部とは言いませんが、オートファジーの大きな役割です。栄養源のリサイクルと同時に、細胞内部の質的なコントロールをしているのがオートファジーで、それがこれからの医学にとても大事なんだと考えています。



1ヶ月と少し前、病院のベッドの上で、生命の不思議を自分の体で感じていました。

手術後、麻酔がきれた時に感じた悪寒。体の震えがとまらず、そのとき、体温は34台まで下がり、そして翌日は38度を超える発熱。そのどちらも、普通におこる生体反応だと知らされた。そして、数日かけて平熱にもどる。

自分の中にある生命の力に、感動していた。


「オートファジー(自食作用)」という、私にとっては全く聞きなれない言葉。その言葉にふれて、カラダの中で日々刻々繰り返されている生命の営みを思う。

「生きている」ということはすごいことなのだと思う。
コメント
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