こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

ひろし君のこと

2012-06-04 07:15:11 | つぶやき
ひろし君が生まれて7日目。
病院から家に帰るその日に、医師の悲しい宣告を受けてひろし君のお父さんが、そろえたのは哺乳瓶でもなく、ベビーバスでもなく、ひろし君に捧げる花、小さな小さな棺とそれを覆う白い布でした。難産のあと、起き上がることができない母親には告げずに。

けれども、ひろし君は生きました。
それから14年、何度も何度も、生と死の境目に立ち、
そして生きて帰り、その強靭な生命力を讃えて、やがて「鉄人ひろし」と呼ばれるようになりました。

ひろし君のお父さんは病気の子を持つ親たちと手をつなぎ、国や自治体に働きかけ、
4年がかりで、病院の隣に学校ができました。

その学校ですごした日々、ひろし君は少しずつ「人間の社会」とつながっていきました。
歌声にじっと耳をすましたり、固い硬直をほぐして、やさしく抱いてくれる人の腕のなかでやすらぐことを覚えたり。

14歳と7ヶ月、ひろし君の命の灯は、ついに消えました。
立つことも、笑うこともなく、話すこともなく14歳で逝ったひろし君。

そのとき、ようやく10キロを超えたそのかぼそいからだで、ひろし君がせいいっぱい生きたから、ひろし君と同じように重い障害を持つ子どもたちのための学校ができました。

「ベッドで寝たきりの子どもでも、学び成長する権利がある」と言い続けた、ひろし君のお父さんは、やの忠重さん。
日本共産党衆議院18区の予定候補です!

命の重みを知る人、子どもたち、全ての人たちの権利を守るために行動する人を、国会に送りたいと思います。


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