こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

“母親”の名において「維新の会・教育基本条例」案に反対します

2011-10-31 23:19:58 | 大阪府政問題
昨夜、「大阪の教育の明日を考える会」主催のシンポジウムに参加した。

開催はインターネットで知り、「拡散希望」ということだったので、 ブログ(10月13日に貼り付けた。

テーマは維新の会が府議会に提出している「教育基本条例」案。
多彩なシンポジストの発言のあと、会場からの自由な発言の時間。

教員希望の学生さんの率直な意見に続いて、司会者の小野田正利さん(大阪大学教授)は「母親の立場で、女性のみなさんの発言を・・・」と促された。
勇気ある(?)女性が手をあげて、開口一番「私は、“材料”を産んだ覚えはありません。」「自分の産んだ子どもが“人材”と呼ばれることに違和感を感じます。」と言われた。

とても真剣で、熱気のある集会だった。
「参加者171人」ということだった。
どの発言にも全員が真剣に耳を傾ける雰囲気があった。
その中で「ハイ」と手をあげる勇気がなく、黙って座っていた私が、ホントは言いたかったことがある。
(実は、私は人前でモノを言うのが苦手です。20年も議員をやっていて、何を今さら・・・と言われそうですが、できれば黙っていたいほうです。もちろん、議員として言わなアカン時は、言います。不思議とそれはできる。)


「言いたかった」のはこんなことだ。


長女が子どもを産んで、1歳の男の子の子育てに悪戦苦闘している。
時々「助けて~」みたいなメールがくる。
「寝ない」とか、「食べない」とか、「危なくてちっとも目が離せない」とか。
そして「私は、赤ちゃんの時、どうだった?」と聞く。

長女の「子育て相談」に応じながら、私は自分の子育てを思い起こす。
「歩いた!」とメールが来ると、長女が初めて歩いた日のことが甦る。

こんな毎日のなかで、あらためて「子どもが育つ」ということはスゴイことだと思う。

子どもは自分の中に「育つ力」を抱えている。

子どもの力を信じ、寄り添い、励ますのが「教育」の力だと思う。

その子が、いつ意欲をもって新しい課題に挑むのか。
その子が、いつ目覚め大きな成長を遂げるのか。
その子が、いつ悩みや迷いのトンネルを抜け出すか。

人よりゆっくりであるなら、それもいい。
子どもが育つ姿を見続けてきた母親は、「競争」「強制」では、子どもたちの本当の力は育たないことを知っている。

昨日のシンポジウムに無理をおして、雨の中「参加してよかった」と思う。それは、「どの発言にも学ぶものがあった」からでもある。
だが、それより何より、それらの発言を聞いていて、「自分がこの教育基本条例をどうしても認められないのはなぜか」ということがよくわかったことだ。

母親は、「命」に軽々しく優劣をつけることを許せないのだ。

大阪府の教育委員会の委員全員が「教育基本条例案は白紙撤回されるべきであり、修正の有無は関係なく、これが可決されれば、私たち教育委員は総辞職する」と見解を発表した。
PTAの皆さん、教育学者・・・たくさんの方が反対の声を上げている。

私は、ひとりの母親として声をあげる。
日本の母親運動が作り出したスローガン。
「生命(いのち)を生み出す母親は、生命を育て生命を守ることをのぞみます」
やっぱり、これだ。
コメント
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