こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

「一本の茎の上に」

2011-10-04 14:09:09 | 読書


「読みたいから」というより「読まなければならない」必要に迫られて活字をおいかけ、追いつけないでいることが多い。

そのせいか、ひとつの議会が終わるといつも、のどが渇いて水を飲むように、当面の必要性から離れたものを読みたいと思う。

そして手にした一冊。

「・・・五十歳を過ぎてから、隣の国のハングルを学び始め、いつのまにか十年の歳月が流れてしまった。」という筆者は「若いときならもっと手際よく学べたかもしれない・・・」という言う一方で、こんな素敵な言葉を残している。
「ただ、心の中ではひそかにこうも思う。若いときはまだ日本語の文脈がしっかりしていない。五十歳を過ぎれば日本語はほぼマスターしたと言っていいだろう。それからゆっくり《外国語への旅》に出かけても遅くはない。」

語学を学んで「ひとつの発見は、自分の頭のなかに、未知の休耕田があったということだった。耕し方次第で、沃野とまではいかないまでも、何かが実るたんぼがあったということである。」

私も筆者とほとんど同世代。

あまりぼんやりと日々を過ごすと、長く生きても「日本語の文脈もしっかりしない」まま終わるかもしれない。
けれども、あまりジタバタしてもかえって大切な出会いを見落とすかもしれない。
自分の中の「休耕田」を探したくなる。


著者;茨木のり子
装画・カット;高瀬省三
発行;筑摩書房


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国・大阪府にモノ申す・・・4本の意見書採択

2011-10-04 07:13:17 | 市政&議会報告
9月30日、第3回定例会最終日、4本の意見書が採択されました

日本共産党が案文を提出した3本を含め、議会の会派、議会外の団体等、全部で10本の「意見書採択の要請」について、議会運営委員会のメンバーが全員集まって、喧々諤々の議論の末、一致、本会議に提案し全会一致採択となったものです。

「大阪府に学校安全対策交付金の復活を求める意見書」
校門に安全・見守りの人を配置するために大阪府が配置してきた交付金が2010年度で廃止。泉大津の小学校では今年度当初から、朝の2時間だけに短縮。10月から、これまた今年度が最終年度の国の緊急雇用対策交付金の活用で、夕方3時間の配置ができるようになった。「子どもたちの笑顔を第一にという知事の公約にも通じる」として府に復活を求める。日本共産党が提案。

「妊婦健康診査への国の財政支援継続を求める意見書」
妊婦健診への公費助成は、ずっと「一回だけ」だったが、健診を受けずに出産の日を向かえ、母子ともに危険な状態になる不幸をなくせ、と国がリードして公費助成を拡充。泉大津でも14回になり、受診率も大きく向上している様子が決算委員会でも明らかになった。
国の財政支援は2010年度までだったのが、一年延期されている。しかし、来年度以降は未定。「健康な出産のために」と言った国の責任を、引き続き果たすことを求める。これも日本共産党の提案。

「拡大生産者責任及びデポジット制度法制化を求める意見書」
「拡大生産者責任」とは、「生産者が、生産過程でゴミとなりにくいような製品を作り、使用済み製品の回収・資源化まで責任をもつ」こと。処理・リサイクル費用が、製品価格に転嫁されるが、「ゴミ収集有料化」や「大量リサイクル」は「出口対策」で、ゴミ問題の根本的な解決にならない。「拡大生産者責任」は「入り口対策」。
デポジット制度も、容器代を当初は製品価格に含め、消費者がカン・ビンなどの容器を小売店に返すと、還元される「入り口対策」。
以前に、日本共産党が提案したときは「商品価格が高くなる」などの、理由で一致できなかった。そこは「売れる値段」にすることための企業努力の発揮が期待される・・・ということで採択に。意見書採択の要請は、ゴミの減量・リサイクルで頑張っている福岡県の市長・町長さん連名で。

「大阪府民の医療を守る」意見書
「財政構造改革プラン」を口実に、救急医療から撤退、補助金を削減する大阪府に対し、「第3次救急医療に責任を持つこと」などを求める。「泉州の地域医療を守る会」からの要請。
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