こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

介護保険事業計画推進委員会を傍聴しました

2011-10-29 09:12:27 | 市政&議会報告
昨日午後は、表記の会議(正式名称は「泉大津市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画推進委員会」)を傍聴しました。
3年ごとに策定する、市の介護保険事業計画。来年度からの「第5期計画」の策定をする委員会ですが、今回から「計画を作って終わり」ではなく、委員の任期を3年として「計画」に基づく事業の進行状況を見守っていくということ。そのために「第4期計画」までは「計画策定委員会」という名称でしたが、今回は「推進委員会」となっています。

大学の先生やお医者さん、介護事業の関係者・・・等に公募に応じた市民委員も含めて14人。
全員出席しておられましたが、傍聴しての率直な感想は、「会議」というには、あまりにも「雑談」的でした。多くの委員の方が「思いつき」的に、挙手もせずにあれこれ発言されます。
発言されたことが「計画」にどう生かされるのか、生かされないのか、そのまとめも全くありません。

来年度からの第5期計画の「素案」と保険料算定の考え方が事務局である市から示されましたが、その内容にふれて、評価したり修正を求めたりする意見はありませんでした。
「介護保険料の上限は?10万円ですか?」と、まったくかみ合わない質問も出ました。国保料に「介護分」として含まれる2号被保険者(40歳~64歳)の保険料と混同されていることが、聞いている私にはわかるのですが、事務局の職員は国保の知識がないのか、「上限はありません」とかみ合わない。

「3年間の介護保険事業の総量を推計し、それにより1号被保険者の保険料が決まる」という基本が委員の共通理解になっていないことが、露呈しています。


国の法改正によるいわゆる「総合事業」についても、まったく議論がありませんでした。

傍聴者は前回同様、私と泉大津社保協事務局長のふたりだけ。

「これではアカン」と思いました。

介護保険以前に、「老人保福祉計画」を初めて作った20数年前のこと。
「計画策定委員会」の委員は全て市が委嘱したメンバー、委員会は非公開、「素案」は公表されない。

委員会に市民公募の委員を!
委員会の公開を!
「素案」の段階で市民に公開し、意見を聴く場を!

そうした要望を掲げ、私たちは学習しながら自分たちの「計画」案を作って提案しました。それが今の、泉大津社保協の運動の始まりでした。

委員会の公開も委員の公募も実現しました。
当初は「素案」の段階では、議会にも示さなかったものが、今は「素案」を公開し、さらにパブリックコメントも実施されます。
市民の意見が「計画」の反映される条件は大きく広がったけれど、それを生かせていない。残念ながら、それが事実です。

推進委員会の委員の方々は、それぞれ、専門の仕事や活動の場を持つ忙しい方々です。
しっかりと議論をしていただくためには、もっと市民の側から働きかけ、声を届けなければならないのだろうと思います。
その方法について、今、考えています。



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