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小沢氏政倫審出席か?

2010年12月29日 | 政治全般

 日光東照宮にある三猿の彫刻は有名で、中学校の修学旅行で見た時以来です。「見ざる・聞かざる・言わざる」の意味は、私が修学旅行で見聞したものと多少違っていました。

 8枚の猿の彫刻からなる物語で、2番目に掲げられているのが有名な「見ざる・聞かざる・言わざる」です。猿が生まれてから、大人になり結婚し子供が生まれる過程を彫刻にしたものです。

 目・耳・口をふさぐ猿は幼年期の猿で、「子供のころは悪いものを見たり・言ったり・聞いたりしないで、素直なまま育ちなさい」という教育論の意味があるそうです。

 私は大人が何も「見ざる・聞かざる・言わざる」だと思ったのですが、子供時代の教育だったんですね。それにしても今の政治は、悪いことに見ない聞かない言わない状態ではないだろうか。

 民主党の小沢氏問題で政倫審出席の記事はあるが、小沢氏も出席することへ注文をつけてきた。問責決議を受けた仙谷官房長官の辞任を求めているのです。

 来年度の予算審議に応じない姿勢の野党が、審議に応じるためには小沢氏の政倫審出席と、問責を受けた仙谷官房長官の辞任を要求しているからです。

 小沢氏だけが政倫審に応じても、仙谷官房長官が予算書を野党に提示するわけだから、野党は受け取りを拒否する構えです。(そこに小沢・鳩山Gがつけ込んでいる)

 検察審査会が小沢氏の政治資金規正法違反(陸山会事件)で、起訴すべしとした判断は来年早々にも捜査が入るとの見方があり、そうなると政倫審出席の可否は含みを残したままです。

 現在進められている陸山会事件は、大阪地検特捜部の捜査資料改ざん・隠蔽事件で捜査が難航しています。起訴された3人の元秘書は供述調書の信用性でも争う姿勢です。

 また、水谷建設からの裏金立証もここに来て困難な状況にあり、陸山会事件は暗礁に乗り上げ小沢氏の強制起訴は長引くとも記事になっています。

 この問題が長引けば長引くほど、日本の将来は改革や行方が進まないし何も決まらないのだろうか。国内では雇用や社会保障問題が山積しています。

 国外ではTPPや外交問題が大きく、政治主導を目差した民主党の政治は、党内の内紛状態をさらけ出した。はき違えた方向に進んでいるのではないかと思えてくる。

 昔、経済は一流、政治は三流と言われた時代がありました。経済が順調であれば政治は不要とまで言われた時代でもありました。昔の自民党政治ならこれで良かったのです。

 野党である自民党も変わってほしいと考えています。日本の舵取りを横から支えても良いのではないか、今の内に存在感を示すのなら国民は理解してくれるでしょう。

 岩沼市議会も見ざる・聞かざる・言わざる議員が多いと思いませんか。その方が安泰なのかもしれませんけどね。余計なことを言ったばかりに、発言の訂正や削除を議場で行う必要もないのです。

 廻りからは言わなければよいとクギを刺されますが、議員になって何も言わなければ、それこそ市民から「蚊帳の外状態」ではないでしょうか。

 日光東照宮の三猿は子供の教育で、素直なまま育ちなさいと教えています。大人になって政治家になって政治主導を素直に貫かねばなりません。そう思うのです。

 菅内閣が、見ない・聞かない・言わないでは困る。


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